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第15回NICe全国定例会in和歌山 レポート(全編)



  

  


2012年9月8日(土)、「みんなの知恵の結晶で和歌山をもっと盛り上げよう!〜10年後の常識は、みんなのアイデアから〜」をテーマに、NICe主催、和歌山市、ニュース和歌山後援により、第15回NICe全国定例会in和歌山が開催された。参加者は、地元和歌山県を中心に、東京都、神奈川県、福井県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、そして最遠方は秋田県からと、これまでのNICe全国定例会では最多となる89名が結集。さらにUstrem配信も行われ、全国各地のNICeメンバーもネットを通じて視聴に参加した。プログラムは、NICeの増田紀彦代表理事の基調講演、参加者全員の頭脳と頭脳をかけあわせるNICe頭脳交換会、事業紹介と課題発表により多方面からアドバイスを得られる“起業家お助けコーナー”、事業や夢を語るPRコーナー、そして昨年9月に発生した台風12号により甚大な被害を受けた紀南(和歌山県南部)の現状報告など、4時間を超える熱い5部構成。その様子は後日、和歌山特報の記事にも掲載された(参照こちら)。


■オープニング



司会進行を務める実行委員長の太田美香氏があいさつし、今回の後援者である和歌山市の大橋建一市長から祝辞をいただいた。

大橋市長は歓迎の言葉を述べた後、地方都市はどこも厳しい状況ながらも元気を取り戻そうと、和歌山市でも官・民が力を合わせて様々な取り組みをしていることを紹介した。そして、NICeのキーワードである“つながり力”についても触れた。
「社会全体で情報を交換して、人と人がつながっていかないとならない、そういう時代だと思っています。つながり力を大事にして、業種、年齢、地域の壁を取り払って、互いに発展していくというNICeの方向性は素晴らしいと思います。和歌山市でも、官だけでなく、民間の力、ひとり一人の力と知恵を集めて頑張っています。そうした取り組みのひとつひとつが、未来につながっていくと考えています。また一方で、昨年の台風12号により大きな被害を受けています。ですが、みなさんに楽しんでいただける和歌山をつくっていけるように、今日の会での発想や知恵で、実りある和歌山へとつなげたいと思っています」


▲和歌山市大橋建一市長。この日の会場内の卓札には、実行委員が考案した卓札が立てられていた。それはすべて、和歌山の様々な魅力にちなんだもの。市長はスピーチの中で、その卓札のひとつ、「たま駅長」についても言及し、「地域を自分たちの力で復活させようと頑張っていますし、こういう取り組みがさらに進むよう頑張っています。ひとり一人の真の力の積み重ねが、未来に向かっていく一番の指針となると思います」と述べた


▲実行委員長・太田美香氏の開会宣言により、
第15回NICe全国定例会in和歌山がスタート



■第1部 基調講演



「つながり力で紀州の不・負・普を富に転化しよう!〜飛躍のタネは、地元の中に眠っている〜」をテーマに、一般社団法人起業支援ネットワークNICe増田紀彦代表理事による基調講演が行われた。

  

不要なもの、負けているもの、どこにでもある普通のもの。そう思われているものを、違った視点で見ることにより、十二分に価値ある資源となり、それらを組み合わせることにより「富」へと転換できるという。講演の中で、その実例として紹介されたのは、漁村の不・負・普を「富」に転換した、和歌山県すさみ町の株式会社ノアすさみ。寒冷地の不・負・普を「富」に転換した、北海道帯広市の『北の屋台』。離島の不・負・普を「富」に転換した、山口県周防大島(すおうおおしま)の『瀬戸内Jam’s Garden』など、増田氏が自ら全国へ赴き、取材してきた数多くの実例の中から3事例。いずれも、日本のいたるところで共通して抱えている課題・問題を打破するべく、不・負・普を違った視点で見直し、それらを資源として組み合わせ、「富」へと転換した実例だ。
では、どのようにして、不・負・普の視点を変えることができるのか。視点を変えたのは誰か。それらをどのように富へと転換していったのか。また、その前提にあり、NICeの基軸キーワードでもある“つながり力”とは何か。そもそも、NICeとは一体何なのか。
参加者も一緒に考えさせる得意の問答スタイルで行われた基調講演。これまでになく力説した“つながり力”、その意図は? 

