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頭脳交換会 in 白河(産業サポート白河主催 NICe協力) レポート






2019年6月1日(土)福島県白河市のマイタウン白河で、「頭脳交換会 in 白河」が初開催された。頭脳交換会とは、プレゼンターが自身の事業プランや課題を発表し、それをもとに参加者全員が「自分だったら」という当事者意識で建設的なアイデアを出し合い、問題解決へと前進するNICe流の勉強会のこと。今回は、産業サポート白河主催、NICe協力により実施。白河市内および東西白川郡をはじめ、福島県内、東京都、埼玉県、神奈川県、新潟県から48名が集い、4組の経営課題・事業計画について改善策やアイデアを出し合った。

【主催】一般社団法人産業サポート白河
http://sangyo-support.jp/



頭脳交換会の前に、第一部として旧市街探索が行われた。白河市役所まちづくり推進課・田崎孝子さんの案内で、歴史を感じる街歩きへ!

江戸時代の初め、初代白河藩主となった丹羽長重が、小峰城の大改修や城下町の再整備を行い、現在につながる市街地の基礎を築いたと言われている白河。今もなお、旧奥州街道沿いの街並みはほぼ原形をとどめている。一行は、カギ型街路(クランク状に曲がった道)や寺社をはじめ、蔵や商家、道標、市の歴史街づくり事業で整備された市民の憩いの場などなど、約2kmのコースをのんびりと散策した。


▲▼マイタウン白河を出発。ここ本町(ほんまち)は、江戸時代の奥州街道白河宿の中心地で、旅籠が50軒ほど軒を連ねていたエリア。大名や幕府の役人が宿泊した本陣、脇本陣も置かれていた。そのひとつが、一行が最初に訪れた旧脇本陣柳屋旅館だ。市では、歴史ある建造物を守り後世に伝えるため、蔵座敷の修復・一般公開をはじめ、市内のあちらこちらで歴史街づくり事業や、歴史的風致形成建造物の指定にも取り組んでいる




▼▲旧脇本陣柳屋旅館 蔵座敷
http://www.city.shirakawa.fukushima.jp/page/page003774.html
江戸時代1804年に建築された脇本陣柳屋(わきほんじん やなぎや)の蔵座敷は、戊辰戦争の白河口の戦いに参戦した新選組の宿営地となり、斎藤一(はじめ)隊長の他106名が宿営したとの記録がある由緒ある建物。また明治時代には、明治天皇の東北・北海道巡幸でも使用されたという。寄贈された市が約4年かけて修復し、2018年4月から一般公開されている。見学入館は無料で、蔵座敷や庭園は事前申し込みで借りることもできる(有料)。頭脳交換会では、この蔵座敷の活用法についてもアイデアを募った




▲撮影:前田政昭氏(東京都目黒区)http://masaakimaeda.com/

▼1849年に建てられた「四辻道標」(複製)。
奥州街道と、棚倉・石川方面の街道が交わる四ツ辻に建ち、
西側には、「左 せんだい あいづ  八(出羽) ゑちご(越後)」
北側には、「右 日光 江戸 ・ 左 たなぐら い八き(いわき)水戸」と刻まれている



▲▼この日はちょうど蓮の花が満開! 小南湖(白河藩大名家墓所)
改修や桜・楓の植栽などが行われ、市民の憩いの場としても人気のスポット。
自然豊かな山道の奥には、初代白河藩主丹羽長重の墓や廟所をはじめ、元禄から享保期の藩主松平直矩・基知父子や、元禄期の藩主松平忠弘の子、清照の墓がある











▲白河市の中心市街地を流れる一級河川谷津田川(やんたがわ)せせらぎ通り。1998年8月、連日降り続いた豪雨により氾濫し、人家等に甚大な被害を及ぼしたという。その後、災害復旧事業により整備が進められ、再度の災害防止&市民生活の安定と良好な地域づくりを行い、河川と一体となった周辺環境整備として「都市計画道路谷津田川せせらぎ通り」が完成した。2006年には「第21回公共の色彩賞・環境色彩10選」に選ばれている

▼路地散策を楽しみながら、頭脳交換会の会場へ!






