Vol.44 銘苅誠也さん

沖縄県発 顧客のマーケティング力アップを 実現するWeb制作会社

haifleld(ハイフィールド) 銘苅誠也 さん
沖縄県那覇市

沖縄県内の中小企業を対象にした、コンサルティングとWeb制作

事業内容は?

マーケティング・コンサルティングとWebサイト制作をメインビジネスにしています。求められているサービスをどのようにインターネットで表現し、顧客獲得につなげることができるか、個々のお客様と直接お会いしてアドバイス。それをWebサイトづくりに反映し、アクセス数アップや売り上げアップにつなげるべく継続したコンサルティングを行っています。また、新しいオリジナルWebサービスも2010年にはリリースしていく予定です。そのベースは沖縄県に特化したポータルサイトをつくり、それを活用しながら展開していきますが、まだ詳細はヒミツです(笑)。

その事業はどのような顧客・市場を狙っている?

「手の届く範囲から幸せに」という考えのもとで事業を行っているので、沖縄県内、または、直接お会いできる中小企業を対象としています。というのも、沖縄県は、本土から遠く離れた島。いきなり全国を対象にしても、お客様になってくれる方と何度もお会いできないと、いいものはできないと考えているからです。もちろんWebサイトは世界中とつながることができるメディアですから、将来的には全国へ、そして全世界を対象にしようというくらいの意気込みも持っています。

同業者や競合との差別化ポイントは?

私たちは常に、消費者から求められているサービスをWebサイトで、「見つけやすく、わかりやすく、伝わりやすく」表現しているだけです。他社と競合しているという意識はまったくありません。Webを導入することによって、お客様のマーケティング力をアップさせ、集客数や販売力アップにつなげることが、私たちの役割だと思っています。起業当初から現在まで、沖縄県で活躍するタレントや著名人のWebサイトを多く制作してきました。特に地域密着型のタレントは、テレビやラジオへの出演以外にパーティの司会などを行う人も多く、声がかかる機会が増えたと大変喜んでいただいています。

求められるサービスが提供できなかった会社員時代。「ならば自ら起業しよう」と決意

起業のきっかけや動機は?

起業前に勤めていたのはWebサービスを提供する会社。企業の立ち上げから携わり愛着もあったのですが、「より喜んでもらえる、こんなサービスを提供したい」「もっと結果の出せるサービスを提供すべきだ」と常々考えていました。それで、いろいろな提案もしてみたのですが、うまく受け入れてもらえず、結局は、それは経営方針の違いにあると解釈しました。そこで、「本当に求められているサービスが提供できる仕事で独立しよう」と決意。しかし、開業資金はほぼ0円(笑)。急遽決意したことだったので、「どこかにお金が落ちていないかな?」と、本気で思いましたからね。そう思っていたら、積み立てしていた任意保険があることに気づき、すぐに15万円を引き出してスタートしました。

これまであったピンチは?それをどうリカバリーした?

起業当初のキャッシュフローですね。その月に予定している支払いのために、昼間の食費を抜いたり、夜も実家に帰って食事したり、できるだけ現金を使わないようにしていました。また、彼女(現在の妻)も美容室を経営する経営者。恥ずかしながら、彼女に助けてもらった部分は大きかったですね。また、知り合いの親しいお客様に入金を早めていただくなど、周りの方たちに助けてもらいながら、どうにかこうにか切り抜けることができました。

年内に新会社設立、来年は現事業を法人化、将来は世界中を旅しながらビジネス展開!

今後、実現したい経営上の目標は?

経営上の大きな目標とか、実現したい夢というのとは少し違うかもしれませんが、日々の細かな目標を常に確認し、実行するようにしています。まず、毎年の目標を立て、さらに、月ごとの目標、週ごとの目標、その日の目標と、着々と行動に移すようにしているんです。ふと、やり残したことを思い出した時に、「まだまだだな」などと、反省しながら満足できない日々が続くのは精神的にもよくないじゃないですか。ちいさな目標でも「今日も達成できた!」と、常に満足しながらビジネスを進めていくことで、毎日、やりがいを感じることができています。

事業を継続発展させることよって実現したい夢は?

まずは2010年4月に法人化すること。また、マーケティング力をさらに高めていきたいですね。インターネットだけでなく、ショップのオープンや経営・運営など、様々な分野で役立つノウハウを提供していきたいと考えております。そのために、年内に共同で新会社を立ち上げる予定です。さらには、ちょっと冗談じみた言い方かもしれませんが、たとえば、「バルセロナのサグラダファミリア前にあるカフェで、おもむろにパソコンを広げてチャカチャカ。メールやWebカメラを使った会議をして、そのまま散策に出かける」。そんなワークスタイルを夢見ています(笑)。世界中を旅しながら、常に新しいビジネスや仕組みを構築していけるようになりたいと。

銘苅さんのプライベート&ストレス解消法

1歳の息子と過ごす時間がモチベーションアップに!

子どもと一緒に過ごす時間が最大のリフレッシュになっていますね。1歳の息子ですが、妻も仕事をしているので保育園に預けています。毎日、送迎していますが、朝と夕方の息子との時間は、自分にとってかけがえのないものです。また、休みの日に一緒に昼寝する時、寝顔を眺めながらまどろんでいるだけで幸せを実感します。とにかく、息子と一緒に過ごす時間が、仕事へのモチベーションアップにつながっていることは間違いないです。


【文】NICe編集委員 田村康子