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vol.118【増田紀彦の「ビジネスチャンス 見~つけた」第24回:「そこそこソーシャル」でいこう!】



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Vol.118            2020.8.11 
つながり力で起業・新規事業!メールマガジン

起業支援ネットワークNICe https://www.nice.or.jp

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豪雨被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

このメルマガは、NICeの活動に参加された方々、
またはNICe代表理事・増田紀彦と名刺交換をされた方々、
および全国の起業家、経営者、農林水産事業者、起業・創業希望者、
地域振興関係者、中小企業支援・創業支援機関、一次産業支援機関の方々へ送信しています。

  ┃目┃次┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 
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【1】シリーズ増田紀彦の
  「ビジネスチャンス 見~つけた」
   第24回 「そこそこソーシャル」でいこう!
    
【2】先輩経験談 
   あるある!ピンチ&リカバリー
   第16回 小谷野幸夫さん(埼玉県)

【3】お知らせ 
   NICeのHPリニューアル

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増田紀彦の「ビジネスチャンス 見~つけた」

 第24回 
 「そこそこソーシャル」でいこう!

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5月のゴールデンウィークの頃だったか、ネットニュースを眺めていたら、
福島県の漬物会社が、とんでもないネーミングで商品を売り出している、
という記事にでくわした。

「おおっ、『香の蔵』さんじゃないか」。

香の蔵は、東日本大震災当時、全国にも名前が知られることとなった、
福島県は南相馬市にある、県内有数の漬物販売店だ。
経営するのは菅野漬物食品で、
ここの生姜の味噌漬けやチーズの味噌漬けは、絶品中の絶品である。

以前、私の講演を聞きに来てくれた同社の菅野社長は懇談の席で、
「私は大の酒好きで、いいツマミがほしいと考えているうちに、
チーズの味噌漬けに行き着いたんですよ」と教えてくれたことが思い出される。

記事を読むと、コロナ禍の影響で、香の蔵も業績が悪化しているとのこと。
あの震災や原発事故を乗り越えてきた同店でも、やはり厳しいのか……。

しかし話は面白いことになっていく。
香の蔵のセット商品のネーミングがすごいと話題沸騰中とのこと。

『あまりん坊将軍セット』
『お願いします、買って下さいセット』
『余ってしまって、さあ大変!セット』

販売側の気持ちがストレートに表現され過ぎていて、正直、びっくりした。

ここが学習ポイントの一つ目だ。

言うまでもなく、単品の商品であれば、こんなネーミングはできない。
「期間限定」×「セット商品」だから、できるワザである。
詰め合わせの内容、販売時期、販売動機などをモチーフにすれば、
賛否両論になるとしても、強い訴求力を持つネーミングを実現できるし、
それが話題性を高めて認知度を広げることにもつながるのである。

では、このすごいネーミングのセット商品はどこで販売していたのか?
自粛期間中で、店舗には人が来ないはず……。

販売を手がけたのは、『ふくしま!浜・中・会津の困った市』という、
オンラインショップである。
https://iandu.shop-pro.jp/

ここまでのポイントをまとめると、販売チャネルにオンラインを選択した場合、
インパクトの強いセット商品が消費者の耳目を集めるということである。

では、このショップを運営しているのは誰か?
福島県いわき市で活躍する、いわきユナイト株式会社である。
同社の植松社長も私がよく知る人物で、誠実な人柄が実に魅力的だ。
その植松社長らしい、取り組み開始の動機がサイトに掲載されているので、
以下、引用したい。

「ふくしま!浜・中・会津のお取り寄せ」は
2020年4月にスタートしました。
これまでは自社でプロデュースした商品を中心に販売してきましたが、
新型コロナウイルスの影響によって、
弊社を含め、福島県内の多くの事業者が
出荷停止、売上激減などに陥ってしまい、
これを乗り切るために当ショップで
福島県内の多くの事業者の商品を販売し始めたことがきっかけです」。