■頭脳交換会




受付では、「お好みの色をどうぞ」と、参加者全員に白河名物のだるまがお土産に。
ご提供は、斎藤稔氏(白河市)


▲総合司会は、産業サポート白河 内山翔平氏
▼主催 産業サポート白河 副所長 林 和俊氏による開会宣言でスタート!
「全国各地で頭脳交換会が開催されていて、いつか白河市でも!と思ってきましたが、令和最初の頭脳交換会を白河で開催できることを大変嬉しく思っています。今日は市内はじめ福島県内各地から、また県外からもたくさんの方にお集まりいただき、感謝しています。頭脳交換会に初参加の方も多いですが、事業発展、地域活性化のために、たくさんのアイデアが生まれると思いますので楽しみにしています、今日はどうぞよろしくお願いします」



〇つながりワークショップ
ファシリテーター 小林京子NICe理事




まずは、頭脳交換会の前のアイスブレイクとして、NICeオリジナルの交流ワーク「つながりワークショップ」。名刺交換や肩書きだけではわからない、その人の“人となり”、人としての経験や資源や想いを短時間でわかり合うという自己紹介プログラムだ。このワークを行うことで、この後の頭脳交換会での発想もグッと膨らみ盛り上がる。
つながりワーク考案者の小林京子理事から、「頭脳交換会は初めて、という方?」と呼びかけると、場内のほとんどが挙手。「大丈夫です!こんなにいます(笑)。まずはリラックスして、自由にアイデアを出せるよう、頭を柔らかくしようというのが、つながりワークです。のちほどグループごとに自己紹介していただきます」と説明し、各自へ配布している『つながりQ』シートに記入するよう促した。





記入タイム終了後、小林理事が何人かの答えを紹介し、場内を沸かせた。
続いてグループごとに、シートを見せ合いながら自己紹介タイム。
ほとんどの参加者が、つながりワークも頭脳交換会も初参加にも関わらず、笑い声や拍手があちらこちらで沸き起こり、和やかな雰囲気になったところで、いよいよ頭脳交換会へ。
ちなみに、各グループのグループ名は、増田代表が気に入っている白河ポイント。





〇頭脳交換会
ファシリテーター 増田紀彦NICe代表理事




「今日は40名以上が集いました。ひとりで40分考えるのと、40人で1分考えるのとでは、どちらが多くの考えが浮かぶか、これからみなさんに体験していただきます。この後プレゼンに4名が登場します。みなさんもそうでしょうが、事業やプロジェクトにはさまざまな課題が生じますよね。経営者や当事者はもちろん真剣に考えていますけれど、どうしても自分の経験や業界の常識にとらわれてしまいます。今日のような、さまざまな業種、地域、世代の人たちが、そういう常識や経験にとらわれずに自由に発想すると、本人が『まさか!』と、思いもつかなかったような、目からウロコのようなアイデアがどんどん出てきます。ではさっそく始めましょう」

〇相談 1
田崎孝子さん(白河市)
白河市役所 まちづくり推進課 
http://www.city.shirakawa.fukushima.jp

「街中探索に人を呼びこむための
 蔵座敷の活用方法と“しかけ”を教えて」

 



第一部の旧市街探索で案内役を担ってくれた田崎さんは、市が推進している歴史街づくり事業の説明からプレゼンをスタート。その事業のひとつが、会場からもほど近い場所にあり、探索で訪れた旧脇本陣柳屋旅館 蔵座敷だ。新選組や明治天皇も利用されたという由緒ある建物で、市が修復し2018年4月から市民や観光客に直に触れていただきたいと見学無料で開放している。また貸館も可能で、3室ある蔵座敷の各室および全館も、リーズナブルな価格で利用できる。貸館はこれまでに、映画上映会や講和会などに利用されているが、田崎さんらが思うほどに利用数が増えず、見学者も小峰城に比べると約3%に留まっていることが悩み。
田崎さんは、「市を代表する歴史的建造物なので、もっと貸館活用をしていただきたい。また、蔵座敷を拠点にして街中観光へと広げていきたい。そのためのアイデアをよろしくお願いします」と語り、プレゼンを締めくくった。

旧脇本陣柳屋旅館 蔵座敷 (きゅう わきほんじんやなぎやりょかん くらざしき)
http://www.city.shirakawa.fukushima.jp/page/page003774.html
住所 福島県白河市本町66番地
・開館時間 10:00~16:00
・休館日 月曜日。月曜日が祝日の場合は火曜日、年末年始(12月28日から1月4日)
・見学 無料
・貸館(1時間あたり) 
 蔵座敷 和室1 300円、和室2 320円、玉座の間(北側庭園を含む)360円、
 全室(北側庭園を含む)670円
 蔵座敷全室(北側庭園を含む)及び東側庭園 880円



