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【起業・独立の強化書】 2.事業アイデアを発想しよう




2.事業アイデアを発想しよう



(1)事業アイデアを発想することは、決して難しくはない

「アイデアなんて自分にはとても思いつかない」と、安易に取り組みを放棄してはいけません。アイデアという言葉には、どうしても「普通の人の発想とはかけ離れたもの」というイメージがありますが、決してそんなことはありません。その事業が対象とする人々(お客様)が「あ、そうか」「なるほど、いいね」と思ってもらうことが目的なのですから、突飛なことを考え出す必要はないのです。
 仮に、アイデア発想を放棄し、同業者や先輩たちと同じような事業内容でいいと判断して起業準備を進めてしまうと、後々つらいことになるものです。事業の内容そのものに特別な魅力がなければ、どうやってお客様を獲得し、あるいはどうやって競争相手と戦うのでしょう? 価格を下げて競争するか、尋常ではない営業努力をするかしか勝ち抜く方法は見当たりません。
しかし小規模の事業者にとって、価格競争をすることほど苦しいものはありませんし、収益力の低下は、即、事業の質の低下に結び付いてしまうでしょう。また、人海戦術による営業やネットに張りついての営業も大変なことです。ですから事業規模が小さいほど、事業そのものに魅力を付し、それを市場にアピールすることで、「競争相手がいない(もしくはとても少ない)状態」をつくりだすことが堅実な考え方なのです。


(2)従来の商品やサービスとは「一味違う」くらいが、成功のもと

 では、どうやってアイデアを見つけ出すのか。自分がイメージしている事業や、それに近い事業をサンプルにして、「こうすれば、もっと良くなる」という思いが浮かべば、それがアイデアのもとになります。その時の「こうすれば」は、商品やサービスそのものに対してでもいいし、それらを提供する方法についてでも結構です。よく見かける商品やサービスというのは、市場に支持されているからよく見かけるわけですし、よく見かける提供方法も同じこと。ですから、どちらかひとつを、より良いものに変えるだけでも立派な事業アイデアになるのです。
また、商品や提供方法が一般的だとしても、それを買ってくれるお客様の層が、従来と違っていれば画期的な事業アイデアになる場合があります。これは順序を逆にして説明したほうがわかりやすいかもしれません。つまり「こんなものがあったらいいのに」という、ある市場の声を聞いたら、それをわざわざ開発するのではなく、すでに存在している他の市場から使えそうな商品やサービスを見つけ出し、それを転用すればいいということです。
 なお、商品も提供方法もアイデアフルであれば、それはそれで相当に強力なプレゼンテーションになりますが、半面、新しすぎるものにはリスクがあることも事実です。起業・独立のためのアイデアは、今までのものと「一味違う」くらいが適切だと考えていいでしょう。


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