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NICe協力「第2回 頭脳交流会inワグテイル」開催レポート





2017年4月15日(土)、茨城県水戸市にある「コワーキングスペース水戸Wagtail(ワグテイル)」にて、NICe協力「第2回 頭脳交流会inワグテイル」が開催された。NICeでは頭脳“交換”会と呼んでいるが、これは、プレゼンターが自身の事業プランや課題を発表し、それをもとに参加者全員が「自分だったら」という当事者意識で建設的なアイデアを出し合い、ブラッシュアップや問題解決を図るNICeではおなじみの勉強会のこと。一般財団法人水戸市商業・駐車場公社から依頼をいただき、2016年12月に「頭脳交流会inワグテイル」にてNICe増田紀彦代表がファシリテーターを務め好評を博し、今回はその第2弾。水戸市内をはじめ茨城県各地から5名のプレゼンターが登壇、初参加も含め25名と増田代表がさまざまなアイデアを出し合い、大いに盛り上がった。


▲▼2016年3月1日に水戸市内にオープンした「コワーキングスペース水戸Wagtail(ワグテイル)」。一般財団法人水戸市商業・駐車場公社が運営し、コワーキングスペース、共有オフィス、情報交流スペース、会議スペース、イノベーション・コミュニティースペースなど、月額会員のメンバーや時間制のビジターのほか、事前予約で一部は一般利用も可能

コワーキングスペース水戸Wagtail(ワグテイル)
茨城県水戸市南町3-3-35 栗原ビル1F
http://www.wagtailmito.jp


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笑顔で登壇した増田代表は、さっそく参加者との問答で場を和ませながら、勉強会の趣旨をわかりやすく伝えた。

「みなさん、こんにちは。傍目八目(おかめはちもく)という言葉をご存じの方いますか?」

傍目八目とは、囲碁から生まれたことわざで、対局者よりもそばで見ている人のほうが冷静に手が読める、という意味だ。

「今日はいろいろなお仕事をしている25名のみなさんがいらしています。『業種が違うから何もアイデアが出ない』とは思わずに、異業種だからこそ、異世代だからこそ、当事者には見えないものが見えてくる、アイデアが出てきます。ひとりで25分間うんうんと考えるよりも、25人で1分間話し合ったほうがアイデアが出てきます。今日ここにいるいろんな立場、いろんな経験をしていらっしゃるみなさんで、アイデアを出し合って話していくうち、異業種の課題に自分が答えられるんだ!という喜びも感じられると思います。自分の能力や資源も発見できる機会にもなります。ではまずその前に、ちょっと頭を柔らかくしてみましょう。産業連関、という言葉を聞いたことはありますか? 何かが起こると何かが儲かって、そのおかげで何かが儲からなくなる、そうするとまた何かが起きて、と言う経済の話です。風が吹けば桶屋が儲かる、ということわざがありますね。さぁ、なぜでしょう?」と、参加者に質問。



意味と実際の統計確率の計算方式を示した増田代表は、
「では、現代ならば、強風だと何屋が儲かるでしょうか?」とまた質問。

建築業者、傘屋、ウインドブレーカーなどの衣料品店、医者、耳鼻科、自転車が使えなくなるので交通機関、風力発電、音声アプリ開発など、さまざまな回答が寄せられた。

「待っていました! 悪いことばかりじゃないですよね。その強風を利用して、桶屋が儲かる前に自分が儲かる手段に活かすのです。自分がどこに何で関われそうか、常に考えることが大切です。では次に、桶屋が儲かるとどうなるでしょうか?」

と、またまた会場に質問を投げかけ、回答が出るたびに、「ということは次に何が起きる?」「ということはどうなる?」「そうなると、誰が儲かるでしょう?何が起きますか?」と問答を繰り返した。



最初は遠慮がちだった参加者たちも、活発に発言し、次々と挙手するように。
頭を柔らかくする準備体操はこれで充分とばかりに、増田代表は次のように語り、頭脳交流会をスタートさせた。

「このように何かが起きると何かに影響する。そこから次の手を考えるのです。いろんなアイデアを出していくと、冗談みたいなことでも当たることがあります。桶屋式の発想で考えていくといろんなビジネスチャンスが広がっていく、そんな想像力で楽しみながら、どんどんアイデアを出してください。どんな意見でもいいのです。はずかしい、とか、これを言って滑ったらイヤだなとか思わずに、どんな意見もアイデアも歓迎です。では、さっそくトップバッター、行きましょうか」


