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代表から

増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」69「島耕作の10年」



忙中閑あり。
出張の合間、古書店に立ち寄ってコミックを買い求めた。
最近の作品には不案内なので、『部長 島耕作』第1巻を手にした。
弘兼憲史さんの名作である。

その翌日も忙中閑あり(笑)。
今度は『取締役 島耕作』第1巻を買ってみた。

「部長」は1992年、「取締役」はそれから10年を経た2002年の作品だ。
この時差が面白かった。

部長に就任した島は、社長主催の会議でこんな提案をしている。
「古くなった電化製品が粗大ゴミとして放置されているのを見かけます。
その回収を我々メーカーが責任をもって行うシステムを考えましょう」。
つまり環境企業への転身を訴えたのである。

10年後、取締役に就任した島は、関連会社社長にこんな話しをしている。

「日本政府はひょっとしたら大きな間違いを犯したのかもしれません。
電化製品や粗大ゴミの廃棄にかなり高額な料金のかかるシステムを
作ってしまったことです。(中略)
これが買い換え需要を妨げる原因になっているということがわかりました」。
だから、「我が社は低価格での不用品引き取りを実施すべき」というのだ。

整理すると島耕作は、
1992年には、企業の社会的責任を考えて不用品の自社回収を提案し、
2002年には、市場停滞の打破を考えて不用品の自社回収を提案している。

進めようとしていることは同じなのだが、
背景が、10年間でまるで変わってしまったということだ。

前向きな姿勢においてブレのない島耕作という人物を通して、
90年代に起きた日本の大手メーカーの大変化が浮かび上がる。

さらに10年後の2012年には、島は社長になっているらしい。
近々また忙中閑ありになりそうな気がするので、
『社長 島耕作』を一冊買って、時代変化の描写を堪能してみたい。
2022年にも、彼の活躍の場がこの国にあることを願いつつ。


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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第69号(2015/2/7発行)より一部抜粋して掲載しました。
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