▲▼5分間、各グループでディスカッションした後、発表へ。
盛りだくさんのアイデアを小林理事が書きとめ、相談者へのお土産に。





〇相談 2
末廣景子さん(白河市)
着物リメイクMANA 代表
https://www.facebook.com/kimono.remake.mana/

「着物リメイクって確かに素敵
 でも、いつ着るの? どこで着るの?」




白河市マイタウンに2019年2月、「着物リメイクMANA」をオープンした末廣さん。服飾を専門に学び、卒業後はアパレルでパターンナーとしての活躍し、その経験を活かして起業した。着物リメイクのほか洋服お直し、洋裁教室なども行っている。着物リメイクの場合はオーダーメイドで、黒留袖をワンピース(1万5000円~)やスーツに、袋帯をバッグに、会津木綿をシャツに、など、お客さまの好みや用途にあわせて相談しながら創り上げていく。そんな末廣さんのお悩みは、着物をリメイクしたいけれど、何にしたらいいのか、どう使うのか、目的が明確でないお客さまへの提案方法だ。
眠っている着物がある&○○の場で着たい・使いたい、と具体的な目的を持ったお客さまだと、注文につながるのだが、店頭のサンプルを見て、「素敵!自分もリメイクしたい」、というお客さまの場合、末廣さんがさまざまなアイデアを提案しても、「でも派手よね、いつ、どこで着たらいいのかしら」となり、最終的には話だけで終わってしまうケースがあるという。
「タンスに眠らせたままの着物は多い、リメイクは素敵、自分もしてほしい。でもいつ着るの? どこで着るの?」というお悩みのお客さまへの新提案アイデアを求めた。






〇相談 3
兼子 進さん(西郷村)
有限会社ケンシン 代表取締役
http://www.kenshin-shidomi.jp/

「甘くて酸っぱい絶品フルーツ しどみ
 どんな食べ方、使い方があるだろう?」




「日本で唯一、しどみの専門店です!」とあいさつした兼子さん。しどみの果実と商品を掲げ、しどみとは何か、の説明からプレゼンをスタートした。しどみはバラ科の低木植物で、「ぼけ」の原種とも言われ、もともとは自生していたという。だが荒れた場所では育たず、栽培にはかなり手間と労力がかかるデリケートな希少品種。代々農家だった兼子さんの敷地内では、手塩にかけて大切にしてきたのだ。果実は梅ほどの大きさで、香りは良く、レモンと同じくらいの酸味があるのも特徴。兼子さんが子どもの頃、焼酎に漬けた自家製の「しどみ酒」は大切なお客さまに振舞っていたそうで、「健康酒」としても重宝されていたという。現在、兼子さんは、『しどみ酒・剣心』、しどみシロップ、しどみジャム、しどみジュースなどの福島県産品登録商品をはじめ、パンナコッタやパイなども製造販売している。兼子さんのお悩みは、しどみの美味しさや効能を知っている人には大人気商品なのだが、しどみそのもののの知名度はまだ低く、広めたい。だが、大量生産もできない。新たな商品開発のアイデア、既存商品の新しい活用法を求めた。







〇相談4
十文字千代さん(白河市)
Summit Space PALLET コミニティーマネージャー
https://twitter.com/ss_pallet

「サミット・スペース・パレット(コワーキングスペース)を
 盛り上げるために。
 ターゲットは? 価格帯は? ルールは? サービスは?」




復興庁の実践型インターンシップ事業で、白河へ訪れた大学生により立案され、地元の建設業社・大政興業株式会社が運営するコワーキングスペース/Summit space PALLET。なんとこの日がオープン初日で、セレモニーを終えて会場へ駆けつけたという十文字さんがプレゼンに登壇した。場所は、国道4号に面し、上階は大政興業、1階がパレット。十文字さんはコミニティーマネージャーとして学生らとプロジェクト初期段階から関り、今後はここを拠点にして、地域の活性化に貢献できるよう尽力したいと抱負を語った。フロアには、個別のレンタルオフィス、ミーティングルーム、セミナー室、フリースペース、複合機・ロッカーなども完備。起業家や出張用のオフィス利用のほか、学生や市民のサークルでの利用に、ホームパーティやイベント開催に、待ち合わせや雑談の場に、など、フリードリンクで、飲食の持ち込みもOK。とにかく自由に思いのままに活用して交流してほしいと考えている。
外観は目立つが、まだオープンしたばかりで知名度はない。まずは気軽に、若いママさん層にも来館してもらいたいので、十文字さんは入り口回りに花壇を置いたり、足湯サービスはどうかと思っているところだという。何か面白そう、楽しそうなところと思ってもらいたい、そのための工夫やサービス、特にどの世代にどのようにアピールしたらいいのか、アイデアを求めた。

Summit Space Pallet
福島県白河市泉田池ノ上131―1 (1階)
電話 0248-24-4211
営業時間 9:00~21:00




閉会のあいさつは、新潟県柏崎市から参加したNICe協力会員・白川正志氏
「私の白川の川の字は3本川ですが、同じ“しらかわ”つながりで、ぜひともという気持ちで新潟県柏崎市から参加しました。2015年に柏崎でも頭脳交換会を開催し、その時に実行委員長を務めましたが、今日も有意義で素晴らしい時間でした。ありがとうございました。みなさんも日本海側へ、柏崎へもいらしてくださいね」






撮影/前田政昭氏
取材・文、撮影/岡部 恵



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