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NICe増田代表理事が送る、新たなビジネスチャンス発見法と実現へのヒント。11日配信のNICeメルマガシリーズコンテンツです。
第46回「マッチングビジネスとビジネスマッチング」



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増田紀彦の「ビジネスチャンス 見~つけた」

第46回「マッチングビジネスとビジネスマッチング」
 
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3年前のコラムで、
「交通検索・チケット予約サイト」、
「ホテル検索・予約サイト」、
「天気予報サイト」は、私にとって三種の神器だと書いた。
新型コロナ感染症が現れる前の、出張三昧の日々だったからだ。

最近、大手交通検索サイトの幹部と知り合ったのだが、
コロナのせいで相当なダメージを受けたと言っていた。
それはそうだろう。

考えてみると、マッチングビジネスとは、人が何か行動を起こそうとした際、
最適な方法や相手やツールなどに出合えるよう支援するものだから、
人が行動を控えてしまえば、手伝うことが何もなくなってしまう。

あらためてコロナがもたらしたダメージの広さと深さに思いが至る。

しかし、どうにかこうにか、世の中は動き出し、
BtoCマッチングも元気を取り戻してきた感がある。

一方、前回のコラムから3年を経た間に、
BtoBのマッチングサイトがかなり増えていることに気付いた。

ためしに、最近、連続的に話題にしている清掃業を調べてみる。
「ハウスクリーニング マッチング」と入力。

やはり、あった。

消費者と事業者とを結ぶサイトもあるが、
元請けと協力会社を結ぶサイトもちゃんと出てくる。
「お掃除会社のマッチングサイト ビルコネ」。
https://www.birukone.jp/

次は「運送会社 マッチング」。どうだ?

いやいや、すごい件数だ。
荷主と配送会社、配送会社とドライバーなど、マッチングの種類も多い。
「配送プラットフォーム ピックゴー」は、かなり気合が入っている。
https://pickgo.town/

もうひとつくらいやろう。多少絞り込んでみる。
「ダクト工事 マッチング」。さあ、どうなるか?

おおっ、出た! そうか。そうくるか。
「建設業マッチング 請負市場」というサイトの、
「ダクト工事の案件一覧」が一発で表示された。
ということは、配管工事でも電気工事でも、きっと出るのだろう。
https://www.ukeoi-ichiba.com/

それなら、もっとマニアックなのはどうか?
「イラストレーター マッチング」。

げっ、山ほど出てきた。全然、マニアックじゃなかった……。
気を取り直して、これならどう?
「農機具 マッチング」。

うわっ、これも、たくさん出てくる。

BtoBのマッチングサイトがここまで広がっているとは……。

で、ふと気付いたのだが、BtoBのマッチングビジネスは、
言ってみれば、ビジネスマッチングビジネスだ。
(ちょっと、わかりづらいけど……)

なので、今度はビジネスマッチングについて調べてみる。

というわけでネット調査完了。こっちもすごい。

「ビジネスマッチング10選」とか「17選」とか「20選」とか、
そういうまとめサイトが居並ぶ状態だ。

その中で、表示1ページ目の一番下に、
「東京都外郭団体から業務委託あり 完全無料のビジネスマッチング」、
という、妙に興味をそそられるサイトが表示されていたので、即クリック。

あっ、これ知っている。というか、覚えている。
東京オリ・パラが開会される前、
その関係の入札案件などを紹介していたサイトのはずだ。

確か、私のところにも案内メールが来たので、
当時、覗いた記憶がある。それ以来の閲覧だが何か変わったのだろうか……。

わわわっ、開けてビックリ玉手箱!
もはやオリ・パラには関係なく、あらゆる業界に向けた、
受注先・発注先・提携先の獲得を支援するサイトに進化していた。

その名も「ビジネスチャンス・ナビ」。
https://www.sekai2020.tokyo/bcn/

ドメイン名はオリ・パラ感満載だが、コンテンツは上述の通りだ。
「そう言えば……」と、サイトを眺めているうちに思い出した。
NICeの会員に、このサイトにかかわっている中小企業診断士がいたはず。

…………。

上の文章を書いてから、ちょうど2週間が経った。
私の記憶は正しかった。

猪瀬記利さんという中小企業診断士が、
「ビジネスチャンス・ナビ」のマッチングアドバイザーを務めていた。

サイト上ですべてのマッチングが進むのかと思っていたが、
猪瀬さんのように、
発注企業と受注企業の取引や商談をサポートする人材がいるとのこと。
考えれば、もっともな話である。
最後は人同士のやりとりで物事は決まるし、
そのやりとりを応援できるのも、やはり人だ。

猪瀬さんに、どんな案件があるのか尋ねたら、気軽に教えてくれた。

「米を使った商品の開発が得意な企業を探しているとか、
反対に、味の数値化に興味がある会社を探しているとか、
飲食店向けのレジシステムを提案してくれる企業を探しているとか」。

本当に「オリ・パラしばり」じゃなくなっていた。
というか、食べ物関係ばかりなの?

「いえいえ、何でもありますよ。
研修のファシリテーターを紹介してほしいとか、
体操関係のイベントを開催できる企業を知りたいとか、
植物由来の新素材開発に一緒に取り組んでくれる人を求めているとか、
ほんと、いろいろです」。

想像以上の「よろずマッチングサービスぶり」である。

高度なマッチングシステムと、猪瀬さんのような熱血応援団。
ビジネスマッチングで成果を上げるための、基本を垣間見た気がした。

このサービスを活用しない手はないと思い、
猪瀬さんに相談したところ、
「私がご案内します」と言ってくれて、
連絡先まで載せていいとのことだった。

●猪瀬記利(いのせ・のりとし)さん
メールアドレス: inose3345@gmail.com
問い合わせや相談をしたい方は、メールの件名に、
「ビジネスチャンス・ナビ問い合わせ」などと書くと、間違いないとのこと。

というわけで私も、
読者の皆さんとビジネスマッチングサービスとのマッチングを図ってみた。
これも「つながり力の強化」の一環である。

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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.176
(2022.11.11配信)より抜粋して転載しました。
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