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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」95「接ぎ木 ―― 生命に手を加える」



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<最近の議論> 接ぎ木 ―― 生命に手を加える
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野菜などの食用植物や花卉などの鑑賞用植物の多くは、人間が生み出したものだ。
もちろん、元々の種(しゅ)は、自然がもたらしたものだが、
それらに人間が手を加えることで、おいしく、あるいは美しく変化させてきた。

植物の改良技術の代表的な方法に接ぎ木(つぎき)がある。
接ぎ木とは、別々の木(植物)を切って張り合わせて一本にすること。

北海道の協力会員の滝上耕太郎さんが、面白いサイトを教えてくれた。
★40種類ものフルーツが実る木「Tree of 40 Fruit」
http://gigazine.net/news/20160304-tree-40-kinds-of-fruit/

サイトを覗いてもらえればわかるが、すごい。まさに満艦飾である。
解説によれば、アーモンド、アプリコット、サクラ、ネクタリン、モモなどが、
ひとつの木に実るように接ぎ木されているそうだ。
これを見て、気持ち悪いと感じる人も少なくないと思う。

でも、私たちは実際のところ、接ぎ木の恩恵に相当預かっている。
トマトやキュウリ、ナス、リンゴやナシなどは接ぎ木の産物だ。
日本人が大好きなソメイヨシノも、接ぎ木でしか増やせない。

「生命に対して人間が手を加えていいのか」という議論があるが、
こと植物という生命に対しては、古今東西あらゆる手を加えてきたのである。

東北地方などではゴールデンウイーク前後にサクラが開花する。
観光客を集めたい地元は、何とかサクラの開花時期をGWに合わせようと考える。
すでに開花時期の調節技術も開発されている。
だが、そのことに異を唱える人たちがいるそうだ。
「美しいサクラに手を加えるな」と。この言い分はおかしい。

美しいサクラは人間が交配させて作り、人間が接ぎ木で増やしたもの。
反対派の多くは、その事実を認識していないのではないだろうか。

結論。
人間の働きかけに応えて、おいしくなってくれる、あるいは、
美しくなってくれる植物たちに、私たちは感謝をすればいいのだ。



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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第95号(2016/3/7発行)より一部抜粋して掲載しました。
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