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地域NICe勉強会

NICe関西 第1回 勉強会@新大阪 レポート


2010年12月26日(日)、NICe関西(みんなで関西を元気にするコミュニティ、略して「みんかん」)主催の第1回勉強会が新大阪で開催された。参加者は地元大阪府を中心に、滋賀県、京都府、兵庫県、和歌山県から16名、ustreamは東京都、神奈川県、愛知県から6名、合計22名が参加した。

 

今回の勉強会は、NICe関西で開催する頭脳交換会をより有意義なものにするために、参加者が持つアイデアをひとつでも多く引き出せる、良質なファシリテーターの存在が不可欠という考えから始まったもの。今後、関西エリアでの自主的な勉強会を活発化させるためにも、参加者自身のファシリテーション能力を高める勉強会を開催しようとメンバーの意見が一致。NICeでファシリテーション講師を募ったところ、心理臨床カウンセラーである山中智香氏が講師役に立候補してくれたことでこの勉強会の開催が実現した。

 


 

 

■勉強会

 

ファシリテーション講座

 

心理臨床カウンセラー 山中智香氏

 

●勉強会の内容 
自己紹介を終えた山中氏は、さっそく「隣の人とふたりペアになって、今日食べたお昼ご飯を互いに1分ずつ話してください、その理由も」と、勉強会をスタートさせた。続いて、「私のストレス発散法」「NICeでの活動は?」と次々とお題を投げかけた。これはアイスブレークというコミュニケーション技法で、大人数の場や初体面だと話しにくいが、人数がふたりで、誰でも語れるテーマ(お昼ご飯、ストレス発散法、NICeの活動)なら話がしやすく、段階を踏むことで、テーマの難易度上げても話しができるということをまずは実体験させたのだ。
そのうえで、「様々なシチュエーションが想定される中、会議でさくさく意見う出させるファシリテーションが今日の勉強会のゴールです」と語り、トップダウン形式かファシリテーション形式かで、会議の進み方や雰囲気がどのように異なるかをわかりやすく説明。そして、ファシリテーターの心得を以下の項目に挙げてそれぞれを解説した。

 

 

1.時間通りに始めて、時間通りに終わる

 

2.会場デザイン
(意見を多く集めたい時はオーケストラ方式が良い)

 

3.冒頭に会議のゴールを明確にする
(報告なのか、意見回収なのか、議論の決定なのか、振り返りなのか、等)

 

4.参加のハードルを下げる
(重く静かな会議になってしまうのは、意見がないのでなく、言えないだけ。
手を挙げて言うのは勇気がいる。
生産性の低い会議=面白くない会議と学んでしまう。参加意欲も低下する)

 

5.好意的な関心の態度で聴く
(意見がいろいろ出ると、出るで、衝突する。ここで必要なのは、友好なコミュニケーション。
お互い、聞き合う環境=友好な関係。それが築けているか、情報を共有できているか)

 

6.どんな意見でも公平に扱う
(ホワイトボードに書くことで、意見を受け入れたという意思を表明)

 

7.バランスをとる

 

8.参加者の代弁役となり、暗黙知・経験知を明確にして参加者全員で共有する。

 

9.オープンクエスチョンを効果的に使う

 

10.時に逆の意見・違う意見を述べて対立点を明確にする

 

11.議論を可視化する
(議事録がわりにホワイトボードに書き、写真で残すなどすると、堂々巡りにならないし、後から来た人にも理解してもらいやすい)

 

 

ファシリテーターは、場を温めることと、様子を見て、参加度を見ながら進行することが大切であり、参加者が疲れていないか、しゃべっているか、もりあがっているかを確認しながら進行する。
脱線も見守りながら、常に中立の立場で、聞き合う、学び合う、高め合う、そしてゴールに向かっていくのが役目だと述べた。

 

 

次に、ホワイトボードミーティングの流れの下記のように示した。

 

発散・・テーマに関する意見や知っている事など深く考えずとにかく多く出す。

収束・・ゴールに向けて収束の軸を立てる。

活用・・収束で決めた事に必要な準備物・期限・担当等を決める。

 

 


次に、参加者4人一組の4チームに分けて、実際にホワイトボードミーティングとファシリテーションを実践した。テーマは「NICeの関西でやってみたいこと」とし、順番にファシリテーター役となり、会議を進行させた。たくさんのユニークなアイデアを生み出すとともに、ホワイトボードミーティングにおけるファシリテーションを全員で体験できた。

 


 


▲学んだファシリテーション技術を実践。4チームに分かれて、
NICe「みん関」で今後やってみたいことをテーマにアイデアを出し合った

 

 

■講師を務めた山中智香氏から一言
「今回の目的(ゴール)は、『会議でサクサク意見が出るファシリテーターテクニック』ということで、まずは意見を発散させるためのファシリテーターのあり方をお伝えしました。ひとり一人の力はあるので、ファシリテーターが参加のハードルを低くすれば意見はサクサク出てきます。ファシリテーションの仕方はそれぞれの場面で違いますが、基本は参加者と参加者をつなぐ役目だと思っています。

 

ワーク中、みなさんが「NICe関西でやってみたいこと」の意見をホワイトボードミーティングの技術を使って、たくさん出しているのを拝見しながら、ふとNICeのコンセプトの「つながりの力」を思い出しました。終了してから、いろいろフィードバックをいただけたのも嬉しかったです。NICeに入会して間もない私にこの様な場を与えてくださったNICeの皆さんに感謝していますし、NICeだからこそ、いろいろなことに手を挙げてチャレンジできることを実感いたしました。貴重な体験をありがとうございました。これからも、どんどんいろいろな企画にチャレンジしていきたいと思います」

 

■実行委員長・永山仁から一言
「大人数の会議ではなかなか意見が出にくく、ファシリテーターのプレッシャーも大きいと思われるが、小グループに分けることで意見が活発にたくさん出てくることを実感できました。これからも毎月一回、NICeメンバーに事業内容を発表してもらい、参加者全員でたくさんのアイデアを出し合う予定ですが、とても有効なノウハウを伝授してもらったと思います。講師役を買って出てくれた山中さんに感謝!」

取材・文・撮影/永山 仁岡部 恵
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