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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」221 物を考えない、あるいは、考えられない経営者 



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<最近の考察> 物を考えない、あるいは、考えられない経営者
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愛知県の協力会員の服部正雄さんがNICeのSNSに、
『経営改善は窮境原因の把握から』という日記をアップした。

服部さんは主に建設業を対象にした経営改善支援を手がけていて、
NICe日記には、同業界の「困った経営者」の様子が常にリアルに描かれている。

今回の日記では、「業績悪化の理由を考えない経営者」が登場した。
経営者たるもの、業績の良きに付け、悪しきに付け、
その理由を考察し、調査し、分析するのは当然のことだし、
そもそも、それをしなければ、次の策を決めることもできない。

なので、「本当にこんな人がいるのか?」とも思うが、
実際のところ、こんな人は少なからずいる。

「次の策? そんなものは昔から決まってますよ。
元請けや発注主から、今まで以上に気に入ってもらえるよう努力するとかね。
もちろん、要求された納期やコストに応えるべく精進します。
これでいいでしょ? 何かおかしいですか?」。

くだんの経営者の言い分は、大体こんなところだろう。
しかし、恐ろしいことだが、こんな思考の人が経営する企業が、
何年も何十年も存続している事実が多々存在するのである。

いわゆる成熟した巨大産業、
それこそ建設業界や自動車業界や卸売業界のようなところに、
こうした、ゆるゆるの経営を行いながら、長持ちする企業を見受ける。

一方、例えば飲食店なら、自社の経営判断が大間違いだった場合、
一気に顧客を失い、最悪、閉店・倒産に追い込まれてしまうこともある。
店と顧客が、一対一で勝負しているからだ。

ところが巨大産業の場合は、
ひとつの仕事を終えるまでに、膨大な数の企業が関わることになる。
その中の一社か二社がだらしないせいで、
全体に支障が生じることなど、あってはならない。

だから巨大産業は、製造から物流、販売に至るまで精緻な仕組みを作り上げ、
そこに関わるひとつひとつの企業は、
その仕組みを問題なく動かすための一兵卒として頑張ることになる。

要は、「あなたの会社はこれだけやればいい」という大手発注主の命に、
過不足なく従うことが、一兵卒経営者のミッションになるのである。
ゆえに、次の策など考える必要はないし、であれば、
業績の良し悪しの理由をわざわざ考える意味も、さしてないのである。

問題は、磐石に思える業界の仕組みが揺らいだ時だ。
仕組みそのものが衰退してしまえば、
物を考えない、もしくは、考えられない人が経営する企業は確実に淘汰される。

ここまで例として、巨大産業に連なる企業のことを挙げたが、
物を考えない、考えられない経営者は、実はあらゆる業界に散らばっている。

「できることなら、あれこれ考えたい」とは思いつつ、
現場仕事でいっぱいいっぱいになっている小さな企業の経営者たちだ。

その状態が長く続くと、まずいことになるのは明白である。

せめて月に一日でもいい。その一日のうちの数時間でもいい。
いかなる理由で、自社の業績が推移しているのかを考えてみてほしい。

例えば、緊急事態宣言で営業自粛を要請された。これは外的要因だ。
他方、従業員教育を行っておらずスタッフが戦力化していない。これは内的要因。
この例のような外的要因と内的要因が重なれば、まず、業績は悪化する。

であれば、営業自粛中にできる別の商売はないだろうか?
あるいは、スタッフを戦力化するための効率的な手段はないだろうか?
などと、課題を立てて、一つ一つ打ち手を練っていくべきなのである。

さらに話を進めると、
「しめた! その別の商売なら、現スタッフの能力でも対応可能だ」、
といった、嬉しい発見に到達することもあるかもしれない。

そうやって、考えて考えて、策を実行に移していくことが経営者の仕事だ。

服部さんの日記に出てくる「ダメダメ経営者」は、自分のことかもしれない。
そんな殊勝な気持ちで、ぜひ、服部さんの投げ掛けを受け止めてほしい。

★服部正雄さんのNICe日記『経営改善は窮境原因の把握から』はこちらから。
/sns/?a=page_fh_diary&target_c_diary_id=60021
※日記を閲覧するためには、NICeのSNSにログインする必要があります。

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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第221号(2021/0514発行)より一部抜粋して掲載しました。
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