この詳細は、こちらのレポートをご覧ください。
「第15回NICe全国定例会in和歌山」第1部 
NICe増田紀彦代表理事による基調講演レポート

http://www.nice.or.jp/archives/12133


■第2部 頭脳交換会



第2部は、NICeではおなじみの頭脳交換会。頭脳交換会とは、ひとりのプレゼンテーターが事業プランや課題を発表し、参加者全員が「自分だったら」という当事者意識で建設的なアイデアを出し合い、他者の意見を聞いてまた新たなアイデアを重ねていき、頭脳と頭脳のバトルで解決策を探っていくNICe流の勉強会のこと。NICeではこれを全国定例会や各地域での勉強会、他団体との共催イベントなどで実施している。今回は「和歌山をもっと元気にするために。まずは多くの人に和歌山に来てもらおう!」をテーマに行われた。

まずは、“頭脳と頭脳のバトル・頭脳交換会”を始める前に、参加者全員で和歌山のアウトラインを共有。ゲストスピーカーに和歌山市内で『ル・パティシエミキ』を営むオーナーシェフ・三鬼恵寿氏を招き、増田代表理事との対談形式によるレクチャータイムが設けられた。実はこの日の朝、大阪朝日放送の「LIFE〜夢のカタチ〜」で三鬼氏のドキュメンタリー番組が放映され、その報道の反響で超多忙なはずの三鬼氏。それにも関わらず登壇いただき、さらに和歌山への熱い思いを伝えてくださった。それが、その後の頭脳交換会に大いに刺激になったことは言うまでもない。また、増田氏からは、果実別生産量、総人口・転入者・県外大学等進学者割合・経済成長率・小売業年間商品販売額・コンビニエンスストア店舗数それぞれの全国都道府県順位における和歌山県のデータも示された。
この事前レクチャー後、参加者全員が10チームに分かれ、2テーマで頭脳交換会を実施。第1ラウンドは、和歌山の「貴重」「普通」「残念」をできるだけたくさんピックアップすること。そして、第2ラウンドは、貴重+普通+残念を組み合わせ、和歌山に多くの人が来るような商品やサービスを考えること。最後にチーム発表が行われ、画期的なアイデアの数々に、場内は笑いと喝采に包まれた。

  

  

この詳細は、こちらレポートをご覧ください。
「第15回NICe全国定例会in和歌山」第2部 
頭脳交換会レポート

http://www.nice.or.jp/archives/12248



■第3部 起業家お助けコーナー



頭脳交換会で異なる見方や発想を体感したところで、次に始まったのが「起業家お助けコーナー」。事前に立候補した3名が、それぞれの事業紹介と、抱えている課題を発表し、来場している様々な業種・地域・世代を超えた参加者から、その解決へ向けたアドバイスや意見をもらうという企画。実行委員の佐藤寛司氏による楽しい司会進行で、和やかな雰囲気ながら忌憚のないNICeアイデアが続々と飛び出した。

 


HOKU☆LANI  ビュエリスト/鈴木多賀子さん

ボディの肩や腕・デコルテ(胸元)・背中・脚・足首などに、ラインストーンを使ったデコレーションを施すボディジュエリーアートを展開している。使用するのは、ボディ専用に開発された特殊なスキングルー(接着用のり)と、約80色ものパウダーやストーンだ。鈴木さん自身のボディにもボディジュエリーアートが施されており、ステージで上着を脱いで披露すると、「おお〜〜」と場内から歓声が。屋号のHOKU☆LANIは、ハワイの言葉でキラキラ輝くという意味。その名のとおり、キラキラ華やかなこのボディアートは、ブライダルやパーティなど華やかなシーンに映えると、若い女性に注目され始めている。現在感じている課題は、和歌山ではまだあまり普及していないこと。さらに、ブライダルなどの晴れの日だけではなく、もっと日常的に楽しんでもらいたいとも思っているという。

  

