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地域産業 6次化マッチング交流会 報告


2015年12月2日(水)、福島県内の様々な地域の力(人材・資源・伝統)を活用した魅力ある商品づくり、異業種相互交流による新たなビジネスモデルづくりを促進するため、主催 福島県、福島県中小企業団体中央会、共催 福島県食品産業協議会、福島県農業協同組合中央会により、「地域産業 6次化マッチング交流会」が郡山市で開催された。



交流会は2部構成で、県・市町村・金融機関など県内関係機関をはじめ、6次化創業塾卒塾生・現創業塾生、6次化に取り組む事業者、地方ネットワーク会員、JA、加工業者、県内スーパー、市町村職員など150人が一堂に会した。

第1部では、食産業振興を担うリーダーを育成する県などの「ふくしま6次化創業塾」の8人の卒塾生らが、6次化の取り組み事例を発表。

続いて、創業塾で講師を務め、6次化事業体サポート事業のコーディネーターであるNICe増田紀彦代表理事が総評を述べた。登壇した8人ひとり一人から学んだことを以下のように挙げ、エールとともに、新たな事業創出へ向け、オール福島での連携強化の重要性を語った。



(有)福島路ビール 代表取締役 吉田重男氏へ。「脱OEMは勇気が要ること。ピンチはチャンスだと見事な起業家魂を見せていただきました。みなさんも、ぜひ我が言葉として受け取ってください」

JAそうま 大内聡洋氏へ。「事業とは仕事とは、目標を決め到達を目指すことです。その間に有形無形の課題が次々に出てきます。その課題にどう対処しクリアして行くか。課題を多く挙げ発表していた大内君はJAそうまのエースです」

御稲プライマル(株) 専務取締役 後藤正人氏へ。「料理専用米・高機能米に取り組んでいる後藤さんは『共感を得ること』だと述べていました。まさに、商品をつくるだけが6次化ではありません。モノを売るだけでなく、モノを介して共感を得る。セグメントを明確にして、そのセグメントに共感を得る商品を生み出しています」

自然食品ばんだい 代表 瓜生和徳氏へ。「創業塾の初日、目が輝いていたのが瓜生さんです。まさに不屈の精神。6次化に取り組むみなさんも、瓜生さんのように常に次のチャレンジを。たとえ売れていてもライフプロダクトサイクルがあります。あたっているうちに次の挑戦を開始することを瓜生さんから学んでください」

農園Caféやい子ばぁちゃん 代表 大平美代子氏へ。「大平さんの農園は、都会の人が思い描く農家そのものです。お姑の生きがいづくりのために農園Caféを始められたわけですが、文化財のような情景を残していることは社会貢献にもなっていると思います。6次化は、生産者の所得向上と地域の雇用創出という大義に加え、大平さんから、日本の大きな問題を解決する道になるのだと学びました。親世代の生きがいです。高齢者が戦力になるということを示してくれました」

食処くさの根(株) 代表取締役 新谷尚美氏へ。「強い気持ちを持っていると、こういうことが起きますよということを教えてくれました。業務用のドレッシングが商品になる。みなさんもぜひ、普段つくっている、やっている、“今あるもの”の中に、商品化できるものがないか。また業務用のスキルや技術を、他社へ提供できないか。何が売れる商品なのだろうか、ではなく、今あるものの中にまだお金に換えていない価値があるのではないか、ぜひチェックしてみてください」

パン工房MANA 代表 柳沼美千子氏へ。「初めの創業塾からのお付き合いですが、柳沼さんは実に行動力のある人、チャレンジ精神の人です。砂糖不使用のキクイモパンをはじめ、次々に商品開発に取り組んでいます。6次化は計画することも大事ですが、いつまでも計画だけを練っていてはダメですよね、ということを体現している。柳沼さんから、いつもチャレンジ精神を教えていただいています」

(有)まるせい果樹園 佐藤ゆきえ氏へ。「明るさは大事ですね!声がでかい。人に何かを伝えたいなら、佐藤さんのように明るく元気に伝えること。その大切さを改めて教えていただいた発表でした。いいエネルギーを頂戴しました。と同時に、緻密な取り組みで挑んでいます。福島のシンボルでもある桃を使って、これからもぜひぜひ事業と地域を盛り上げてほしいと思います」

「最後にふたつ。この5年間を振り返ると、加工は頑張ったけれど販売がまだまだな状況だと思います。これからの6年は、徹底して売れるものをつくる。売るためにどう加工するか、そのためにどう作付けするか、出口から考えて取り組んでいただきたい。創業塾の授業中に何度も何度も言いましたが、『誰に、何を、どうやって売るか』を徹底した上で6次化に取り組みましょう。商品をつくることが6次化ではなく、事業を興すのが6次化です。事業と言っても小さくていいのです。ただし小さくても、『誰に、何を、どうやって売るか』。ここをしっかり考えることが肝要です。

もうひとつ。売れるものをつくるためには、単品の加工品ではなく、付加価値をどうあげるかです。しぼってジュースにする、ではなく、複数の価値を組み合わせよう連携するのです。消費者が買いたくなるような商品は何かをまず考え、次に、そこに自分の作物や技術をどうプラスするか、が順番です。作物ありきではないのです。世の中の人がよく買うもの、買いそうなもの。それを個人ひとりで考え、つくるのはなかなか難しい。だからこそ、組むこと、連携することが大事なのです。福島県は広く、海あり川あり山あり、自然の幸が全てあります。この福島全県が組んだ場合、つくれない商品は無いはずです。ぜひオール福島でつながって、売れる商品をつくっていただきたい。そのために、今年も創業塾が開催されていますから、ぜひぜひ学んで、そこでまた全県の仲間とつながってください。また、つながるためには、仲人も必要です。私や中央会の支援員や6次化イノベーターの先生方のように、みなさんのまわりを、県内をぐるぐるまわっている支援者がいます。大いに支援者を活用して、自分が知らない技術や作物と知り合って、6次化に取り組んでいただきたいと思います」





第2部のマッチング交流会では、創業塾生やJAなど29の企業や団体が6次化商品をブース出展し、意見を交換しながら交流を深めた。













取材・文、撮影/岡部 恵

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