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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」5 合理化




「吹けば飛ぶよな 将棋の駒に」、命を懸けるのは、
棋士だけではない。駒をつくる職人たちも同様だ。

将棋駒の生産といえば山形県天童市がメッカ。
そこで長年、「駒屋」を営む職人さんのインタビュー記事を読んだ。

従来、駒づくりは、
駒木地を作る「木地師」、字を書く「書き師」、字を彫る「彫り師」、
という具合に、分業体制で進められてきたそうだ。

ところが近年、腕のいい木地師がいなくなってしまった。
そうなると「書き師」も「彫り師」も、連鎖廃業になりかねない……。

取材を受けていたのは彫り師さん。この人は考え、そして頑張った。
知人の機械設計士と二人三脚で、駒木地製造機を開発したのだ。
ちなみにこの人、業界一早く駒のネット販売にも着手している。

なるほど。こういう組み合わせもあったのか。
自らの職人技を生かすため、守るため、
前行程と後行程に、いまどきの手法を導入するという発想である。

プロとして譲れないこだわりがある。そのこだわりを愛する顧客がいる。
仕事の本懐は、その両者の魂の触れ合いにある。
そこを見失う事業者は、やがて淘汰される。
だが、そこしか見ない事業者も、結末は同じである。

21世における合理化とは、
人間的な喜びを後世に伝えるための経営手法と心得た。


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増田紀彦NICe代表理事が、
毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に
NICe正会員・協力会員・賛助会員の皆さんへお送りしている
【NICe会員限定レター/「ふ〜ん なるほどねえ」スモールマガジン!】
増田通信・第5号(2012/06/07発行)より、抜粋してお届けしました。
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