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【起業・独立の強化書】 1.起業・独立の心構え




1.起業・独立の心構え



(1)起業・独立は、続けること、続けられることが肝心

 起業・独立を「簡単なこと」とか、「やってみれば、どうにかなるもの」などと、甘く考えている人はさすがにいないでしょう。むしろ、起業・独立を意識した途端、「自分にも出来るのだろうか」と不安を覚える人が大半だと思います。
しかし、本当に抱くべき危機意識は、起業・独立が出来るかどうかではなく、起業・独立して開始したビジネスが、ちゃんと続けられるかどうかです。
起業・独立はゲームではありません。「始めてみたけど、うまくいかないし、面倒くさいからやっぱりやめた」などとはいかないのです。経済活動において、そんな身勝手が通用するわけがありませんよね。言うまでもなく、自身の生活もかかっていますし、信頼もかかっています。また、ご家族に対する責任はもちろん、お客様や取引先への責任も小さくありません。
ですから、続けていくためのハウツーを身につけることが大切ですが、それ以前に、そもそも始めようとしているビジネスは、「続けたいビジネスなのか」を、よくよく自らに問うことが肝要です。
そして継続ができれば、信頼もノウハウも蓄積されます。また、それらの財産を活用して事業規模を拡大したり、専門領域を深めたり、新たな挑戦を開始したりすることも可能になっていくのです。継続こそ、物心共に豊かな人生を送るための条件であり、それこそが、雇われずに生きる喜びを得るためのベースになるのです。
当初はとかく、起業・独立自体を目標のように思いがちですが、真に大切なのは、起業・独立してからの日々です。まずは、そのことを頭に置いておきましょう。


(2)6つのSを解決すれば、小さくても強い事業に

 では、どうすれば初期のハードルを越えられるのでしょうか。最初に「3つのS」を固めることです。
つまり、何としてでもやり抜くという「信念」、事業が顧客から支持され、スムーズに稼働するための「仕組み」。そして事業を動かすための「資源(資金)」。これら3つのSを独立前に準備し、確立しておけば、当面の継続は保証されるはずです。
 独立後には、3つのSの結晶が「商品(サービス)」となり、「市場」に向かっていきます。より良い商品(サービス)とは何か? より良い市場とはどこか? これを絶えず考え続け、取り組み続けることも事業継続の大事なポイントです。
しかし、どんな商品やどんな市場にも寿命があります。「そろそろ、その時が近づいてきたかな」と感じたら、商品を改良したり、あるいはその商品を必要とする新たな市場を探し出したりすればいいのです。市場が冷えたら、無理に粘らないことも継続のコツです。また、どんなに頑張っても、自分や自社だけでは解決できない困難や苦しみに出合うこともあるでしょう。脅すわけではありませんが、必ずあります。そんな時に激励してくれる「支援」の輪を築いておくことも、継続のための重要な要素です。
 理想的な起業・独立とは、「信念」「仕組み」「資源(資金)」に加え、いい「商品」、いい「市場」、「支援」の、合計6つのSをしっかり築き、たとえ規模は小さくても、継続ができる、強い事業を開始することなのです。


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