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第10回  仕事内外のご縁、ライフワークに加え、マニアックなオタクの輪でも拍車がかかり、クリエイティブ職の拡充へ



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「起業は、し続けるもの。先輩たちのNICeな挑戦」

第10回 
仕事内外のご縁、ライフワークに加え、マニアックな
オタクの輪でも拍車がかかり、クリエイティブ職の拡充へ

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起業することはゴールではなく、そこからが始まり。
出現する問題や予期せぬ出来事を乗り越えて、
一歩また一歩と、ステップアップしていくのが起業家の道。
そんな先輩たちの挑戦から学ぶシリーズ。

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 前田政昭さん 2007年独立
 東京都目黒区
 
 クリエーター
(フォトグラファー、アートディレクター、
 グラフィックデザイナー、アートプランナー、
 動画・ドローン撮影・編集制作、執筆業、DJほか)
 
 amaguri bears creative 代表
 https://masaakimaeda.com/

 
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「ところで、何の仕事をしている人?」と問われるたび、
一言では難しくて苦笑いしてしまうという前田さん。
長年の経験と実績を活かし、アートディレクター&デザイナーとして独立、
今では、フォトグラファー、動画・ドローン撮影・編集制作、
アートプランナー、さらに、執筆業、DJなど、
職種の肩書きが次々と追加されているという。
どのように幅を広げてきたのか、また、どう取捨選択し、
コントロールしているのか、その一端をうかがった。



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「何かひとつ、仕事や作品を生みだして、それを発端に、
じゃ次は、これも頼める?と言われて、取り組んできたことが
幅を広げるきっかけとして、一番大きいですね。
クライアントさんはもちろん、仕事以外でも、
関わってきた人たちとのご縁を大事にしてきたことが、
自然と、次へとつながっていきました。
仕事のオファーは、とりあえず話を伺って、
スケジュールが合えば、有難く受けます。
ただし、身はひとつ、ひとり親方のフリーランスなので、
ひとつひとつ全力で臨めるよう、「詰め込みはしない」が鉄則。

写真撮影は、20代の頃、制作プロダクション在職中から
趣味として、プライベートで始めました。
被写体をただ美しく撮るのではなく、意図を持って、
最終的な制作物をイメージしながら、デザイナー目線で撮る。
そんなひとつの作品へと創り上げていく面白さに惹かれて、
ずっと撮り続けてきました。それがいつの間にか、
本業であるデザインの仕事にプラスして、
「撮影も」とワンストップのご依頼をいただくようになりました。

もちろん、オールインワンの仕事だけでなく、
単発でデザインだけ、撮影だけ、のご依頼もあります。
ですが、何かひとつの工程だけに絞られるよりも、
自分が関われること、できることは全部やりたいタチ。
欲張りなのです(笑)。
とはいえ自分から売り込むような、営業的なことはしません。

じゃ、どう広がってきたか。もうひとつのルートは、
雑談がきっかけになることが少なくありません。
しかも、仕事以外の、プライベートな場所での雑談です。
僕の場合、それは主に、呑み屋。
企画から撮影・編集・デザインすべて担当してつくりあげる、
オートクチュールのフォトブックも、よく行く店でなじみになった
“呑み仲間”との雑談をきっかけに生まれた新事業でした。

ほかにも、別の店で、たまたま近い席になった初対面の人と、
楳図かずおさんの話題で盛り上がって、また会おうよと、
何度か、食事したり、飲んだりしているうちに、
「ところで前田さんって、何している人?」と。
それで挙げて言ったら、「えーー!じゃ、仕事頼む!」と。

僕も相手もきっとそうですが、お互いに何者か、よりも、
自分が好きな、超マニアックな、例えば音楽、映画、アート、落語について、
熱く語り合える仲間とようやく出会えた!という喜びの方が勝って、
そもそも仕事がどうの、考えもせずに盛り上がれる。
そんなオタクのオフ会のようなノリで、自然につながっていく。
そんな輪が、僕の周りにはいくつも自然発生して、
それらが、ありがたいことに仕事へと発展する。
って、信じられないかもしれませんが、あるんです、現実。

また、発掘していただける、という受動的なルートもあります。
動画やらないの?と、ずっと声をかけてくださるプロデューサーがいたのですが、
自分にはハードルが高すぎると思って、渋ってきました。
何度も推してくださり、かなり強くプッシュされたので、
そこまで言うならと、着手したら、あ!面白い!と開眼。
執筆の仕事も、たまたまWebに揚げていた記事を読んでくだった方から、
ご依頼をいただくように。ありがたいことです。

もちろん、それぞれの分野を深め、
スキルをアップしていくことは必須ですが、
オファーがあれば、恐れず、やってみる。
その先で、何かまた広がっていくかもしれないし、
何かご縁が生まれるかもしれない。
フリーランスならではの大変さもありますが、
同じく、フリーランスならではの身軽さ、フットワークの良さで、
これからも、可能性の幅を制限することなく挑んでいきます」



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   あなたの挑戦を応援しマッスー☆
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前田さんのお話を読み返しているうちに思い出したのが、
17世紀~18世紀フランスのサロン文化です。

フランスの芸術や学問が隆盛を究めていく上で、
サロン(社交場)が大きな役割を果たしたことは間違いなく、
今では誰もが知る百科事典のアイデアもサロンから生まれました。

そこには様々な分野の専門家のみならず、
ディレッタント(愛好者)も多く集まっていました。
いわば玄人と素人が渾然一体となり、
文字ではなく、対話で情報と智恵とを重ね合わせ、
一種の集合知を生み出していたのです。

前田さんが語る「呑み屋で雑談」は、
それこそ、日本流サロン文化の好個の例でしょう。
見知らぬ人と趣味の話題を通じて意気投合し、
それらの集積が彼の活動の原資となっているのです。
確かに前田さんが言うように、日本では信じられない話ですが、
その価値は、すでに数百年前に実証されていたわけです。


前田さんと私の付き合いは古く、かれこれ30年ほどになるでしょうか。
彼は若い頃から「好き者」でした。

しかも、前田さんは興味関心の範囲が異常に広いし、
今なお広がり続けている。
新たな事柄に興味が生まれたからと言って、
それまでの別の物事に対する興味を失うこともない。
結果、彼の知識量は爆上がりの一途。
だからこそ、
多彩な分野で活躍する人々と親交を深めることができるのでしょう。

彼の真似はそう簡単にできないと思います。
ただ、「好き者」が「好きな事」に打ち込む姿には憧れます。
時には、そんな彼のような頭と時間の使い方ができたら幸せですよね。

私の持っている知識など、前田さんには到底及びませんが、
彼が勝手に興味関心の分野を広げてくれるので、
たまたま私の得意なことに彼の興味が及んでくることもあると信じ、
お役に立てる日を待つことにします。(ますだ)


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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.248
(2026.2.12配信)より抜粋して転載しました。
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