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「第1回 NICe全国定例会」レポート

「第1回 NICe全国定例会」

 

2010年5月31日(月)開催 「第1回 NICe全国定例会」

 

「第1回 NICe全国定例会」は、東京・神田の「なみへい」をお借りし、 プレゼンテーターには、有限会社アメイジングニッポン 代表取締役 菊池徳行氏をお迎えして、2010年5月31日(月)に開催されました。

 


プレゼンテーターを務めた
有限会社アメイジングニッポン代表・菊池徳行氏

 

 

ふるさとTシャツで地域に貢献したい!

 

だが本業のかたわらでの取り組みに限界が。

 

さあ、どう打破する? どう伸ばしていく?

 

 


 

 

【プレゼンテーション】

 

「日本の自治体をTシャツで“勝手に”元気に!☆プロジェクト」事業について
編集制作会社を営む菊池徳行氏は、 雑誌編集事業とは別に、「日本の自治体をTシャツで“勝手に”元気に!☆プロジェクト」を展開中。これは、生まれ故郷をテーマにしたTシャツを製造販売し、故郷のPRと同時に、販売収益の一部を故郷に還元するという取り組みだ。開始動機は故郷への恩返し。氏は愛媛県宇和島市で生まれ育ち18歳で上京。帰省するたびに、故郷が疲弊していく様子を目の当たりにし、何か自分にもできることはないかとの思いを募らせる。氏は会社員時代、キャラクターグッズの販売収益で中国山間地に小学校を設立・寄贈した経験がある。その実績を生かし、自身も大好きなTシャツによる故郷貢献活動を決意。第一弾として同郷の友人であるイラストレーターの宇和島太郎氏のデザインにより「宇和島 Tシャツ」を2009年7月に販売開始(200枚製造し今春に完売。現在、寄付に関して市側と相談中)。第2弾は佐賀県佐賀市(100枚製造、60枚販売済み)、第3段は山口県宇部市(200枚製造、160枚販売済み)と続いており、今後も全国に広げたい方針。

 

Tシャツ制作の基本ルールは、市町村単位であること。デザイナーの生まれ故郷であること。その土地をモチーフにしたデザインであることの3点。また、デザイナー対応、メーカー対応、注文・配送、各自治体への連絡などは菊池氏が担っている。Tシャツ販売価格3000 円のうち500円が各自治体へ還元される仕組みで、協力クリエーターへのデザインフィーは、Tシャツ現物支給や金銭支払いなど個別に対応。

 

課題として、1賛同デザイナーの発掘、2 販売力の強化、3広告宣伝の強化、4協力者の獲得、5活動資金の拡充を挙げ、まだテストマーケティングの段階であるものの、できるだけ早く日本各地で展開 したいと菊池氏は語り、そのためにも多くの知恵で課題を解決したいとプレゼンテーションをしめくくった。

 


会場には関東圏を中心に大阪府、新潟県からも
メンバーが駆けつけ、参加者数は51名に

 


(左)ファシリテーターは、チーフプロデューサー・増田紀彦氏
(右)宇部Tシャツを見本に、こだわりのデザインコンセプト、仕組みを説明。左は司会も務めた佐藤浩司氏

 

 

【参加者からの提案、アドバイス、共感のコメント】

 

・どのような内訳で価格設定をしたか関心がある。が、主旨が付加価値になるので、3000円という価格自体はリーズナブルだと思う(前田政昭氏)
・ Webで活動の主旨、付加価値など説明が記載されているのであれば、3000円は安いと感じる(武本之近氏)
・ うちの息子は沖縄のTシャツを喜んで着ている。方言Tシャツ(大山美幸氏)
・ ギフトとして購入するように提案しては。カラーやサイズを展開し、親子で着る楽しさを提案する。また、購入者の節税にもなるような仕組みがあれば(相澤松吾氏)
・ 購入者が集える、プロジェクト応援者の関係をつくれるような楽しみがあるといい(敷田勝明氏)

 

・ NPOや自治体のイベント主催者など、1回の注文で100枚単位になるのでは。また、地域SNSと連携し、管理者に運営管理を任せると菊池氏の業務量も軽減するのでは(一瀬要氏)
・デザイナーが鍵だと思うが、販売実数でフィーを変えてはどうか(山口達雄氏)
・地方で元気な企業のCSRとして活用してはどうか。あるいは、都会に出店している飲食チェーンなど(石田恵海氏)
・都市対抗野球大会に出場する企業に購入してもらい、球場内で着てもらうと宣伝効果に(今村智朗氏)
・ネットのオンデマンドがいいと思う。マス展開するなら、著名人のデザインも効果的では(齋田和夫氏)
・携帯などのツールを使い、購入者がまた別の人へ勧める運動をする(藤原厚司氏)
・学生を活用する。デザインは学生コンテストで。また、世間の注目を集めるイベントに動員し着てもらうと宣伝効果に。ニューイヤー駅伝の応援者など(下田令雄成氏)
・自分も何かサポートできると思う。具体的に示してくれれば、NICe内だけで協力者が揃うのでは(武本之近氏)
・マニアは地域を選ばず収集する。特にネットを活用しているのでアプローチ次第で広がる(田村康子氏)
・自分も出身地の秋田県角館市の名前の入ったTシャツを着て歩いていれば、きっと話しかけられると思う(藤原純衛氏)
・石川県加賀市の出身で、賑わった温泉地がさびれていくのを感じ、私も何かしたいと思った(北出佳和氏)
・宮崎県宮崎市の出身。まもなく地元へ帰り起業する予定。同郷の人は地元に仕事がないから帰れないと言うが、自分は帰れそうな環境にあるため、地域の役に立てればと思う。私も頑張る(松村彩子氏)

 


参加者の多くが東京都以外の出身者で、生まれ故郷に何かしら貢献したいと賛同。
会場の様子はUstream+Twitterで生中継され、Webでの参加者も多数

 

 

【プレゼンテーター菊池徳行氏の感想と今後の抱負】
仕事柄、文章で表現することは得意ですが、自身の活動を大勢の前で話す機会はなく、本当にいい経験になりました。皆さんとの意見交換により、自分の実状と課題が明確になったと同時に、取り組むべき行動が具体的になったと感じます。また、懇親会でもたくさんのアドバイスを受け、中でも「自分でできること、できないことを振り分けることから」との指摘や、「県人会やNPOとの連携を」などの意見をいただき、今後の成長の可能性が見えてきました。まずはプロジェクト継続に向け邁進したいですし、その意欲が今回の定例会によりさらに高まったと感じています。

 

【ファシリテー ター増田紀彦氏から一言】
今日の事業プランは、本業とは別に、故郷に貢献したいという思いを、元々好きなTシャツをモチーフにして形にしたものです。同じような思いやアイデアがあ りながら、忙しい、手が足りない、資金がない、知識が不足するなどの理由で取り組みをあきらめてしまうケースも多いのではないでしょうか。しかし菊池さん は、自分ひとりでもできる方法を探り当て、とにかく始めた。だからこそ、本格化への課題も見え、応援者も出てきたのです。それはまさに、起業家、経営者の 歩む道そのものだと思います。今回はUstreamによるWeb参加を試みましたが、今後は中継からの質問や意見をより促し、生かす方法を検討したいと思います。

 

 


勉強会後、同会場での交流会開始前に集合写真も

 

 


撮影/加納拓也
取材・文/NICe編集委員 岡部 恵
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