開催速報:5月16日開催 頭脳交換会inお城の町・白河(NICe協力)

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2026年5月16日(土)、福島県白河市で、一般社団法人産業サポート白河主催、
NICe協力により、「頭脳交換会inお城の町・白河」を開催しました。
参加者は、白河市内および東西白川郡をはじめ、福島県内、北海道、茨城県、
東京都、千葉県、神奈川県、愛知県から33名が集いました。
頭脳交換会の前には、市外からの参加者に、白河を知って楽しんでいただこ
うと、プレオプショナルツアーを企画。産業サポート白河の齋藤稔所長のガ
イドにより、小峰城の見学、旧市街散策と「だるまランド」へ。
まず、プレツアー参加者は、東北の駅百選にも選ばれている、
1921年(大正10)改築の「白河駅(東北本線)」改札に集合。
そして、小峰城歴史館へ。ここでは江戸時代の小峰城をCGで
復元し、映像化したVRを、3面スクリーンの立体シアターで
体現できる。まるで200年前にタイムスリップしたかのような
体験をした後、小峰城跡三重櫓へ。
その後、だるまランドへ。
松平定信のお抱え絵師が、だるまの顔を描いて、手本を広めた
のが起源とも言い伝えられている「白河だるま」。
顔全体が福々しく、眉に鶴、ひげは亀、あごひげには松、びんひげ
に梅が描かれ、さらに顔の下には竹を模様化し「鶴亀松竹梅」を取
り入れており、その縁起の良さでお土産にも喜ばれ人気です。
そして「頭脳交換会」の会場・白河商工会議所の大会議室へ。
第一部は、福島県発の食品や農産品のブランディングを手がけ、
数々の受賞歴とつながりを積み重ねている、クリエイティブデ
ィレクターでありデザイナー西尾望さんによる特別講演。
「事例でひもとく
消費者をつかむ地域商品の見せ方・伝え方・響かせ方」。
西尾 望(にしお・のぞむ)さん
トラックスアンドストアーズ株式会社 代表取締役
https://tracks-stores.co.jp/
講演では、そもそも、地域商品とは何か、その定義から紐解き、
名産でも特産でもない、競合も多い、大量生産でもない、低コ
スト商品でもない、ほぼゼロからのチャレンジ商品……。だが
しかし、「見せ方・伝え方・響かせ方ひとつで、消費者の心を
つかむ地域の商品は、唯一無二の存在になれる」と、
福島発の商品事例をもとに、具体的な考え方、組み立て方、掘
り下げ方、自己分析や情報整理の細部まで、惜しむことなく開
示し、わかりやすく紹介してくださいました。
山里まめてん ゆうきさんちのみそ(福島県会津美里町)
まるせい果樹園 果塩(福島県福島市)
浜福 タコシウマイ(福島県新地町)
天鏡蒸溜所 ウイスキー KAZE(福島県磐梯町)
続いて、
NICe小林京子理事によるアイスブレイク。
頭脳交換会の前に、身体も頭脳も気持ちもリラックスさせ、
自由な発想と発言をしやすくさせる魔法の時間です。
肩書や職種、経験、年齢などにしばられず、
今この場に居る人同士が、フラットに交流できる場へと
自然に空気が入れ替わっていきます。
いよいよ頭脳交換会。
頭脳交換会とは、プレゼンターが自身の事業プランや課題を発表し、
それをもとに参加者全員が「自分だったら」という当事者意識で、
建設的なアイデアを出し合い、問題解決へと前進するNICe流の勉強
会です。ひとつのアイデアからまた次のアイデアが… と、展開して
いく様子は、まさに「異なる頭脳」のスパーク!
そんな「異なる頭脳」のスパークを体感しながら学び合い、情報や
アイデア、気付きを惜しみなく出し合うことで、参加者自身も自覚
していなかった、自己の発想力や強みの発見にもつながっていきます。
司会進行は、NICe代表理事・増田紀彦。
板書とまとめは、小林理事。
登壇1
ジョルダン株式会社 白河支店長
井上竜一さん
「見守りロボット(サービス)どうやったら、売れる?買ってくれる?」
高齢者の見守りをする「見守りロボット」。
その普及が思うようにいかず、どうやったら、売れるか?買ってくれるか?