○プレゼン1 斎藤寿子さん
テーマ
「親が離婚した後の、親子の面会&見守りサービスを事業化したい。
地方都市でニーズはあるか?!」




裁判所で調停員を務める斎藤さんは、協議離婚に伴うさまざまな問題点を目の当たりにしてきた。
斎藤さんによると、現在、日本では夫婦3組のうち1組が離婚する時代となり、夫婦に子どもが居た場合、その約8割は母親が親権を持つという。法律上の問題点として、欧米先進国は共同親権なのに対し、日本の法律は父母のどちらが「親権者」となる単独親権のため、離婚後に子どもが父親(または母親)に会えなくなる可能性が高くなる。また子ども自身も親に遠慮をして、「会いたい」と思っていても言えないケースが多々あるとのこと。
斎藤さんは、離婚後も親子が会って交流できるサポートを事業化したいと語った。だが、果たして地方都市でニーズはあるのか? 大都市圏では事業実例があるものの、斎藤さんは地元・水戸を中心に県内で実施したい考え。離婚率の高さから潜在的なニーズはあるとは思うが、実際にどれだけの人が必要としているか、率直な意見を伺いたいとプレゼンを締めくくった。

グループで話し合う前にまず質疑応答。
「誰が費用を支払う想定なのか?」「大都市圏での実例、その内容は?料金体制は?」「父母がお金を払ってまでニーズはあるのだろうか?」などについて、斎藤さんに回答いただいた。「なぜ費用を支払うのか?」を想定して、5グループに分かれ5分間のディスカッションが行われた。





○各グループからの発表
・費用を払うことで、手間なく会えるのはいいと思う。だが、成功報酬型になってしまうと不信感が出てしまうかもしれない。養育費を払ったらなど条件付きでは難しい。
・離婚理由により会わせないケースもあるのではないか。例えばDVの場合、どこまで信用できるか?
→斎藤さん「暴力の可能性がある場合は会わせません、あくまでも子どものための事業で、両サイドから話を聞きます。父親のニーズがあるけれど、母親が会わせることに消極的なケースが多いです。感情的に受け入れられない。ですので、第3者が見守ることが大切。そのために見守りが必要で、第3者が立ち会うのが必要です。それがこの事業です」
・なぜ費用を支払うのか、を話し合った。父親側には未練があり復縁の可能性に代価を払うのではないかという意見も。また、子ども側のメリットは大いにあると思う。お金を持っていて、実際に支払うのは親だが、子どもから「こういうサービス使いたい」と言われれば利用するのではないか。真の利用者は子ども、そのニーズがわかれば事業化できると思う。
・法律的な観点から可能なのか?から話し合った。単独親権ということは、どちらかに決まったはずなのに、また会うことができるようにするというのは可能なのか?
→斎藤さん「それは国も奨励しています。メンタル交流をできるだけさせるように勧めています」
※2017年4月に「親子断絶防止法案 (仮称)」が国会審議に提出されるとのニュースも
・この事業化はとてもいいと思う。ニーズがあるかどうかは、子どものニーズがあるのかを探っていくことではないか。子どもにメリットがあるということを伝えることが大事で、子どもに向けて伝えることが重要と思う。会いたいか、会いたくないか、ではなく、会うことがいいのだと啓蒙していくこと。
・弁護士と組む。その中でサポートする。隙間産業的にやることかなと。茨城は保守的な面があるので難しいかなと。
・弁護士は儲からないのでやらないと思う。また茨城は保守的なので難しい。
・WHOの統計や、心理療法の本などから、片親の場合に心の病になる確率が高まるとのこと、この課題と絡んでくると思う。
・斎藤さんはいろいろな資格も経験もお持ちなので、離婚する前の相談所という形で展開していった方がいいのではないか。離婚後に限らず相談内容が広がると思うし、その段階で離婚を止められなければ、面会交流サポートという制度を利用してもらう、とする。(拍手喝采!)




