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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」202・203 考える、夏



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<最近の便り> 考える、夏
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毎年、律儀に暑中見舞いを送ってくれる、古い知人がいる。
人材採用や人材研修を手がける会社の経営者で、
いつも元気一杯の文章を綴ってくる人物なのだが、
今年のハガキの文面は、少し趣(おもむき)が違っていた。

「新型コロナウイルスの影響でリモートワークを続けてきましたが、
そもそもオフィスは必要なのか? との考えに至り、
この7月末をもって賃貸契約を解除することにいたしました」。
なので、今後の連絡などは、自宅件事務所のほうへ、という案内だった。

いつもは元気なのに、今年は元気がない、という話ではない。

今年は、みんな、いろいろと考えるようになったんだなあ……。
そんな気持ちにさせられて、少し、しみじみとした。

一心不乱に走り続けてきた、誠実な経営者たちが一度立ち止まり、
(立ち止まらざるを得なかったのだが)、
社会を見回し、市場を見回し、自社を見回し、
そして、最後は自分自身を見つめる。

彼も、きっとそんな日々を過ごしたのだろう。

長年、都心の一等地にオフィスを借り続けてきた、彼の力量は大したものだ。
だが、そうするために、「いつまでも多額の固定費を払い続ける」という、
重い荷物を背負って、日々を頑張り続けてきたのも確かだろう。
そんな彼が、その荷物を下ろして、
ふと、一息ついている姿が目に浮かび、微笑ましい気分になった。

ウイズコロナ、そしてアフターコロナを、どう生きていくのか?
それを考えるためにも、まずもって身軽になることは正解だ。

今年は、彼のような判断を下した経営者がたくさんいるだろう。
そのせいで、都市のオフィス需要は間違いなく下がっていく。
ビル賃貸業や不動産業に携わる人にとっては、厳しい展開だろうが、
変化するのが、世の中というもの。

誰もが、次の時代をとらえる事業を構想し、準備に取り組むべき時が来ている。

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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第202・203合併号(2020/0807発行)より一部抜粋して掲載しました。
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