どうだろう?
大言壮語するわけでもなく、
歯の浮くようなキレイゴトを並べているわけでもない。
率直に、自社も困っていると記したうえで、
大同団結を押し進めた経緯が書かれている。

ここが学習ポイントの二つ目であり、今回のコラムの核心だ。
曰く、「ウイズコロナの時代の営業は、ソーシャルであれ!」である。


無条件に、「困っている人を助けよう」と考えて行動する人は、そう多くない。
しかし、「どうせ買うなら、困っている人たちから」と考える人は確実にいる。
助け合いの精神は、まだまだ廃れていない。

「この事業は(この取り組みは)、コロナ苦境に対抗するためのもの」。
そういう、社会性を持ったスタンスで事業を進めることが今の時代は肝要だ。

ただし、「社会性のハードル」を上げすぎないことも大切である。
応援したくても、容易に応援できないような事柄を要求するのは禁物。
例えば、日常的な消費範囲の金額を大きく超える商品を購入してもらおうとか、
金銭支出だけなく、何らかのアクションもしてもらおうとかは、壁が高い。
「ほどほど」の応援をオーダーするのがミソだ。

また、立派すぎる話も自らの首を締めかねないので気をつけたい。
「世のため人のため」を訴えすぎると、胡散臭くなってしまう危険があるし、
またそうすると、自らの利益を後回しにせざるを得ない展開にもなりかねない。

だから、いわきユナイトの、
「自社も困っているし、周りも困っているので、一緒に頑張る」、
というメッセージが、実に適切・適格なのである。

曰く、「ウイズコロナの時代の営業は、そこそこソーシャルであれ!」である。

この時代、困っているのなら、正直に困っていると言おう!

ただし、泣き言で終わってはダメ。
困っている状況を打破するために、こういう取り組みを考えた。
なので皆さん、よろしくお願いします、と、前向きに訴えていこう!



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「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」

第16回 
会社設立時の定款作成で、代表者名の漢字を間違えた!
思い込みを回避するには、チェック回数増と新鮮な目

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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶシリーズ。

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 小谷野幸夫さん 2008年独立 埼玉県さいたま市
 小谷野行政書士事務所 代表
 http://koyano.jp/
 (株)さいたまソリューションズ 代表取締役
 http://ssol.jp/
 
 埼玉県行政書士会 理事
 埼玉県創業・ベンチャー支援センター相談員
 一般社団法人コスモス成年後見センター埼玉支部幹事 広報部長
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大手システムインテグレーターで約20年、
システム構築やベンチャー企業の技術支援など、
システムアナリストとして活躍した小谷野さんは、
その経験と実績を活かし、ITコンサルタント業で独立。
さらに、大学時代に取得していた行政書士の資格も併せ、
“二足のわらじ”で、ワンストップサービスを提供している。

独立当初から、行政書士入門講座講師も務め、
現在は、約2500人が登録する埼玉県行政書士会の理事も兼任。
ユキマサくん(行政・会の公式キャラ)の認知普及にも尽力し、
埼玉県立歴史と民俗の博物館では展示解説ボランティアをするなど、
知識や経験を惜しみなく提供し、幅広く活動している。
そんな小谷野さんだが、独立して4、5年目の時に、
うっかりミスで青ざめたピンチが今も忘れられないという。

「会社設立のお手伝いをした時のことです。
定款を作成したのですが、なんと、
社長さんのお名前の漢字を間違えてしまったのです。
たとえば、葛飾区の葛の字。下が入やヒの字もありますよね。
長崎県の崎の字も、つくりの上が大や立と書く漢字もあります。
私が間違えたのも、漢字のつくりの部分。
その字は、たまに見かけるようなレベルではなく、
こういう字ってあるんだ?!と初めて見る字でした。

