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変革期における経営セミナー 開催速報





2013年4月27日(土)、東京・神田のTKP神田ビジネスセンターで、志成会主催、NICe後援の「変革期における経営セミナー」が開催され、中小企業の経営者ら32名が参加し、変革期をチャンスととらえる視点、リーダーのあるべき姿、具体的な課題解決の対応策を学んだ。




▲西武信用金庫理事長・落合寛司氏
1973年西武信用金庫入庫。2002年に常勤理事、2010年6月に理事長に就任。金融
庁や経済産業省の公務にも携わる


▲志成会代表・古屋文隆氏

講師は、西武信用金庫理事長・落合寛司氏。西武信用金庫は東京中野に本店があり、都心部から多摩地区と埼玉県西南地域、神奈川県北部地域を事業区域とする信用金庫。資金供給という金融機関の既成概念を超え、事業・個人への経営支援、地域支援、環境支援、支援機関の人材育成・連携、地域のベンチャーキャピタルなど数々の取り組みを展開し、全国でもトップクラスの金融機関の地位を確立している。そのトップである落合氏から、変革期の経済課題と地域格差の現状、ピンチをチャンスととらえる経営者思考、また西武信用金庫が金融自由化の変革期をどのようにとらえ改革を実践してきたか、その具体例と対応結果についてお話をいただいた。

講演の中では、世界経済と日本経済の変化、産業人口の減少推移、地域財政と地域力格差との関係など様々なデータも示し、グラフや数字のどこを経営者は着目すべきか重要ポイントも伝授。また、中小企業支援や産官学との連携ビジネスモデル、販路開拓や技術提携を目指したビジネスマッチング、専門家ネットワークの構築、物産展開催など、独自の事業展開の趣旨と成果、さらにはこれからも続く変革期の時代予測についても言及した。




講演後の第2部は、落合氏と参加者との真剣勝負ワーク。参加者が5つのグループに分かれ、各自の経営課題を15分間話し合い、その中からひとつを選択して落合氏へ質問するという“他流試合”が行われた。


▲落合氏×参加者の“他流試合”。ファシリテーターを務めたNICe理事・小林京子氏(右)




「新規顧客の開拓に困っている」、「社員の活性化をどのように進めていくか」、「従業員と顧客とのコミュニケーションギャップを埋めたい」、「デフレでも儲かるサービスとマーケティングについて知りたい」、「社員といかに経営意識を共有するか」の5つの質問に対し、落合氏は具体例を挙げながら親身に回答。また自由質問で、「これだけはやらないほうがいい失敗例」「人事考課・評価についてどのように従業員に伝えるか」にも回答。





最後に、「話しながら、また、質問を受けながら、新しい気付きをいただき、今日一番勉強になったのは自分かもしれません。他流試合は人の良さ、相手の強みを感じられます。こういう多くの人との接点から、ネットワークができていくと、さらに地域の企業や個人にもプラスになり、そして日本の経済、地域活性化もしていきます。こういう会をぜひ続けていただきたい」と参加者へのエールでセミナーをしめくくった。

閉会後に参加者からは、「社員のモチベーションupに悩んでいたが、評価の仕組みをさっそく見直したい」「データや新聞の読み方、視点が明日から変わる」「行政改革とTPPの予測が参考になった」と興奮気味の感想が聞かれた。



取材・文、撮影/岡部 恵



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