増田代表「みなさん、この難しい課題についてよく頑張りました!これは日本中の問題だと思います。茨城だけでという考えよりも全国で、斎藤さんと同じように問題視して危機感を持っている各地の人たちと連携をする、仲間で声をあげていけば、認知度も高まるかもしれませんね」


○プレゼン2 堀下恭平さん
Tsukuba Place Lab
http://tsukubaplacelab.com/
テーマ
「オープンから4カ月。次の一手のためのアイデアが欲しい。
新規顧客の拡大、新しい関わりをどうつくっていくか?!」




人と人とをつなぎ、やりたいことを実現していくための”場”を提供したいと、2016年12月に、つくば市にてコワーキングプレイス「Tsukuba Place Lab」をオープンした堀下さん。営業時間は朝7時から23時で年中無休の365日。無料開催も含め月30本ほどのイベントを実施している。堀下さんは開業前から話題づくりにも注力し、築40年19坪の木造物件のリノベーション&DIYの仲間を募り、クラウドファウンディングの活用や、協賛企業も得るなどして、企業と学生と住民とをつなげ、多くの人が関われるような取り組みを行ってきた。そのオープンから4カ月。利用者には好評なものの、今後どのような次の一手を踏み出すか。新規顧客の拡大、新しい関わりをどうつくっていくか、アイデアを求めた。

○5分間のディスカッション後、各グループからの発表



・つながる、というのがメインコンセプトなので、利用者が少ない朝の時間帯の人と、利用者が多い夜の時間帯の人とがつながれるための仕掛け、例えば掲示板や伝言板のようなものはどうか。高齢者も利用しているとのことなので、高齢者と子育て支援とかとつなげるイベント。朝の時間帯対策をする。
・午前中はシニア対象のスマホ教室。学校というと堅苦しいので、スマホ茶屋みたいな。サロン的に開放する。また、16時まではママさんを対象に、仕事でも使えるような教室はどうか。時間帯ごとにターゲットを絞る。
・朝は朝礼&朝食のような、時間帯でのイベントサービスを実施する。また、旅行者が立ち寄れるような観光情報を交換できる場としても提供する。つくばは宇宙の町というイメージもあるのでジュニア講座はどうか。
・シニア向けの早朝割り。他のコワーキングスペースとの連携。
・営業時間も長く、365日とは羨ましい!カフェ的なもの、ビジネスセミナー、家庭教師など、まだまだ活用できると思う。利用者が少ない朝や日中は、主婦やシニアをターゲットに、デジタル系セミナーや子育てのコミュニティの場、認知症予防のコミュニティの場に。
・イベント開催の多さがすごい。そのノウハウを外部へ持ち込んではどうか。


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10分の休憩をはさんで後半!
3組目のファシリテーターは増田代表に代わり、フリーアナウンサーでスピーチ講座「トークレスキュー」代表の高木圭二郎さんが担当した。高木さんは、元茨城放送アナウンサー兼ディレクターで報道記者経験もある起業家。現在は水戸と東京を拠点にスピーチ講座「トークレスキュー」を展開し、話し方・伝え方の講師を務めるほか、フリーアナウンサーとしても活動している。


高木圭二郎さん
スピーチ講座「トークレスキュー」代表
トークレスキュー http://talkrescue.jp/


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○プレゼン3 理華姫さん
占いはうすPOM常陸大宮店
http://mitoshi.web.fc2.com/uranai/
テーマ
「評判の占いを親子で提供、
将来の発展のヒントを!」




理華姫さんは息子のばるおさんと共に、「占いはうすPOM」を経営する占い師。ゆったり寛いでいただき、元気になっていただけることをモットーに、手頃な料金でサービスを提供。占術は、理華姫さんは人相、ばるおさんはタロットや手相などだ。これまで特に宣伝活動はしていないが、評判が評判を呼んで、今は毎日訪れる常連客やファンも少なくない。来客数は月平均で約80人。またイベントなどからの出店依頼も受けている。理華姫さんは現状に満足しており、来店者からも喜ばれ満足されているものの、将来の発展のヒントを得られればとプレゼンにチャレンジした。