<悩み>
1 将来的な展望はどうなのか
2 経験が少ないので、どうアピールすれば興味を持っていただけるか

<みなさんへの質問>

「より日常的に近い場面で愛用されるには、どのようなアプローチがいいか」

<会場からのアドバイスや意見>
  

・葬儀の死に化粧にも喜ばれると思う。家族も癒されるのでは
・入院中の患者さんにもいい。本人もリフレッシュできそう
・飲食系の女性スタッフに
・誕生日パーティ
・海水浴客
・タトゥを入れている人は温泉地などで困ると聞くので、タトゥを隠したい人向けに
・洋品店などで顧客へのサービスに。メンバーへの誕生日プレゼント

  
▲この後の懇親会では、ボディジュエリーアートをチャリティで実施し、その全額を実行委員会へ寄付いただいた


はんこスーパー船場 名刺仕掛人/柏木健児さん

本業はハンコ屋さんだが、プライベート感あふれる名刺事業を展開している。普通の名刺は、名刺交換をしても、文字だけなので後々、誰だか忘れてしまうこともある。そこで柏木さんは、好感度上げること、問い合わせ率を向上させることを名刺の使命とし、その人らしさが全面に出る名刺づくりを心がけたいと考え実践している。

 

<悩み>
考えているこの名刺の役割が、ニーズに合っているのか

<みなさんへの質問>

名刺の役割としてほかの可能性は?
名刺に求めていることは何か?

<会場からのアドバイスや意見>

   

  
・後から管理しやすいQRコードがあればいい
・12カ月名刺はどうか。各月の情報を載せていく。
 だが自分で文章をつくるのは大変なので、
 それもリサーチして作成してくれたら嬉しい
・管理ソフトのスキャンで、読み取れるフォントにしたほうがいいのでは
・コレクション性があると何種類か集めるのも楽しくなるのでは
・逆に超アナログで、川柳名刺
・最近の名刺は文字が小さいので、老眼も意識した大きな文字で、
 しかもかっこいいデザイン
・電話、FAX番号など、表面に基本情報だけを載せては

この後の懇親会で、先着5名に100枚1,000円で提供。その全額を実行委員会へ寄付いただいた


株式会社オーケン大刀豊暁さん

健康を、身体の中から住環境まで、をテーマに、温め方、食べ方、住まい方の3つにより、免疫力を高める事業を展開している。抗酸化陶板浴による“温”、抗酸化健康住宅の“住”、分子整合医学の権威・山田豊文先生から学んだ“食”をトータルにプロデュースしている。3つ目の“食”は、大刀さんの奥さま・あゆみさんが、分子整合医学美容食育協会福井中央支部の代表を務めている。大刀さんらは分子整合医学に基づいた美容食育ライフをより一般的に普及したいと考え実践している。

 

<悩み>
1 健康という目には見えないサービスを提供しているため、クチコミで広がっているものの、スピードが遅く、もどかしさも感じている。
2 効果を文書にする、文字に残すと薬事法に抵触する可能性があるため、自発的な広報宣伝ができない。

<みなさんへの質問>
ほかにどのような広報宣伝方法があるか

<会場からのアドバイスや意見>
  
・美容や健康系は、利用者がその効果を勝手にfacebookやブログなどへ投稿してくれる。そのリンクを張るのであれば問題もないし、逆に喜ばれるのでは
・何かしら身体に悩みを抱え通院している患者さんが利用したいサービスだと思うので、病院や医師から案内をしてもらうように、医療関係へアプローチしてはどうか
・体験宿泊のように、まずは気軽に実感できるプランをつくってはどうか


■第4部 PRタイム



ここからは各1分半のPRタイム。事前に立候補した7名がステージにあがったが、ほとんどの方がPRの途中でタイムオーバーとなり、司会進行の佐藤氏の「この続きは懇親会で」のオンパレードに……。

 
▲「大人気」/菅原さん
20人ほどの仲間と「大人気」(おとなげ)という活動をしている。豚の丸焼きなどのイベント開催や、インターネット番組の制作・放送など、写真で紹介。ここで惜しくも時間切れとなってしまった。せっかくなのでPRの続きを…。活動モットーは“無駄を大切にする”こと。わざわざやらなくてもいいこと、無駄なことにこそ、面白い、楽しい、文化的などの要素が含まれていると考えている。目標は、各種のコンテンツ製作を通じて、メンバー間の交流と技術の向上、スタッフとして能動的に動くことの楽しさを伝える、無駄の大切さを伝えること。現在はメンバー全員が会社務めのため、限られた時間しかないが、今後も楽しくチャレンジしていきたい。温かく見守ってください、とのこと


