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厳しさを増す経済・経営環境に立ち向かうために、NICe増田代表理事が送る、視点・分析・メッセージ 。21日配信のNICeメルマガシリーズコンテンツです。
NICeなビジネスプランコンテストの勝ち抜き方



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    「増田紀彦の視点 どうする?日本経済」

     第48回 
     NICeなビジネスプランコンテストの勝ち抜き方
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【今年も始まった「NICeなビジネスプランコンテスト」】

今年で5回目を迎える「NICeなビジネスプランコンテスト」。
すでにエントリーの受け付けが始まっており、
全国各地から次々とビジネスプランが事務局に届いている。

プランは、事務局による一次審査を経て、最大15件が二次審査に進む。
二次審査は5名の審査員が採点を行い、合計点数の高い順に5件が、
12月9日(土)に開催されるファイナルステージに進出する。

ここで、このコンテストを「勝ち抜くためのコツ」を披露してみたい。
むろん、そのとおりに今年も展開するかどうかはわからないが、
過去4回の傾向から、ある程度のヒントは見出せる。


【激戦の一次審査を突破するための3つのポイント】

まずは一次審査。ここで重要な点は、3つ。
第一は、何といっても事業プランの名称である。
わかりやすく、かつ魅力的な名称を冠しているプランは有利だ。
要するに「つかみ」である。

例えば「高齢者対象の訪問美容」という名称と、
「美容院から半径50㎞圏内に暮らすお年寄りのためのビューティデリバリー」、
という名称と、どちらが興味を持って先を読み進むか、という話だ。

第二はエントリーシートの記入量である。
記述が少なすぎて、肝心の内容が伝わりきらないプランを見かける。

誰々を対象に何々をする、と書いただけのプランと、
加えて、何故なら……、そして結果、何が実現するのか、
そこまで書いてあるプランと、どちらが魅力的に見えるだろうか。
「理由」と「目的」をきちっと書けば、自ずと記入量は増える。

第三は、動機の強さである。
エントリーシートの最後に「この事業を発案し、実現しようと考えた動機」、
という項目がある。ここに説得力があるプランは強い。
「なるほど、この人ならやれる。というか、この人だからやれる」。
そう思わせるということは、独自性と実現可能性の高さに結びつくからだ。


【二次審査は新規性、市場性、収益性、そして「つながり力」】

いい事業プラン名称、適切なボリューム、そして強い動機。
この3つを兼ね備えたプランが二次審査に進む。
ここでプランを評価するのは、起業支援や新規事業支援のプロたちだ。
プロは概して、新規性、市場性、収益性を重視する。

「なるほど、こんな手があったのか」
「これは喜ぶ人が間違いなくいる」
「しかも、しっかりと利益を上げられる仕組みになっている」
審査員たちに、ぜひ、そう思わせたい。

そして最後の決め手になるのは、他者との連携性である。
応募してくる人たちの多くは個人や小さな企業の経営者だ。
その人たちが、それなりの事業を起こそう、市場を掴もうと考えるなら、
必然的に他者との連携が必要になるはず。
つまり、「つながり力」を発揮して、仲間とともに成功を目指す。
そういう意気込みと仕組みを持つプランは、さらに有利だ。


【ファイナルステージは、聞き手の共感をいかに喚起するか】

一次審査、二次審査をクリアすれば、ファイナルステージだ。
5組のファイナリストが、それぞれ5分間ずつプレゼンテーションを行う。
そのプレゼンを聞いた人たち(つながり祭りの参加者)全員の投票で、
栄えあるグランプリおよび準グランプリが決定する。

すでに、厳選されたビジネスプランである。5組の内容に遜色はないはず。
となると、最後はより多くの人の心をつかむプレゼンがものを言う。

スクリーンに資料を映すだけでなく、資料やサンプルを配布する人、
プレゼン用の衣装を用意してくる人、サービス内容を実演する人など、
過去にも、「伝えるための工夫」をこらした人がいた。

結局は、どれだけ人々の共感を獲得するかだ。
「この事業を実施することで、何がどれだけ素晴らしくなるのか」。
それを会場に伝えきった人が、これまで頂点に輝いてきた。


【雇われない生き方を目指す人たちに、力を!】

そうやって、新たなビジネスが世に羽ばたいていくことを応援するのが、
「NICeなビジネスプランコンテスト」の主旨である。

だが、もうひとつ、目的がある。
ビジネスプランの作成に取り組む人を、一人でも多く生み出したいのだ。
「雇われない生き方」を目指す人たちに、力をつけてもらいたいのだ。
日本経済の未来は、小さな力を引き出し、
それを伸ばすことにかかっていると、私は信じている。

<一般社団法人 起業支援ネットワークNICe 代表理事 増田紀彦>


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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.58
(2017.9.21配信)より抜粋して転載しました。
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