一般社団法人起業支援ネットワークNICe

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第13回 場所も店名も新たに、生まれ育った地元にオープン。地域の人たちと共に学び、日本の食文化を育む拠点に



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「起業は、し続けるもの。先輩たちのNICeな挑戦」

第13回 
場所も店名も新たに、生まれ育った地元にオープン。
地域の人たちと共に学び、日本の食文化を育む拠点に


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起業することはゴールではなく、そこからが始まり。
出現する問題や予期せぬ出来事を乗り越えて、
一歩また一歩と、ステップアップしていくのが起業家の道。
そんな先輩たちの挑戦から学ぶシリーズ。

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 川野元基さん 2019年開業(2026年新店舗開業)
 東京都江戸川区
 
 学べるごはん屋「ペンと箸」代表
 https://www.instagram.com/pen_and_chopsticks/

 
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NICeの集いの場、学びの場として約10年間、
全国の起業家たち、食の生産者たちに親しまれてきた、
東京神田の地域応援サロン『なみへい』。
その後継店として、2019年から『47都道府県レストラン 
箕と環 -MINO TO WA-』を経営してきた川野元基さん。
しかし、物件の賃貸借契約終了となる2025年4月をもって、
川野さんが生まれ育った江戸川区西葛西に店舗を移し、
店名も新たに、新規開店することを決意。
ところが、いよいよ明日で神田での営業が最終日という日の夕方、
「予定していた物件、入居できなくなりました」との連絡が……。

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まいりました。計画では、すぐに撤収を始めて、
数日の間に原状回復と引っ越しを!と、予定していたので。
店から店へ、機器を運ぶつもりだったのですが、
そうもいかなくなり、急いで倉庫を借りなくてはならず。
店舗の引っ越し自体が初めてだったし、
どのくらいの広さを借りればいいかも見当がつかず。
少し広めに借りてしまい、毎月の倉庫代も予定外の痛い出費でした。
僕の場合は新規事業ではないので、公的な補助金も受けられません。

それでも当初は、すぐに物件は見つかるだろう、2、3カ月の辛抱と
タカをくくっていました。が、甘かった。
ネット系の物件情報サイトにはすべて登録して、
自分でも毎日近所を歩いて探す日々でした。

大変でしたけれど、ないものはない。状況は変えられない。
不動産は、自分では努力のしようがないことだなと。
子どもたちの寝顔に励まされたり、
毎日、近くの神社へ願掛けもしたりと、できることはしようと。

身体は暇なので何か意味があることをしようと、
近所の大手スーパーの鮮魚コーナー、
いわゆる『まな板』と呼ばれる職場で、
熟練の職人さんたちに混ざって働きました。
これが結果的に、大いに役立つことばかり。
魚の目利き、扱い方、捌き方、お客さんへの見せ方などなど、
有難い学びの環境で、人間関係にも恵まれました。
7カ月後にようやく物件が決まったのですが、
開店した今でも、継続して働かせてもらっています。

店名にコンセプトを込めていますが、
地域のみなさんと深く関わって、共に学ぶ場にしたいと考えていました。
農園での収穫体験、お魚捌き体験、学生との協働イベントなど、
開業前から構想していた企画を少しずつ、実行しているところです。

ここ西葛西は生まれ育った地であり、僕と同じく、
2世代目、3世代目の子育て世代も多い。しかも住宅街でありながら、
専門学校も数校あり、学びの土壌もあるのです。
ちょうど今月は、以前からご縁のある名古屋の大学の先生と学生さんが、
うちの店でイベント授業を行う予定もあります。
ここを単なる飲食の店ではなく、校外教室のひとつとして、
学ぶ場として、利用いただけるのが嬉しいですし、
さらには店を飛び出して、
僕から学校へと出向いて、食関連の連携もしていきたい。
また、新たに執筆のご依頼もいただいていて、
今後は文字での発信にも力を入れたいと考えています。

まだ軌道に乗ったと言える段階ではありませんが、
臨機応変に、変わっていく勇気を持って、
共に学びながら、この地で一緒に成長していきたいと思っています。



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   あなたの挑戦を応援しマッスー☆
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元基くんが神田に『箕と環』を開いてまだ間もなかった頃。
二人で雑談をしていたら、
「ここにずっといるつもりはないんです」と言うので、
少し驚いたことを覚えています。

「西葛西(彼の地元)に戻って、
若い人や子どもたちに何かを教えながら店をやりたいんですよね」と。

普通なら、
開業の地で「頑張るぞ」と気勢を上げるタイミングなのに、
元基くんは早くも次のことを考えていたのです。
言い換えれば、『箕と環』は、
彼の夢を叶えるためのステップだったのかもしれません。

夢がある人は、やっぱり強い。

コロナの流行で『箕と環』の営業が困難になった時も、
知恵を働かせてピンチを乗り越えたし、
西葛西の店舗物件が借りられなくなった時も、
インタビューにあるように、
その時間を有効活用して新たな開業に備え続けていました。

私のように、行き当たりばったりの人生を歩んできた者からすると、
理想を胸に、その実現へと歩を進める彼は、光り輝く青年そのものです。

もう駆け出しの頃とは違い、ひとかどの経営者になった元基くんですから、
今さら私がお手伝いすることもないかもしれませんが、
もし、以前のように、
「飲料や食材が余って困っている」なんてことがあったら、
遠慮なく連絡してください。何とかします。
NICeは、そういう時のためにも存在しています(笑)。
(ますだ)

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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.260
(2026.8.12配信)より抜粋して転載しました。
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