 
ShopIrohaSelections/shopiroha.com/橋爪茂さん
オークションから初めて1年半。独自ドメインのジュエリーショップ「Shop Iroha Selections / shopiroha.com」を立ち上げた。ネックレスやブレスレットの由来、モチーフの意味などを写真で紹介し、今日は配布資料の袋の中に、お土産として紫外線防止グッズを提供したと述べた。UVチェッカーで、紫外線対策グッズの効果を体験してほしい。また、facebook、Google+、ツイッターもやっているので応援よろしくお願いします、とのこと


 
▲Mml Learners Corporation 英会話教室/Diana Lyne Javaさん
秋田県横手市から参加。フィリピン出身で、現在は秋田県横手市平鹿町に在住、来日22年になる。4人娘の5人家族で41歳。19歳で来日し、スナック経営経験7年、押し花アートテスト、日本能力試験で1級の資格もあり。2000年に、エムエムエル英会話教室開講、2009年Mml Learners株式会社を設立した。
ここで、増田代表にも登壇してもらい、7つの理念(rainbow idea)を読み上げた。①先進的な英語教育のスタイル ②未来の国際人を育成 ③コミュニケーション能力を養う ④信頼できる講師陣 ⑤多重知能「MI」へ動きかける学習法 ⑥個性を活かしたスムーズなレッスン ⑦学習意欲を刺激し、興味を養うこと。体験実態からほかにないカリキュラムを提供しているので、よろしくお願いします、と元気いっぱいにPR


 
デジタルサインクリエイト デキシー中島昭二さん
大阪で、看板&ディスプレイ制作の会社を経営している。車やウインドウなどに“貼る看板”を、お客さん自身で貼れる方法を詳しくYoutubeにアップしているので、ぜひ参考にしてほしい。“貼る看板”のデザイン&作成はこちらでするので、まずは「デキシー 大阪」で検索してみてください。と1分半以内で簡潔にPR!


 
▲フリーランスライターブログ田村康子さん
愛知県豊田市から参加した。「NICeのSNS、ブログ、FacebookやTwitterでは、こんな写真で出ています」と3年前の写真であることを述べ笑いを誘った。和歌山出身の実業家については語りたいことが山ほどあるが、今回は今後展開したい活動について。日本の「よさ」を発見・発信していきたい。言わなくても感覚でわかる良さや、日本人が気付いていない良さも掘り下げ、日本を「行ってみたい」「住んでみたい」、日本のものを「買いたい」国へと、国内外に売り込んで行きたいと考えている。一緒に活動したい方よろしくお願いしますと述べた



■第5部 



「紀南の今」
那智勝浦町 町会議員・山縣弘明氏


2011年9月に発生した台風12号により、甚大な被害を受け、今も復興活動が続いている那智勝浦町。NICe全国定例会実行委員会のメンバーは、開催数カ月前に那智勝浦町を訪問し、そこで見聞きしたこと、感じたことを通じて、和歌山でNICe全国定例会を開催することの意味、目的を再確認したという。またそのご縁から、今回のブログラムでは、那智勝浦町町会議員・山縣弘明氏にもお越しいただき、「紀南の今」を語っていただくことになった。(なお、事前告知の通り、NICe全国定例会in和歌山の参加費の一部および懇親会でのチャリティ全額をこの台風12号復興支援に寄付させていただいた)。



第6部の司会進行を務める実行委員の黒江政博氏が、那智勝浦町の寺本真一町長からの手紙を代読した。昨年の台風12号により、那智勝浦町では至る所で土砂災害、土石流が発生し、28人が亡くなり、1人が行方不明のまま。現在も仮設住宅での生活を続けている被災者も多く、町をあげて復旧に尽力している。これまで全国各地から多くの支援が贈られ、その厚意に深く感謝していると、手紙に綴られていた。

続いて、山縣議員から、発生当時から現在の那智勝浦町の写真とともに、この1年を振り返る報告がなされた。被害状況と復旧の様子が語られ、自衛隊、県警、各地から駆けつけたボランティアへの感謝とともに、現状と今後について次のように述べた。

