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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ〜ん なるほどねえ」116 喫茶店方式



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<最近の逆輸入> 喫茶店方式
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南米で仕事をしている友人が帰国した折りに私の事務所を訪ねてきて、
「土産だ」と、スペイン語で商品名が書いてある紙箱をどっさり手渡してくれた。

どれも中身はコーヒーだった。
「これは貴重品」と歓喜し、その場で友人の分も淹れて、さっそく味わった。

ん……?
このコーヒーは、とてもとても、とっても……まずい!

遠慮がちに、そのことを伝えた途端、友人は語気を強めた。
「まずいに決まってるさ。うまいコーヒーなんて、地元には残ってないよ。
いいものは、全部、日本が買っているんだから」。

返す言葉がなかった。

そうなのだ。日本のコーヒーは、おそらく世界一美味しいのだろう。

いま、アメリカのコーヒー業界には、第三の波が訪れている。
第一の波は、焙煎を浅くした、いわゆるアメリカンコーヒーの流行。
第二の波は、反対に焙煎の強い、いわゆるシアトルコーヒーの流行。
そして今は、様々な産地の豆を揃え、一杯ずつドリップする方法が人気だ。

って、この方法、日本の喫茶店の方式では?
そのとおりで、躍進著しいブルーボトルコーヒーの創始者は、
「日本の喫茶店のコーヒーの美味しさに感銘し、
その方法を取り入れた」と言明している。
世界中のいい豆を使い、焙煎にも抽出にも気を遣う、日本のやり方だ。

考えてみれば、つい最近までは、
スターバックスやタリーズなどのシアトル系・セルフ方式が全盛だったが、
ブルーボトルコーヒーの進出に限らず。
ドリップ系・フルサービス方式のコメダ珈琲や星乃珈琲店も人気が高い。

日本では当たり前のものが、欧米で人気を博す。
それが逆輸入されてきて、日本でも人気を博す。

このパターンは、まだまだ続くのだろう。あらゆる業界で。



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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第116号(2017/1/16発行)より一部抜粋して掲載しました。
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