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NICe東海 実行委員会レポート





2013年4月20日(土)、名古屋市のグローバルコリアン コムンゴ名古屋店で、NICe東海・頭脳交換会が開催された。今回は、NICeの増田紀彦代表理事が参加し、プログラムの前半では、「柔軟発想こそ、企業成長のライフライン」をテーマに講演。また後半では増田代表が講師を務め、「明日からアイデアマンになるための面白ワークショップ」を実施した。その後の懇親会も同会場で行われ、愛知県、岐阜県からNICeユーザー(SNS登録者)以外の初参加者も含め18名が、約5時間に及んで学び、交流を深めた。

<NICe東海の実行委員会よりレポートが届きましたので、以下にご紹介します>


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NICe東海 実行委員会レポート



NICe東海実行委員会・野田哲也さんが開会の挨拶を行い、
さっそく増田紀彦代表理事の講演がスタート。




講演テーマ「柔軟発想こそ、企業成長のライフライン」
講師:起業支援ネットワークNICe 増田紀彦代表理事




「窮地に追い込まれるとお金で解決しようとするが、
自社の中にあるものや発想で解決はできないでしょうか?」

柔軟発想とはどういうものか。
タバコのリサイクルを例に、参加者との問答でわかりやすく解説した。

「7本の吸い殻から1本のたばこを作れるとしたら、49本の吸い殻からできる数は?」
人と同じ考え方では競えない。
学校ではひとつの正しい答えを求めて頭を使うが、
私たち起業家は、人が7と言ったら、8とか9とか違うことを言うべき。
反対に1でもいい。ビッグサイズのタバコにすれば1本に仕上がる。
多数派が言っていることと違うことを言って、
市場に対してプレゼンしていかないとチャンスはつかめない。

実際、常識的なサイズとは、かけはなれた商品がある。
例えば観光地で売られているお菓子。
「ではなぜ観光地では、お菓子などのビッグサイズ商品が売られているのか?」

旅行は非日常を味わいに行くところで、非日常であればあるほど盛り上がる。
だから観光地にはビックサイズの商品が多い。

何かを購入する場合、それを嫌いな人にどんなに薦めても購入はしない。
もとから買う人に、より買わせるのが正解。
ビッグサイズにして、もとから買う人に別の購入動機を与える作戦だ。



続いて、増田式「10のアイデア発見キーワード」を披露。
例に挙げたのは、ペットタイプの錦鯉。
小さな錦鯉と上から見てもきれいに見える水槽をセットで販売するアイデア。
また、マンション購入コンサルタントの事例も紹介した。

自分たちがやっているサービス、既にあるサービスを、
逆の方で活かすことを考えてみる。それがとても喜ばれ、ビジネスになることが多々ある。
発信する側から受け手の側に立つという発想だ。
ほかにも、宗派別戒名コンサルタントを例に、なかなか普段は見えていないが、
実は大金を使うもの、消費者側に回るとすごい着目点になるものなどの事例を紹介した。


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「そもそも、なぜ、柔軟発想が起業家・経営者には必要なのか?」

どんなビジネスでも時代と共に衰えるプロダクトライフサイクルと呼ばれるものがある。
それは仕方がないことで、人間に寿命があるように商売にも寿命がある。
しかし、急に衰えるわけではなく、人間の老化と同じでどこかに痛みが出始めてくる。
どうも売れないな・・・その原因を見つけなければいけない。

「では、どう対処するか?」

商品は良くても、お客さんが見向きをしなくなる、そのものの価値が下がってくるなど、売れなくなる要因はさまざま。そんな時、「誰に」はそのままで、「違うものを売る」「今までのもの」を「新しいマーケットを対象に売る」など、一部を変換してみることがポイントだという。
・新しいマーケットに従来のものを売る
・従来マーケットに新しいものを売る
その例として、”宿泊”サービスをやめたら、大浴場付きの高級居酒屋となり人気を博している高級旅館を紹介した。ほかにも、
・従来マーケットで従来のものを売る
アイデアの出し方でポイントとなるのは、何屋、ではなく、誰屋、という考え方。
何を売っているか、ではなく、誰に売っているのか。その「誰」は、何に喜ぶのかを考える。
従来マーケットを対象に、従来商品を売っていても、まだまだ回復の余地があるという。
取引先が100社あるうち、その全と部の取引が減ったのか?
50社悪くなっても、50社は取引を継続しているのならば、その50社と同タイプの取引先を対象にする。
その売上げ上位はどんな傾向なのか、分析すると、その傾向がよりわかってくる。

・新しい商品を新しいマーケットに提供する
事例として大阪のNICeメンバーである(株)日鐘さんの新規事業フォークリフト教習事業を紹介した。
製造業が製品を生むために、当たり前に行っている“業務”の中にアイデアがあったという。
それが長年続く財産であることを気付かないケースが多い。業務の中に提供できる新しい商品があるのだ。




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ここまでの話を参考に、次は、柔軟発想を実践するワークショップが行われた。
5人で1グループとなり、メンバーそれぞれにひらがなカード5枚が配布された。
そのひらがなとは、『備えあれば・・・』の後の言葉、「う」「れ」「い」「な」「し」。
この5文字を各グループで、人数分を使って、新しい格言をつくろうというワークだ。
グループで相談し始めると、爆発的にアイデアが出てきて、みなさんビックリ!







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今は頭が柔らかくなっていても、必ず明日にはまたすぐに硬い頭に戻ってしまう。今この場では、変なことを言ってもいいよ、という雰囲気があるから言える。そんな、頭を柔らかくして変なことを言える雰囲気のある場が、NICe東海となればいいですね、と増田代表がメッセージを送ったところで終了(笑)。この楽しい雰囲気のまま、同会場で懇親会が開かれた。





撮影/福住朋宏氏
文/梶田香織氏

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