   
▲発生当時の被害状況
 

「まだ観光に行けないのでは? 危ないのでは?と、言われる方もいますが、ぜひお越し下さい。那智勝浦町は観光地です。住民が立ち上がり、千葉県勝浦市、徳島県、地元和歌山の海南市からも協力をいただき、おひな様を送っていただき、それを街中に飾って観光客のみなさんに楽しんでいただこうと取り組んでいます。これは『南紀勝浦ひなめぐり』と名前をつけています。行政の力だけに頼らず、自分たちで、このおひなさまのイベントを盛り上げようと頑張っています。災害を乗り越えて、ピンチをチャンスに換えて、よみがえっていこうと。もっともっとみなさんをお迎えできる町へと頑張っていますので、どうぞお越しください!」

 
南紀勝浦ひなめぐり 
「2013年 南紀勝浦ひなめぐり」用のひな人形の募集をしています


■エンディング



実行委員長・太田氏が感謝の言葉を述べ、「またお目にかかれることを楽しみにしています!」とあいさつし、4時間にも及んだ会が幕を閉じた。





■第15回NICe全国定例会in和歌山・実行委員長 太田美香氏から一言



「『NICeって何??』
残念ながら、和歌山ではNICeは知られていませんでした。
経済団体に所属していたり、いろんなところにコネがあれば、集客ももっと簡単だったのでしょうが、まったくそんなものはなく、そんな中での集客活動は大変で、イチからいろんな方とご縁をつくっていきました。どこへ行くにもパンフレットを持ち歩き、行ったところで、NICeを語り、イベントの主旨を語り、それに賛同してくれた方が、また、いろんな方に宣伝してくださって……。
実をいうと、イベント当日まで、本当に皆さんが来てくださるのか心配でした。が、頑張った甲斐があり、当日は89名もの方にお越しいただきました。

和歌山市とニュース和歌山さんも後援をしてくださり、当日は和歌山市長にもお越しいただきご挨拶を頂戴したり、那智勝浦町長からもお手紙をいただいたりと、当初、自分では予想できなかったことが実現し、とても感動しました。

頭脳交換会では、『和歌山をもっと盛り上げるには?』をテーマとしました。本来ならプレゼンテーターを立てるべきとの話もありましたが、今回は、参加いただいた和歌山の皆さんにアイデアを持ち帰っていただき、個々に活用していただきたいという願いがあったので、敢えて立てませんでした。それが良いのか悪いのか不安でしたが、後日、『頭脳交換会がすごくよかった!』『みんなでひとつのことを考えて、そこで出たアイデアを活用できることで、一体感が湧いた』と言っていただき、今回はこれで良かったんだと実感できました。

これを機に、和歌山でもNICeの勉強会などを開催し、もっともっと、“NICe”のことを知っていただけるように活動していきます。

最後になりますが、みなさんのご協力、励ましがあって、やり遂げることができました。以前からのご縁、新しくできたご縁、“つながり力”を大切に、これからも頑張っていきたいと思います。ご参加いただいた皆さま、ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました! これからもどうぞよろしくお願いいたします!」



エピローグ

開催翌日、愛知県から参加したNICeの仲間とともに、ゲストスピーカーとして登壇くださった三鬼恵寿氏の『ル・パティシエミキ』さんへお邪魔してきました。前日のテレビ放送の効果か、お店の前には朝からすでに行列ができていました! 駐車場へ誘導する警備係も2名体制で大忙しの様子。お店の入り口には、入店の順番待ちをするお客さんのために、日除けテントが張られており、そこに、超多忙であるはずの三鬼さんが立っていました。なんと、オーナーシェフ自ら、お客さんひとり一人に「お待たせして申し訳ありません」と対応しているではありませんか。驚きました。前日の頭脳交換会で、そのお話と口調からもお人柄がにじみ出ていると感じましたが、こうした姿を見て、実に真摯で温かな方だと改めて感動しました。そして店内に入ると、そこはまさに、和歌山の果実たちとの“つながり力”の結晶の宝庫!! 幸運なことに、発売されたばかりの『運動会のかおり』も購入できました。喜々として和歌山城の駐車場へと移動し、“つながり力”の美味をぺろりと3つも堪能したのでありました。

  

  


UST配信/目次哲也氏、協力/横山岳史氏
撮影/北出佳和氏
取材・文、撮影/岡部 恵


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