5分間のディスカッションタイム。
いち参加メンバーとして増田代表もグループに加わった。



○各グループからの発表
・当ってナンボだと思うので、懐疑的に感じる人向けに初回は無料で観てはどうか。
→理華姫さん「最初は無料です」 会場から「やってほしい!」の声!
・私の息子が不登校になり、よく当るとクチコミを聞き、息子さんの方だと思うが観ていただいた。その後、不登校が治って感謝している。やはりクチコミだと思う。電話相談も集客のひとつになるんじゃないか。
・月100人近くはすごいと思う。マスメディアに取り上げられたらさらに増えるのでは?
→理華姫さん「それなりに増えるとは思いますが、私はメディアにはあまり出たくはないのです。それよりも、困った時に助けたり、元気が出たと言われたりするようにするのがモットーです」
・すでに素晴らしい客数だと思う。リピーターを増やして、その方からの紹介がPRになると思う。また、毎日来るような人もいるとのことで、カウンセリング的な要素もあるのではないか。『新宿の母』のようになれると思う。
→理華姫さん「そう言われています(笑)」
・リピーターの増加、たとえば、週1回から週2回にする工夫。また、占いだけではなく、パワーが貰えますというのをデータ化しておいて、知らせる・伝える仕組みをつくる。お客の中には深刻なことだけではなく、軽い感じで話をしたい・聞きたいという人もいると思う。気軽に来られる場をつくっていくのも新規を呼び込むひとつ。
・話を聞いていると息子さんが一級の占い師、理華姫さんはお話し力が凄いと感じた。占い師は傾聴能力に長けていると思うが、占いだけではなく、そのお話し力で営業品目を増やせると思う。占いは主に息子さんに、お話しは理華姫さんというように。占いに抵抗ある人でも、コミュニケーションや気軽な相談ができるとしたらいいのでは。占いしてほしい人と、おしゃべりしたい人と、ぞれぞれで切り口を増やしていくと新たな客層に広がるのではないか。
→理華姫さん「占いではなくお話ししたいという方からは代金はいただきません。ゆっくりお茶飲んでいただいて、代金は不要です。観ていないのですから占い料金はいりません。私も勉強になります、ありがとうと感謝してパワーを差し上げてお帰りいただいています」

高木さん「無料でサービス! 占いだけに まさに、ものを うらない!(爆)」




○プレゼン4 井川健一さん
パソコン教室のイカワ
http://school.ikaken.com/
テーマ
「親身なマンツーマン指導で好評のパソコン教室。
だが、同業者が驚くほどの低料金……、どうやって食っていく?」




水戸市内で朝10時から20時まで、予約制のパソコン教室を営む井川さんは、「みなさん、商品の価格をどう決めていますか?」と課題を投げてプレゼンをスタート。井川さんは、創業セミナーやビジネス書などで価格設定を模索したが、原価積み上げ型・相場追従型・ビジネスモデル構築型などの中から、相場追従型を選択し、1時間2000円で経営している。しかし、同業者には驚かれるという。その理由は、井川さんはマンツーマンで実施しているからだ。マンツーマンでこの金額は安すぎる!
さらに利用者が予約時間前よりも早めに来店する場合に備え、前後30分間は予約を入れないように空き時間を設けているという。つまり、料金は1時間2000円なのだが、実際は2時間で2000円という計算になる。また、予約希望時間帯も偏るため、井川さんの実働時間はさらに短く、1日多くて4コマとのこと。この料金ではかなり生活は厳しいものの、料金を上げたら利用者は減るだろうとの懸念も。
とはいえ、井川さんのマンツーマンでの丁寧な指導は評判で、かつてほかのパソコン教室へ行って覚えて帰ってきたものの、教室と自宅とでは機材や環境が異なり、よくわからないというお困りの方には大変喜ばれているそうだ。だが、このままでは経営が、というか生活が厳しい。



○5分間のディスカッション後、各グループからの発表
・指導単発ではなく、毎月定収入をストックできるようにする。たとえばネット配線業者やアプリ開発の代理店となって紹介手数料をもらう。
・公民館などの公共施設では子ども向けは無料なのでボランティアだと思うが、主催するNPO関連と連携して、パソコン弱者対象の講師をする。となると利用者からではなく、助成金を得る方法があるのでは?
・パソコン初心者は、自分に合ったパソコン選びから悩ましい。個々に合わせた用途や予算に応じて、パソコンを選ぶところから井川さんがサポートを行い、その購入価格の3%くらいを同行報酬でいただく。
・待合室がないために、予約時間の前後30分の余裕を設けるとのこと、ならば、その時間を見直してはどうか。1時間を50分単位に変更してコマ数を増やす。また待合室がなくてもきっとイスだけ置ければ、座れればいいのではないか?
・『ココナラ』のようなオンラインマーケットで売れるサービスを活用してはどうか。
・マンツーマンは非常にいいと思う。教えてもらう側からすれば有り難い。その考え化をキープしながら、完全ひとりではなく、半分マンツーマンや、2人3人でということもできると思う。井川さんの丁寧さなら満足度も保てると思う。また後から電話サポートするなど、決して不満足にはならないと思う。時間単位の売り上げを伸ばせるのではないか。
・パソコンのニーズは落ちているので、シニアにはタブレットやスマホがこれから期待できる。そちらも教えますよ、個別コースだけではなくみんなで入門編として一緒に楽しめますとすれば、もっと新規開拓できるのでは。
・公共施設で有料開催は難しいかもしれないが、ほかのセミナーハウスも活用してはどうか。また、問合せ先が携帯電話の番号だが、フリーダイヤルにすればもう少し増えると思うし、問合せの時間をもう少し延長するとか。
・パソコンメーカーでもサポートしているので、そのサポートを代行して収益を増やす。同業者と連携してイベントをする。





