増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」316号 だから、頭に入る

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<最近の感謝> だから、頭に入る
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夜遅く、歯を磨きながらテレビの音をラジオ代わりに流していたら、
知っている声が聴こえてきた。
「あっ、梶田さんだ」。
4月に放送された番組だったと思う。
彼女の代名詞とも言うべきバタートーストについて語っていた。
「梶田さん」だけでは、わからない読者もいるかもしれない。
梶田香織さん。名古屋市在住の才媛。「喋りのプロ」。
に、とどまらず、効果が出る話し方を教えるプレゼンジャパンの代表。
に、とどまらず、日本でたった一人のバタートースト評論家。
に、とどまらず、一般社団法人日本トースト協会の代表理事。
そしてNICeの賛助会員。
とにかく梶田さんのトークは聞き取りやすい。
洗面所とテレビのある場所は少し離れているが、それでも、
パンの保存方法を説明する彼女の声が、グイグイ頭に入ってくる。
そうか、わかったぞ。
聞き取りやすいだけでなく、彼女の話は面白いのだ。
つまり「聞きやすい話し方」+「聞きたくなる話題」である。
だから、頭に入る。
実際2年前、梶田さんがカフェの若い店長に、
トーストの焼き方を指南しているのを横で聞いていたことがあるが、
小耳に挟んだ程度の私でも、すぐに理屈が理解できたし、
忘れることもないし、現にその教えを私は日々実践している。
「食パンには上と下があり、下のほうの密度が高い。生地が詰まっている。
トースターは、奥にいくほど温度が高くなる。
なので、食パンは下のほうを奥に入れて焼くとちょうどよい」。
そんな感じの指導だった(はず)。
私の文章だと今ひとつ感動的ではないが、
同じ内容を梶田さんが喋ると、「おおっ、なるほど!」となる。
あらためて思った。
伝えたいことが相手にちゃんと伝わるかどうかは、
「伝え方」と「伝える中身」の掛け算で決まるのだと。
言い換えれば、誰に対して、何を、どのように言うかだ。
「誰に、何を、どう売るか」というビジネスの基本と一緒。
どちらも、相手あってのことだから当然か。
梶田さんのおかげで、
人に物事を伝え、働きかけるための原則を再認識できた。感謝。
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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第316号(2025/5.14発行)より一部抜粋して掲載しました。
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