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vol.231【増田紀彦の「ビジネスチャンス 見~つけた」:第64回 爆上がり! ニャンゲル係数】



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Vol.231           2025.5.12 
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【1】シリーズ増田紀彦の
  「ビジネスチャンス 見~つけた」

  第64回 爆上がり! ニャンゲル係数
   
   
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増田紀彦の「ビジネスチャンス 見~つけた」

  第64回 爆上がり! ニャンゲル係数
   
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若い頃、私は埼玉県のアパートで一人暮らしをしていて、
職場との往復には、50ccのスーパーカブを使っていた。

夕刻、カブを飛ばしてアパートに戻る。
エンジンを切るか切らないかのタイミングで、
「ウニャニャニャニャニャ~~」と、
けたたましい鳴き声をあげながら、私めがけて猫が走り寄ってくる。

カブのエンジン音を聞きつけて、私の帰宅を察知するのだ。
ネコの名前はウメ(本名は梅三郎)。私の飼い猫である。
その熱烈なお出迎えが、可愛くて仕方なかった。

六畳一間のアパート。盗られるものもないから、窓はいつも開けっ放し。
だからウメは、室内と外界を自由に行き来していた。
昼間は、鳥や魚やクワガタを獲ったりネズミを襲ったり、
近所のお宅でちゃっかりご馳走を頂いたり、子どもたちと遊んだりと、
自由闊達な生活を楽しんでいたようだ。

そんなほのぼのとした日々は、2年ちょっとで終わった。
ウメは消えた。どこでどうなったのか、知らないし、知りたくなかった。

ほどなくして私は東京に転居し、以来40年以上、猫を飼ったことはない。

もっとも、東京で最初に住んだ中目黒のボロアパートにはエアコンがなく、
一年の大半の期間、風を通すために窓を開け放していたせいで、
いつの間にか、近所のネコが室内に自由に出入りするようになっていた。
ネコに甘い男であることを見抜かれてしまうのだろう。

とはいえ、「いくら何でもそりゃないぜ」という出来事もあった。

とある朝方、室内のどこかから妙な声が聴こえてきて目を覚ますと、
ベッドの脇の床で、オスとメスが…………、やっていた。

「おまえら、ひとのウチを何だと思ってんだ」と、怒鳴りつけたものの、
愛の炎を燃やす二匹の耳には届かない。
仕方なく首根っこをつかんで窓から追い出そうとしたら……、
げっーーー、なんと、ベランダに7、8匹の野良猫が集合している!

「おいっ、覗きはやめろ! 失せろ失せろ!」と一喝するも
バカネコたちの一挙手一投足が結局可愛くて、最後には、
「まったくもう。今、牛乳やるから待ってろよ」とか言っちゃう私。

猫に関心のない人や嫌いな人からは、
「バカなのはネコじゃなくておまえだ」と指摘されそうだが、
猫好き人間は、猫が何をしていても、何をしていなくても、
すべてが可愛いらしく思えてしまうのである。

今考えると、昔の私の半野性的な暮らし方が、
猫の性質とマッチしていたのかもしれない。

でも、それなりにまともな社会人兼都会人になってからは、
そんな暮らし方もできないし、そんな猫の飼い方もできない。
だから、何十年も猫とかかわらずに生きてきた。

ああ、こんな私を喜ばせてくれる「猫サービス」はないのだろうか。

「猫カフェに行けばいいじゃない」と言われそうだ。
でも、私は今ひとつその気になれない。

時折、街を歩いていて猫カフェを見かけることがあり、
それとなく店内を覗くが、概して店内の猫たちは大人しい。
そういう性分の猫たちなのか、
それとも移動範囲に制限があるからなのか、わからないが、
私にとっての猫とは、ウメのような「小さな猛獣」であるべきなのだ。

加えて、私は猫と一対一でかかわりたい。
譲って、猫のほうは複数いてもいいが、
私以外の人間と同席するとなると、
どうしても、その人たちの目や耳を意識して、
私は猫に対し品よく接せざるを得なくなりそうで、それがイヤだ。

私と猫を結ぶコンセプトは「半野性」である。
「てめぇ、ぶっ殺すぞ」「ニャニャニャニャ!」。
いわば罵り合いながら絆を深めていくのである。
それこそ、猫なで声でのやりとりなんて絶対無理。

と、諦め気分だった私に朗報が届いた。

起業セミナーの受講生の一人が、
「トラックを活用した移動型猫カフェ(飲食なし)」を発案したのだ。
おおっ、これだ! 私が待っていたのはこういうサービスだ。

コンテナの中に棚や止まり木を設置すれば、
猫は高低縦横無尽に暴れ回れるし、
何よりそのサイズの空間なら、お一人様貸切も可能だろう。
しかも移動店舗だから、「そっち」から「こっち」へ来てくれる。

「5月のネコ」「6月のネコ」みたいにお相手が変わっても面白いし、
「気に入った猫が見つかったらご指名も可能」なんてサービスがあったら、
伝説のミュージシャンのコンサートチケット代程度は払っちゃいそうだ。

もっとも動物を扱う業務の規制は厳しい。
生半可な気持ちでは到底取り組めない。
深い愛情と相応の知識や経験、誠実な計画があってこそのビジネスだ。

そのうえで猫市場の規模はすでに2兆9000億円以上に達している。
この数字、日本国内の自動車産業市場や医療・健康市場と同規模。
何とも、いや、ニャンともすごい。
恐らく猫関連市場はまだまだ伸びるし、まだまだ広げられる。掘り下げられる。
さあ、ネコノミクスで日本経済を盛り上げよう!



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 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃編┃集┃後┃記┃ ┃  
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今号の原稿タイトルを拝見した時、猫好きな私は
まっさきに、昭和の漫画 ニャロメが頭に浮かんでしまいました。
いやいや、まさかね、猫ネタのわけないですよね。
失礼しました。ニャンゲル係数という、
経済の専門用語があるのですね……。
それが、まさかの猫ネタとは!文字通り、爆上がりでした。

以前どこかのアンケートで、
「あなたの弱みは何ですか?」と問われて、
「猫」と答えたことがあります。
見ているだけで、メロメロにされて参ってしまう、
地上最強の生物だと思っているので(対わたし)。

次号の「つながり力で起業・新規事業!」NICeメルマガは、
5月21日頃の配信予定です。
(NICe広報・岡部)
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