機能やサービスについて、月額の価格について、アイデアやご意見を求めました。
5分間、各グループでディスカッションした後、発表へ。
「こんなに真剣に考えてもらえて、アイデアや意見をいただけて、正直驚いています!」と井上さん。
登壇2
Ripple Web Design(リプルウェブデザイン)代表
渡部雅絵さん
「ベーコンに付加価値をつけるには?消費者が求めているものは?ニッチなニーズはないか?」
女性のための起業支援、イベント運営やプロジェクトの立ち上げ、
プロデュースなどに尽力してきた「のり姉さん」こと渡部さん。
今後は委託業務以外も視野に、新事業を検討中とのこと。
そのひとつが、父親が製造している無添加で超美味しい!と評判
のベーコンの販売。消費者が求めているものは?ニッチなニーズ
は?と意見を求めました。
「どんなベーコン? 食べてみたい!」と参加者だけではなく、
誰よりも増田代表が興味津々。
盛りだくさんのアイデアを小林理事が書きとめ、相談者へのお土産に。
登壇3
こまや合同会社 事業統括本部長
清水大晃さん
「こまやの新商品と販路について、試食を実施しながら意見を伺いたい」
焼肉のたれや、万能だれ、キムチなど、多彩な商品展開をしているこまやさん。
これらパッケージデザインも、特別講演に登壇くださった西尾さんのデザインです。
主力商品である「たれ」の新商品として3種「漆黒」「琥珀」「紅蓮」の試食提供をし、
「スーパーマーケットの商品棚に並べない」販売戦力のアイデアを求めました。
アフターオプショナル 「天鏡蒸溜所見学ツアー」
翌日の5月17日(日)は、福島県発ウイスキー『KAZE』の天鏡蒸溜所へ。
このアフターオプショナルが企画された発端は、
昨年2025年10月4日、東京都千代田区のちよだプラットフォームスクウ
ェアで開催した、NICe主催のイベントにありました。
その日は、
「飲んで食べて学んで福島応援!地域ヒット商品のデザイン戦略と、
福島発ウイスキーの試飲会&BBQ大会」と題し、(
レポート/archives/54996
既出の西尾望さんに講演いただき、天鏡株式会社専務執行役員にも
特別ゲストとしてお越しいただき、ウイスキー KAZE誕生ヒストリー、
創業者・故小池駿介氏の想い、多くの方々の情熱と愛を汲んで、
商品化・販売へと至った経緯をうかがいました。
そして、さまざまな想いを汲み上げ融合させ、ロゴデザインへ込めた
西尾さんの想いや願いを対談形式で聞かせていただいたのです。
その際、「この夏から、蒸溜所の見学ツアーが始まり…」と聞くなり、
福島県からいらしていた斎藤稔所長をはじめ、参加者の面々から、
「行きたい!白河でNICe頭脳交換会をして、翌日にみんなで大人の
遠足で!」と盛り上がり、各方面のみなさまのご協力とご厚意により、
約半年後の今回、実現の運びとなった次第です。
その念願の、天鏡蒸溜所の見学ツアーへ。
ちょうど前日の5月15日には、
「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2026(TWSC2026)」において、
「KAZE Founder’s Reserve LEGACY」 が最高金賞を受賞された、
との嬉しいニュースも飛び込んできました。
天鏡株式会社
〒969-3302 福島県耶麻郡磐梯町大字更科字中曽根平6841-11
https://www.tenkyo.jp/
※見学ツアーは完全予約制です
https://www.tenkyo.jp/tour/
まずは、ビジターセンターにて、天鏡事業部 阿部翔太部長のガイドと映像で、
歴史、猪苗代湖の別名「天鏡湖」に由来する名前、そして、
「KAZE Founder’s Reserve LEGACY」の誕生ストーリー、
BBCラジオでのインタビュー音声やメッセージなどを視聴
させていただき、「五感で体験できる」ツアーへと出発。
舞台裏に秘められたこだわりと想い、数々のあふれる魔法
を間近で体験させていただきました。
見学通路の各所ポイントごとに設けられているキャプショ
ンパネルも、西尾さんデザインによるもの。
惜しくも頭脳交換会に参加できなかった方々から、
温かな差し入れも届きました。ありがとうございました。
取材・文、撮影/岡部 恵