増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」335号 マンガ学あり、恐竜学あり、サステイナビリティ観光学あり

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<最近の学部> マンガ学あり、恐竜学あり、サステイナビリティ観光学あり
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私が大学受験を志した頃の学部といえば、
文系なら法、文、商、経済、経営、教育、社会、外国語、
理系なら医、歯、獣医、工、理、薬、農、
産業直結なら水産、畜産、商船、鉱山、園芸、繊維、
専門だと、芸術、音楽、美術、体育、
総合的なところで教養、文理、人文、家政。
国公立でも私立でも、大体こんな感じだったと思う。
あっ、仏教学部や神学部もあった。
それより以前の学部の種類は、おそらくもっと少なかったのだろうが、
反対に今は、どれほどの数が存在するのか見当も付かない。
そもそも私の時代は、学部の名称が短かった。
「医」学部のように1文字か、「経済」学部のように2文字が大半。
3文字なら日大の「農獣医」学部や各大学にあった「外国語」学部、
4文字なら早大や明大の「政治経済」学部、5文字以上は記憶がない。
ところが最近の学部名はえらく長い。
前述の日大の農獣医学部も、今は生物資源科学部に改称しているし、
長い歴史を誇る神戸大でも、国際人間科学部や海洋政策科学部、
システム情報学部など、長めの学部名が幅をきかせている。
しかし、この程度では、まだまだだ。
國學院大の観光まちづくり学部や、
東京未来大のモチベーション行動科学部はかなり長い。
また、群馬県立県民健康科学大の診療放射線学部や、
立命館アジア太平洋大のサステイナビリティ観光学部は、
学部名もさることながら、すでに大学名からして長い!
外来語の活用が名前を長くしている理由の一つではあると思うが、
背景には、専門化・細分化という必然的な流れと、
実用化・日用化、もっと言えば趣味化をもってして、
差別化を図るという、大学経営のマーケティングが存在している。
生き残るために、あれこれ考えて手を打った結果が、
「我が大学ならでは」の特徴的な学部の設置になったのだろう。
そういう意味では、決して長い名称ではないが、
明海大の不動産学部や大阪工大の知的財産学部、
日大や千葉科学大、倉敷芸大の危機管理学部などは、実際面白そうだ。
そして極めつけが、
京都精華大のマンガ学部と福井県立大の恐竜学部である。
特定の地域資源と分厚いファン層を見事につないだ学部設置であり、
どちらも高い志望倍率を誇っている。つまり人気がある。
この視点、大学に限った話ではないだろう。
例えばアイドル学部やモータースポーツ学部、
お遍路学部、邪馬台国学部、亜熱帯学部なんて、あったら興味深いが、
これらを大学任せにせず、
地方企業が社会貢献として取り組み、自治体などの協力も得て、
ゆくゆくは公開講座や参加型の研究会を設置するのも一興だと思う。
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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第335号(2026/3.9発行)より一部抜粋して掲載しました。
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