気付いたのは、定款を公証人役場へ持参した時。
今でこそ確認書類のやり取りは、メール添付のPDFや画像ですが、
当時はまだFAXで、送られてきた印鑑証明を見た瞬間に
あぁ、この字ね、と思い込んでしまったのが敗因でした。
でも、印鑑証明に記載されているのなら、それが法的に正しい。
人名には常用外漢字や旧字が今も多く、
昔の役所では手書きだったので判読困難なこともありがちです。
でも、言い訳にはなりません。

もうひとつ問題があって、通常パソコンで表記できない文字は、
外字と言って文字を作成して印刷できますが、
しかし、他のパソコンでは見られない・印字できない。
メールで打つと文字化けしたり、しますよね。あれです。
公証人の電子署名時もその文字があると読めなくなってしまう。

調べてみたら、私が間違えた字は、同字体として認められていることが分かり、
法務局での登記は、ご本人に常用漢字か手書きしての登記かを選択していただき、
今後の証明書との表現統一のため、手書きで登記することになり一件落着。

とはいえ、この件以降、最終確認は念入りにしています。
人名には特に注意して、法務省の戸籍統一文字情報を参考にしています。
一般的な業務なら、他者にWチェックしてもらうでしょうが、
扱う案件によっては、難しい場合もありますし、
士業はひとり経営者も多いですから、
自分で何度もチェックをし、さらに日を置いて、
新しい頭と目でチェックするようにしています」

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   あなたの挑戦を応援しマッスー☆
      ワンポイントガイド
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私や多くの仲間は、小谷野さんのことを「ゆっきー」と、親しみを
込めてニックネームで呼んでいます。立派な肩書とは裏腹に、彼は
周囲に対してとてもフレンドリーな人間だからです。とはいえ、仕
事に対する厳しさは本物。官公庁に提出する文書を顧客に代わって
作成する行政書士ですから、いい加減な気持ちで作業はできません。
それでも、やはり失敗はするものなのですね。あらためて、失敗を
冒す理由には、「不真面目」とともに「思い込みや馴れ」があるこ
とを突きつけられた気がします。この話で思い出したのですが、私
が新聞社に勤務していた時、編集長から口酸っぱく言われたのが
「名数確認の徹底」でした。名詞(とくに人名や地名などの固有名
詞)と、もろもろの数字の表記は、もっともミスを冒しやすい箇所
だからです。しかし、行政書士や新聞記者でなくとも、人の名前を
間違えることは、何かと問題のタネになりますから、ぜひ気をつけ
たいところです。「ゆっきー」が説明してくれたように、同じ漢字
でも新字・旧字はもちろん、異体字などもありますから、甘く見な
いこと。ちなみに私の苗字は「増田」だと思われているでしょうが、
本当は「增田」です。くれぐれも「漢違い」無きようお願いします。
(ますだ)


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お知らせ NICeのホームページ
   リニューアルオープンしました
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より使いやすく、よりわかりやすいWebサイトを目指し、
スマートフォンからも快適にご利用いただけるよう
2020年8月7日にデザインを一新いたしました。
今後とも、つながり力で役立つ情報を配信してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
 https://www.nice.or.jp


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 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃編┃集┃後┃記┃ ┃  
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先輩経験談で語っていただいた文字の間違い。
何度も何度も何度も確認したはずなのに、
プリントアウトした最終確認で、見つけて驚くことってありますね。
漢字だけでなく、カタカナも意外と怖いです。
以前に紙媒体の原稿を書いた時、最終校正後の念校の段階で、
正しくは「フラワーアレンジメント」と記すところが、
なんと、「フワラーアレンジメント」となっていることに気づき
慌てて修正連絡をした経験があります。

厳しい暑さが続いていますが、
こういう肝を冷やした出来事を思い出すと、
ほんの少し、冷えるような気がしなくもありません。。

次号は8月21日頃に配信の予定です。
(NICe広報・岡部)

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 増田紀彦代表およびNICe会員への講演・取材
 依頼はこちらフォームにて受け付けています
 
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