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代表から

増田通信より「ふ〜ん なるほどねえ」127 カブトムシ不良在庫事件


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<最近の発見> カブトムシ不良在庫事件
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昔、露天商が子供相手にカブトムシを売り付ける姿を見て心底驚いた。
昆虫は捕獲するものであって、購入するものなどとは思いもしなかったからだ。

小学生の私は色めき立った。
「こんなことで金になるのなら、いくらでも稼げるぜ!」と。

実際、私の捕獲知識と捕獲技術は、大方の子供より優れていて、
「ヨーイドン」で同級生と競い合ったときなど、
他の子供が0匹、1匹、せいぜい2匹という中、私は30~40匹は捕まえたものだ。
棲息場所と活動時間帯が、時期によって微妙に変化することを私は知っていた。

しかし、夢はあえなくついえた。販売方法が思いつかなかったのだ。

結局、我が家は不良在庫の山と化し、
夜になると、大量のオスと大量のメスがやる気満々で交尾を始め、
そのせいで、一晩中ギシギシガシガシガキガキと音がしてうるさいので、
「いい加減に捨ててきなさい」と母から怒られ、
面倒くさいので、山に捨てずに自宅の庭に放したら、
次の年、庭のあちこちからさらに大量のカブトムシが発生してしまい、
さらにまた母から怒られるという、実に情けない顛末となった。

もっとも私は、口では母に謝りながら、内心ではむしろ興奮していた。
捕獲せずとも、自宅で繁殖可能という「おいしい事実」を知ったからだ。
しかし結局、その年も販売方法を見つけられないまま夏が終わった。夏は短い。

あれから半世紀。今なら販売方法はいくらでも浮かぶ。
販売せず、夏期限定の景品にするという販促アイデアも思いつく。
だが残念なことに、昔のように野山を駆け巡るパワーがない……。

それでわかった!
あの時代の私の失敗は、自分の手で売ろうとしたことだったのだ。
世知に長けた年長者と組む発想があれば、どうにかなっていただろう。

「異業種・異地域、そして異世代とつながろう!」なんてことを主張する、
NICeがあの時代にあれば、私はカブトムシ長者になっていたはずだ。


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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第127号(2017/7/7発行)より一部抜粋して掲載しました。
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