○プレゼン5 榎本拓也さん
(株)つくば電気通信 VR事業部
Google認定フォトグラファー
http://www.g-tecweb.jp
テーマ
「バーチャル散策できるGoogleストリートビュー屋内版、
普及のためのアイデアを!」




榎本さんは、昨年から熱くなってきた新市場を紹介したいと登壇。それは、Googleストリートビュー(世界中の道路沿いの風景をパノラマ写真で提供するインターネットサービス)の屋内版だ。ストリートビューは、専用の車や自転車に付けられたカメラを使って撮影し、Googleマップ上に表示されるが、屋内版は、一眼レフや360度カメラで撮影した屋内の内部まで、GoogleマップとGoogle検索で表示できる、というもの。榎本さんはこのGoogle認定フォトグラファーとして活動している。
閲覧する側のメリットは、通りや外観だけでなく屋内までもバーチャルツアーが楽しめること。撮影される側のメリットは、店内や館内を世界中の人に見てもらえることで、営業ツールとしてはもちろん、また閲覧による滞在時間が長くなるためSEOもアップし、検索でヒットしやすくなることだという。榎本さんは、今後やりたいこととして、「水戸まちなかバーチャルツアー」を挙げ、プロジェクターに当会場・コワーキングスペース水戸Wagtail(ワグテイル)のGoogleストリートビュー屋内版を映し出して見せた。そのほか、ホテル、学校などの実例も合わせて紹介し、ほかにもこういう施設にいい、効果的な場所、普及させるためのアイデア、また360度カメラで撮影してくれるパートナーも求めていると語り、プレゼンを締めくくった。

○グループディスカッションなしで挙手制でのアイデア出し。
・モデルハウス、海外の人が見られるように観光拠点、弘道館など。
・役所の中。行政窓口とか、どこに何課があるのか、どこへ行けばいいのかわかりにくいから。
・自転車で観光したいという海外からの観光客は多い。回るところ、休憩するところ、食事するとろ、情報が得られる商工会議所、県庁などをまとめて、旅行者向けに。自分もガイドヘルパーだが、100人いるのでそういう人からニーズを拾ってはどうか。
・せっかく360度見られるので、水戸のような段差のあるところも見られるといい。バリアフリーな場所とか。ターゲットを絞ると攻めやすいと思う。
・一眼レフのカメラマンは公認が必要だが、360度カメラは誰でもOKとのこと。ならば、撮影してくれる人募集!としてイベントもできるのでは?
・霊園や墓地はどうか。お墓で迷子になったことがある。広い施設でどこに自分の目的場所があるかわからないところ。
・建築家の立場から、フューチャーマップを作成してほしい。立地環境も含めリアルの建物状況をレンタリングしてくれるような。建築家としても有り難いし、未来の町を施主や関係者に見せられるのもいい。
・私立の学校。設備の内部紹介をもっと内部まで見せてほしい、トイレひとつ学校ごとに違うので。
・お店屋さんの紹介画像は人がいない、空っぽの画像が多い。人が映り込んでいるほうがいい。
・水戸マラソンをもっと広げるために、ストリートビューでコース紹介をする。この坂で頑張れ!のような。




増田代表「みなさん、どうもありがとうございました!
5人のテーマで行いましたが、プレゼンされた方にはもちろん、みなさんもお互いがお互いの切り口でアイデアを出すことで大いに勉強になったと思います。普段は接しないようないろんな業種の方と、こうして学び合える、いい機会だったのではないでしょうか。次回は7月15日です。水戸の起業家のみなさん、さらにいい感じにしていきましょう!!それとみなさん。高木さんどうでしたか?(拍手喝采)、また一緒に盛り上げましょう!」

○次回、「第3回 頭脳交流会inワグテイル」は7月15日(土)
参加無料! 詳細・お問合せはこちらへ
コワーキングスペース水戸Wagtail(ワグテイル)
http://www.wagtailmito.jp/




取材・文、撮影/岡部 恵

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