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第16回NICe関西「NICeな起業勉強会&頭脳交換会」レポート


2012年6月16日(土)、大阪市中央区の柏菱商事株式会社アステラ・カレッジで、第16回NICe関西「NICeな起業勉強会&頭脳交換会」が開催された。大阪府を中心に、東京都、滋賀県、兵庫県、和歌山県から総勢35名が集合した。


■第1部 起業セミナー


▲司会を務めた森川めぐみ氏


 
▲講師を務めた寺田勝紀氏

 

セミナーのプログラム

0、販売促進と広告、広報の違いとは?
・販促とは売上を上げる全ての活動
1、ブランドは良きも悪きもとにかく極端に尖らせたほうがいい!
・ブランドとは?
・良きも悪きも極端な個性
・皆と一緒では選ばれない
2、得意、好き、楽しい、楽、でターゲットを決める
・悪いところはなかなか直らない
・ビジネスは効率重視
・やりたい、できる、得意な事で勝負
3、ホームページは色、書体、バナー、見出しでイメージを統一
・ビジュアルアイデンティティのススメ
・できたブランドをあちこちで表現する
・色、形、大きさ、書体、レイアウト、バランス
4、フロントは無料でもOK!戦略商品をひとつつくろう!
・2割3割は当たり前
・どこで儲けるかを考える
5、商品コンセプトは常にターゲットを意識する
・商品そのもの、パッケージ、広告の全てはターゲットのために
6、反応があるダイレクトメールの仕掛け方
・常連客にはDMが一番
・基本はハガキ。封書は開封させる仕掛けが必要
・送るタイミングはもっと重要
7、チラシは所詮、興味がある人しか読まない
・カッコいいデザインのチラシが売れない理由
・お客様アンケートからチラシをつくる
・チラシに必ず必要な要素
8、写真名刺もいいけど……、やはり個性が大事
・名刺はデザインと中身の両方が大事
・「何のために?」かを、よく考えよう
9、普通の営業は弱い。ちょっとした裏技でアポを取る
・何度も会うだけで違う商売の原点
・大きい会社は問い合わせフォームから
10、必ず取材がくるプレスリリースのポイント
・媒体によって飛びつくネタは違う
・必要不可欠な4つの要素
11、小さなフライヤーのオススメと活用法
・名刺との棲み分けをキチンとする
・基本は関連するお店に、同業種でもOK
12、メルマガとニュースレターのちょっとしたコツ
・まだまだメルマガも捨てたもんじゃない
・ニュースレターはほどほどに
13、コンビニやアマゾンに習え、レジの手前で客単価アップ!
・客単価アップ作戦はどんな業種でも不可欠
・アンケートもこのタイミングでとれば確率が上がる
14、買って頂いたあとこそ重要、リピーター確保の大原則
・お見送りは最後まで
・サンクスレターは業種によってタイミングを計る
15、アナタのビジネスはみんなのためになっている!
・プル営業のススメ

  

 



■第2部 頭脳交換会

テーマ:「質屋の知名度を上げるには?」


プレゼンテーター 藤井質店 藤井雅人氏
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▲プレゼンテーターを務めた藤井雅人氏

質屋の業務サービスは2種類あり、ひとつは古物業。これは買取と販売であり、リサイクル店と同じである。もうひとつは質、いわゆる金融業。物品を担保に、それに見合う金銭を融資する業務だ。3カ月までの短期少額金融であること、鑑定技術料が入っていること、品物の保管料、盗品捜査協力費などが含まれているため、金利は通常の金融商品より高めである。

以下5つのテーマに細分化し、5分程度の短時間で頭脳交換(アイデア出し)を行った。

1、一般的な質屋のイメージは?
2、お客さまから見た藤井質店のウリは?
3、お客さまから見た藤井質店のベネフィットは?
4、藤井質店の知名度を上げるための広報や広告の手段は?
5、藤井質店の知名度を上げるためのキャンペーンやイベントは?

 

●質疑応答の中で印象に残ったもの(抜粋)

Q:お客様のリピート率は?
A:結構高いです。複数店に査定してもらう人は少ないので、一軒目に入った所をずっと利用する人が多いです

Q:日本だけですか?
A:世界中にあります。日本では貴金属ブランド品がメインですが、中国では不動産も扱います。アメリカでは旅行中に貴重品を預ける貸金庫代わりで利用することもあります。

●グループディスカッションスタート!

 

 

●チーム発表の中で印象に残ったもの(抜粋)

1、一般的な質屋のイメージは?
【良いイメージ】
・気軽にお金に替えられる
・鑑定をしっかりしてもらえる
・掘り出し物が手に入る
・断捨離ができる
・買い戻せる
・人対人で人情味がありそう

【悪いイメージ】
・暖簾の奥の様子がわからず、入りづらい・怖い。敷居が高い
・贋作があるかもしれない。怪しい。足元を見られそう。
・出入りしているところを人に見られたくない。切羽詰まった感がある

2、お客さまから見た藤井質店のウリは?
【情報】
・鮮度が高い情報(買取情報、在庫情報)
【ヒト】
・鑑定のスペシャリストを置く
・顔写真を出して親密度をアピール
【モノ】
・特定のブランド品の品ぞろえを強化する
・買取強化キャンペーンを実施する
・郵送査定で来店不要
【ウツワ】
・買取と販売の入り口を別にする
・ドライブスルー質屋
・カフェっぽい外観で入りやすくする

 

 

3、お客さまから見た藤井質店のベネフィットは?
・良いモノが買える
・こっそり簡単に売買できる
・安心感
・自分の持ち物の価値がわかる
・不要物がお金に

4、藤井質店の知名度を上げるための広報や広告の手段は?
・定期的なイベントを開催
・ライフスタイルのひとつとしてもらえるように提案していく
・まんが(北出さん)で説明
・近所に他店お預かり窓口をつくって無料査定
・ブログで買取物語
・イメージキャラクターを考案する

5、藤井質店の知名度を上げるためのキャンペーンやイベントは?
・貸金庫キャンペーン
・高く売る方法などの無料セミナー開催
・出張無料査定
・(藤井さんが優しそうな人なので、優しそうな質屋さんを7人集めて)「優しすぎる7人の質人無料査定1000個斬り」イベントを開催する
・藤井レンジャー(ピンク・イエロー・ブルー等)を結成する
・宝探し
・お友達紹介キャンペーン
・交換キャンペーン(わらしべ長者)



●レポーターの感想

「寺田氏のセミナーについて。さすが年間100本のセミナーをこなしているだけあって、とても聴きごたえのある実践的な話をたくさんうかがうことができました。

藤井さんのビジネス(質屋)について。今まで一度も足を踏み入れたことのない質屋さんの世界をよく知ることができました。気軽にお金に交換できるし、貸金庫のように一定期間安全に預けることができるという使い方は、私にとって斬新でした。頭脳交換会ではコンビニのように、もっと身近な存在に近づける可能性をたくさん出すことができましたし、それは自分のフォークリフト教習事業という、一般的には認知度が低いビジネスにも通じるアイデアでもありました。

また、寺田氏の進行による頭脳交換会の進め方について。テーマを細かく5つに分け、それぞれ短時間で頭脳交換することで、ダレることなく、程よく脳に汗をかきながらアイデアを出すことができました」



撮影/北出佳和氏
取材・文/永山仁氏

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