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「第5回 NICe全国定例会in名古屋」レポート

「第5回 NICe全国定例会in名古屋」

 

2010年10月25日開催 第5回 NICe全国定例会 in 名古屋

 

「第5回 NICe全国定例会in名古屋」は、実行委員長菅沼之雄氏プロデュースのもと、名古屋市中区の「世界のやまちゃん」本店ビルにある夢目的施設「本丸ホール」にて開催されました。まず、NICeチーフプロデューサー・増田紀彦氏による講演「新生NICeが目指すもの」を。続いて、プレゼンテーターに有限会社スターネスジャパン 代表取締役・安達大祐氏を迎え、参加者を交えた意見交換会を実施しました。

 

 

 

中古ビジネスフォンのニーズを高めたい!

 

そのニーズはどこに?

 

ニーズ発掘のための手段は?

 


 

 


第2部の課題検討会でプレゼンテーターを務めた、
有限会社スターネスジャパン代表取締役 安達大祐氏

 

【第1部 チーフプロデューサー・増田紀彦氏の講演】

 

「つながり力」の強化で、みんなが幸せになれる経済を!

 


「つながり力」とは何か」を、
あらためて力説する
NICeチーフプロデューサー 増田紀彦氏

 

「NICe全国定例会」は5回目となるが、起業支援ネットワークNICeの民営化後、名古屋市での開催は初めてとなることから、チーフプロデューサーの増田紀彦氏が、民営化されたNICeが何を目指すのかをテーマに講演を行った。

 

増田氏は、はじめに「つながり力」を発揮して、新たな市場を獲得した小規模ビジネスの実例を紹介。
全国の理髪店と組み、インターネット通販に特化することで、高額であることが常識の男性用カツラを、低価格かつ高品質に提供している福岡県の企業。そして 日本に駐在する外交官の“奥様”と提携することで教室と講師を一挙に獲得して英会話教室を運営する神奈川県の企業の着眼点を解説。両社が「つながること」 で、加速的に市場を獲得していった様子をリアルに語った。
さらに、NICeが提唱する「つながり力」とは何かをあらためて説明。それは、情報と知恵と志の共有・循環を通じて、異業種・異職種、異地域、異世代が 持っている有形無形の経営資源を結集・統合すること。それによって、一企業や一個人では生み出せないビジネスや、単体地域では形成しえない市場を生む力が 醸成される。また、そのプロセスを経ることで、各々の企業や個人が自らの資源を自覚し、「他者とつながるに値する」自己を構築する力が生み出される。悪し き個人主義や依存的集団化傾向を越え、日本の底力を引っ張り出すのが「つながり力」であると力説した。

 

【第2部 課題検討会】

 

◆安達氏のプレゼンテーション
中古ビジネスフォンの認知度を上げたい!!

 

オフィス機器を扱う会社でアルバイト生活の後、2005年7月に有限会社スターネスジャパンを設立した安達大祐氏。販売する商品は、中古ビジネスフォンや中古のコピー・FAX複合機、中古OA機器など。設立から5年が経過し、東海地区を中心に、関西や九州にも顧客を持つように。経営理念として「リサイクルでパラダイム」を掲げ、リサイクルを通じて、すべての人の笑顔を生み出すパイオニア企業であることを目指している。顧客ターゲットは中小企業。6期目の今年、年間売上高予測は約1600万円。経常利益予測を250万円としている。

 

現状の課題は、中古ビジネスフォンや中古複合機の販売という業態自体の認知度が低いこと。一般的に、それらのオフィス機器は新品をリースするものという認識が浸透しているため、販路の拡大に苦労。ライバルとなる同業他社は少ないが、逆にそれが認知度が高まらない要因でもあると。そこで、NICeのメンバーならではの柔軟な発想で、「業態そのものの認知度アップや販路拡大のための提案やヒントとなるご意見を頂戴したい」と、プレゼンテーションを締めくくった安達氏。地元の愛知県のみならず、東京都、神奈川県からもメンバーが駆けつけた今回の全国定例会。ユニークなアイデアや驚きの視点で、様々な意見が続出した。

 

◆参加者からの提案、アドバイス、共感のコメント

 

中古ビジネスフォンのニーズは、どこにあるのか?

 

まず、中古ビジネスフォンのニーズはどこにあり、どのような業態の企業に求められているのか?

 

・携帯電話が、「誰に連絡したいか」によって使う人依存の通信手段なら、固定電話であるビジネスフォンは、「その場所にいる人」に連絡をとるための場所依存の通信手段。特定の人が特定の場所に配置されている小規模工場ではニーズが高い(野田哲也氏)

 

・営業マンを多くかかえているような、従業員1人に一台の電話機が必要なオフィス(三ツ口洋一氏)
・管理棟と製造現場が別の場所にあるような、数十人規模の工場(小林京子氏)
・スタッフの持ち場が複数に分かれている、お弁当や給食サービスの仕出し屋さん(岡部恵氏)
・ダスキンなど、レンタル品の代理店(岡本寛氏)

 

中古ビジネスフォン市場としての実情は?

