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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ〜ん なるほどねえ」102「小さな屈辱」



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<最近の遺言> 小さな屈辱
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仕事の話。

自分に声がかかると思っていた案件から、はずされる。
反対に、自分より格下と思っていた人が起用される。

苦心の末に作り上げた製品(作品)が、売れない。
それどころか、デザインもスペックも劣る他社製品のほうが評価される……。

こんな時、到底、心穏やかではいられない。
文句を言っても仕方ないとはわかっている。わかっていても、
不満は心の中に沈殿し、それはいとも簡単に恨みつらみに化ける。

私も時折そういう心持ちに陥る。
提案していた案件が不採択になる。昨年度まで受託していた案件が他社にいく。
行政関係の仕事が多い私は、4月、5月あたりに、この危険が迫ってくる。

そんな5月、演出家の蜷川幸雄さんが逝去された。
テレビ各局は「これでもか」というほど、生前の蜷川さんの様子を流した。
その中に、蜷川さんが若手俳優に生きざまを語って聞かせる場面があった。

「初めから恵まれてスタートする役者なんて、滅多にいないよね。
みんなさ、小さな屈辱を何度も受けてさ……」。

あ! それだ。人の(私の)心中に巣くうのは、まさにそれ。「小さな屈辱」だ。

蜷川さんは続けた。
「くそっ、俺の演技を馬鹿にしやがって。蜷川のやつ、見ていろよ!」。
そう思って発奮して、持っている力を目一杯出してもらえたらいいと。

そうか。そう考えればいいのか。

落ち込んでいたってしょうがない。かといって反省など簡単にできない。
であれば、ファイティングスピリットに火を点けるしか手はない。
過去の自分のどんな仕事よりも、他人のあれやこれやの仕事よりも、
優れた仕事をしてやる! なめたやつらに吠え面かかせてやる!

一線で仕事をし続ける人は、きっとそんなマインドを内に秘めているのだろう。
私も生涯、かくありたい、あり続けたい。蜷川さん、ありがとう!


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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第102号(2016/6/14発行)より一部抜粋して掲載しました。
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