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「事例に学ぶ! 新事業実現法」第33回/小山田光正さん(大阪市北区)学びの場でつながったご縁を大切にし、努力と実績を重ね、“未来を新たに創る”環境事業を展開

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    「事例に学ぶ! 新事業実現法」

     第33回
     学びの場でつながったご縁を大切にし、努力と実績を重ね、
     “未来を新たに創る”環境事業を展開
    
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 大阪市北区/NICe正会員・小山田光正(おやまだ・みつまさ)さん
 株式会社アップサイド 代表取締役
 地球洗い隊 隊長
  http://toreru.com
 NICe会員情報はこちら
  http://www.nice.or.jp/category/members/members-osaka
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◆窮地でもリーダーシップを発揮し、自分にできることで仲間を応援

17年間勤めた通信販売会社を退職し、自治体向け環境サービスベンチャーを
立ちあげたのは2000年、40歳の時だった。

翌年、大阪で始まる発明起業塾の1期生に志願。
「中小企業にとって自治体への売り込みは大変」と口にしたことから、
新たに始まる大阪産業創造館の環境プロジェクトとして、
自治体マーティングをテーマにした勉強会のリーダーを務めることに。

だが、本業の環境ベンチャーは、1年ともたずに崩壊……。
最少の投資で生計を立てなくてはと、テレマーケティング会社を立ち上げ、
後にDMサポート関連事業の会社を立ち上げた。

一方、プロジェクトのほうは、10数社の経営者が名乗り出てくれた。
自身の事業内容が変わってしまったものの、責任がある。
「せっかくの縁、解散するのももったいない」とのメンバーの声に応え、
プロジェクトリーダーを務め、定期的に情報交換を続けていた。
そのメンバーのひとりが、(株)アドバンスの安川明雄さんだった。
安川さんは定年退職後、自然環境に役立ちたいと
環境浄化のため微生物分解性質の研究を始めた起業家だった。

2年後、「こんなの、つくった」と会合に安川さんが持参したのが、
後に大ヒット商品となる超多用途バイオ洗剤『とれる・NO.1』の原形だ。

「手作り感バリバリで、一見怪しく見えるモノでした(笑)。
でも、妻が換気扇を掃除したら、すごい汚れが落ちて、手にも優しい、
排水もエコだし、家中どこでも使える!と。
翌月の会合でそう伝えると、安川さんはどう売るか、困っていたのです」


◆開発者の人柄に魅了され、『地球洗い隊』発足&ネット販売事業へ

一般的な小売店だと、洗剤は掃除場所・用途ごとに棚が分かれて陳列される。
だが『とれる・NO.1』は、家中どこでも使えるため、どの棚に置いたらいいか、
売り場が困るというのだ。また、手づくりのため大量生産もできない。

安川さんの人柄と技術力に惚れ込んだ小山田さんは、
「ならば店舗販売ではなく、良さがチコミで広まるweb販売はどうか」
と提案し、サイト作成も引き受けた。
さらに2003年、『とれる・NO.1』の宣伝販売に注力するため、
小山田さんは『地球洗い隊』を立ち上げ、ネット販売事業を開始。
だが営業は未経験。様々な勉強会に参加しながらの挑戦だった。

努力の甲斐あり、『とれる・NO.1』はクチコミで徐々に広まり、
2010年には、糸井重里氏の『第1回 ほぼ日作品大賞』で特別賞を、
2013年には大阪ブランドにも認証され、現在シリーズ商品も次々に展開中だ。
さらに「布ナプキンの汚れもきれいに落ちる!」との利用者の声をヒントに、
小山田さんの奥さまであり、地球洗い隊店長の貴子さんら女性スタッフが、
メルマガ読者にも協力を仰いで商品開発委員会を発足。
地球洗い隊オリジナルの布ナプキン『Sunny Days 』も世に送り出した。


◆つながりと情報交換の大切さを体感し、中小企業経営の仲間づくりに貢献

東日本大震災では、水が貴重な被災地へ『とれる・NO.1』を贈り、貢献。
また、 コミュニケーション力をアップするマジックの伝道師として、
日本コミュニケーション協会理事・大阪支部責任者を務め、
人と人とのつながりを明るく・楽しく・元気よくすることを目指して
主に経営者への指導、仲間づくり、ボランティアでも活動中だ。

「いずれも、私ひとりではできないことばかり。
私に声を掛けてくれた先人がいて、交流の場が広がりました」
と謙遜する小山田さん。

「市場が大きいと先輩企業も競合も多く、勝てない恐怖があると思います。
ですが、ゼロから始めれば、小さくても積み上げた分だけがプラスになる。
ゼロからのスタートという不安はあっても、
新しいもの、新しいことは、ゼロ以下にならないと思えば怖くないでしょ」

そこに、努力を惜しまない自分と、
信頼できる仲間たちがいれば、なおさら怖くはない。


2015.8.24 
「つながり力で起業・新規事業!」 メールマガジンVol.33
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