 

参加者からは、「お客さんからは、どのようなタイミングで中古ビジネスフォンの設置を求められるのか?」、「チェーン展開して販路を拡大する考えは?」などの質問も。また、「電話という通信手段そのものが、携帯電話やPHSといったモバイル主体になりつつあるが、それでも固定電話のニーズが変わらずある業種は、根気よく探っていけば必ずある」という意見も。安達氏は、中古ビジネスフォンに特化した事業を数年間営んできただけに、参加者の想像しえない現状を熟知。以下、安達氏による中古ビジネスフォン市場の実情。

 

・設置してほしいというお客様は、オフィス移転がきっかけだったり、長期間にわたって使用してきたので交換したいというケースがほとんど。
・実は、中古のビジネスフォンが買えること自体、ほとんど知られていない。
・チェーン展開は、創業当初から構想にはあるが、まだ会社の大きさから他社と組んでの展開は時期尚早かと。
・モバイルの時代といっても、商品のカテゴリー別になど、固定電話の番号を複数持っていたいという企業はある。
・インターネットの高速回線に接続されているIP電話は、故障があった場合、通話ができなくなることも。そこで、単純に通話のみに使用する電話機の必要性は高い。

 

参加者からは、固定電話の設置が難しいケースも挙げられた。

 

・工場でも、静電気の発生が影響を及ぼすところは導入しにくいが、それも技術的な部分をクリアしている機器ならOKかも(清田常治氏)
・回線工事がからむので、どうしてもNTTや、その代理店に直接依頼してしまうことが多くなる(鬼頭秀彰氏)
・電話の設置に関すること全般の話だが、無理な営業も横行しているためイメージがよくないということも。取引先にマッチしたマナーなど、対応の方法でイメージを高めるということも大切(三輪知生氏)

 

これらの意見に対して、安達氏は次のように回答。

 

・中古のビジネスフォンでも、中の基盤をいくつか交換すれば、その場にふさわしい新品同様の機器に化けることも多い。
・お客さんがお客さんを呼んでくれるケースは多く、回線工事も込みで行えることを広く認知させるために、営業の方法を探ってみる余地は大いにある。

 


ファシリテーターの増田氏を介して、
プレゼンテーターの安達氏と参加者による
意見交換会は、快活にテンポよく進められた

 


地元、愛知県からの参加者は、
東京や横浜から駆けつけた仲間たちに感激

 

ニーズ発掘のために、どのような手段が有効か?

 

ニーズの発掘のために、必要とされる企業に近いところにいる人や組織と組んではどうかという意見も出され、具体的な提案も上がる。

 

・税理士は、リースがいつ終了するかを知っているし信頼度も高い。税理士の組織と組むことで情報を得ては(米津晋次氏)
・商工会議所や商工会には部会があるので、部会の勉強会などに呼んでもらい、中古ビジネスフォンの有用性を訴える。また、引っ越し業者や不動産業者と組むといいのでは(三ツ口洋一氏)

 

また、 Ustream によるWeb中継を視聴していたメンバーからは、次のような提案が。

 

・電話機というハードにソフト的なサービスを付加して提案する。たとえば人材削減で雇わなくなった受付係の代わりになるようなコンシェルジュサービスをシステムとして組み込むなど(相澤松吾氏)

 

【プレゼンテーター安達氏の感想と今後の抱負】
税理士の先生たちと組んで営業する、あるいは、場所に依存した連絡手段が欠かせない工場をターゲットにするなど、自分一人では思いつかないような意見が続々と出されて大変光栄です。すぐにでも企画書を作成して行動に移します。また、次々に出される意見や質問に頭がフル回転しました。発表するだけのプレゼンテーションとは違って、ご意見や質問に答えながらのプレゼンは、得るものがとても多いことを実感しました。自分が得意なこと、逆に苦手なことをよく認識して、様々な業種、様々な業態、また、東海地域以外の方たちと、ますます「つながり力」を深めていきたいと思います。

 

【実行委員長の菅沼之雄氏から一言】
今回の参加者は業種が様々で、それぞれの業種ならではの情報が惜しみなく出されました。安達氏は名古屋ではよく知られた人気者ですが、今日のように、マイナス面も含めた忌憚のない意見が聞けたことは、今後の絶大な財産になるでしょう。また、遠く、東京や横浜からの参加してくださった方も複数おり、とても感謝しています。全国に散らばるNICeのメンバーと、これからも、ますます交流を深めていこうと思います。

 


実行委員長の菅沼之雄氏は、
会場の手配やスタッフへの陣頭指揮など、
この日のために時間を惜しまず準備

 

【ファシリテーター増田紀彦氏から一言】
「1人が100分考えるより、100人が1分ずつ考えるほうが、より豊かなアイデアが出る」と言ってくれた人が、 NICeのメンバーにいます。今日の意見交換の場は、まさしくそれが実現できた場だと言えます。かつて経済産業省のもとで運営されていたNICeは、東海地区から参加者が広がっていきました。また熊本県の天草諸島で交流会を開催しましたが、名古屋から遠路駆けつけてくれたのが実行委員長の菅沼氏と、プレゼンテーターの安達氏でした。名古屋はまさに「つながり力」の根拠地のような場所であり、その時の感激は今も忘れていません。これからも今日のように自由闊達に発言できる機会をたくさん提供できるNICeを築き上げていきたいと思っています。そして今後も密度の高い交流を名古屋や東海地区で継続してほしいと願っています。

 


東京都、神奈川県からも5人が駆けつけ、
計19人参加の、交流密度の高い定例会に

 


名古屋名物の手羽先を囲んでの懇親会。
安達氏への新たなアイデアが次々噴出

 

取材・文・撮影/NICe編集委員 田村康子
撮影/岡本寛
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