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新たなつながりで誕生した新たなビジネス事例、その起点となる発想と実現へのポイントを紹介
「事例に学ぶ! 新事業実現法」第4回/竹内竜哉さん(福島県伊達市)東洋医学に基づいたヘッドスパを主軸に、美と健康の理容室へシフトチェンジ


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    「事例に学ぶ! 新事業実現法」

     第4回
     東洋医学に基づいたヘッドスパを主軸に
     美と健康の理容室へシフトチェンジ
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 福島県伊達市/NICeユーザー・竹内竜哉(たけうち・たつや)さん
 POPLA http://popla.lar.jp/index.html
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◆◆本心から天職と思えるまで、やさぐれ時代の葛藤と苦悩◆◆

自分がされたら嫌な行為は人にもしない。もう一歩進んで、
嫌だと思うことの逆を実行したら、人から喜ばれるのでは?

それを実践し続ける竹内さんは、母キヨさんが創業した理容店の2代目。
今でこそ「もし生まれ変わっても同じ道を生きたい」というが、
子どもの頃は理容師以外の職に就きたいと思っていた。
周囲から店を継ぐのが当然のように言われることへの反発もあった。
だが、ゲームメーカーへの就職を希望するも、募集がなく断念。
結局、両親が勧める理容専門学校へ進学する。

卒業後は首都圏の店舗に勤務。2年ほど経った頃、
技術力を高めたいと自主的にスクールへ通うようになる。
が、まだ理容師の仕事が楽しく感じない。変化は3年目にやってきた。
お客さんに喜ばれることが、徐々にやりがいへと変わっていった。

両親からのたびたびの帰れコールに応え、24歳でUターンするも、
東京にいたかった、東京で勉強したかった、という思いはふっきれず、
数年間は「やさぐれていた」という。


◆◆反面教師の逆を行け! 生き方を変えたもうひとつの誕生日◆◆

事業に目覚めたのはそれから9年経った33歳の時。
久々に会った知人から「どうしたの?」と驚かれるほど、
疲労困憊した顔つきになっていた。

その一言に、竹内さんは、自分の現状を無視することが限界だと悟る。
仕事でもプライベートでも、人との信頼関係こそが幸せの鍵ではないか。
なら、これまで自分が嫌だと感じた考え方や言動の逆を実践すれば、
自分も周りも幸せになれる。そうひらめいた途端、思いが溢れて来た。

2009年9月8日、日付を覚えているほど強烈に生き方を変えた瞬間だ。
この時に決めたのが、新規事業ヘッドスパへの挑戦。

心身ともに疲れていた竹内さんは、
この1カ月前ほどにリラクゼーション系のヘッドスパを体験していた。
だが、マッサージ効果は感じたものの、100%の満足度は得られなかった。
「改善すれば、もっとお客さんに喜ばれるはず」。
その消化不良の体験を反面教師とし、事業計画作成に着手。
すぐに銀行へ出向き、1500万円の融資を受ける算段を整えた。

カット中心の理容店では差別化は難しい。
従来のサービスにヘッドスパを加えるのではなく、
ヘッドスパを主軸に、それを選択する顧客に合わせたサービスを提供する。

新規事業も店舗改装も「この不景気に?」と両親は反対したが、
竹内さんは動じなかった。
それだけ、理容師として、経営者として、人として、
自分がどう生きたいのか、誰を幸せにしたいのか、
そのために何をどう提供するか、徹底して考え抜いた自信があった。


◆◆顧客の幸福追求を使命とし、慢心せずにさらにスキルアップ◆◆

2010年10月、店名も新たに「POPLA」としてリニューアルオープン。
成果はすぐに顧客の反応と売上げに現れた。

だが、竹内さんは満足するどころか、むしろ不安になった。
予測していたリラクゼーション系以上に、頭皮ケアのニーズが高かったからだ。

困りごとを解決するため、もっと学び、もっと自身を磨かなければ!
ここから竹内さんは猛勉強を開始。
心身の健康・癒し関連・東洋医学の勉強会やセミナーにも積極的に参加。
このスキルアップは、さらに顧客との信頼関係を強化することにつながった。

プラスは臆せず取り入れ、マイナスの反面教師はその逆を実行する。
試練は何かの糧になると、気付くたびにメモに残す。
このメモ帳には、今後も多くのアイデアが書き加えられるだろう。
それらがつながり、さらに大きな、幸せの未来図が描かれていくに違いない。

2013.3.21 
「つながり力で起業・新規事業!」 メールマガジンVol.4

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