一般社団法人起業支援ネットワークNICe

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つながり力を強化せよ/2012年 年頭の決意 新春のご挨拶に代えて


NICeユーザーのみなさん
新年まことにおめでとうございます。

代表の増田紀彦です。

NICeの新SNSが稼働して丸1年が経とうとしています。

そのSNSオープンをお知らせした2011年1月6日のメールマガジンに、
私は以下のような文章を記しています。

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 私はここからが本当の21世紀の幕開けだと考えます。

奪い合い、潰し合う経済には限界があること、
そして孤独化と格差拡大の社会には希望がないことを、
私たちはこの10年間で十分に実証・実感してきたはずです。

であれば、21世紀においてなすべきことは、
つながり合い、分かち合う経済を創造し、
もって、自立心と連帯感にあふれる社会を築く努力をすること、
そういう答えが自ずと導かれてくるのです。

つまり、「お互い様」を尊ぶ経済と社会への転換点が今年だと。

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これを書いたときには、よもやその2カ月後に大地震が発生し、
津波が東日本沿岸を飲み込み、福島第一原発が事故を起こすなど、
夢にも思っていませんでした。

ただ、あまりにも、たまたま、
上記のような意識と決意をもって新年に臨んでいたため、
3.11以降、何をすべきか迷うことはありませんでした。

まさに、求められたのは、
つながり力であり、お互い様の精神だったからです。

とはいえ、現実に起きている悲劇と混乱と恐怖に対して、
NICeがいかほど立ち向かえたのか……。

むしろ、何が大事かわかっていながら、
いくばくのことも成しえないNICeの非力さに、
涙も枯れ果てる思いでした。

この悔しさは終生、忘れることはできません。
一方で、そんな中でも多くのNICeユーザーのみなさんが、
声を上げ、考え、動いてくれたことの喜びも、
また生涯忘れることはないでしょう。


◆◆◆ 社員総会以降、徹底してリアル活動を展開  ◆◆◆ 

震災から4カ月ほどたった7月9日。
NICeの社員総会が開催され、
あらためて私は代表理事に就任させていただきました。

その席での新年度方針として、
とくに、リアル活動の強化・充実を訴えました。
本当に力になりあえる人間関係を構築していくことが、
つながり力の強化に、ひいてはそれこそ、
「日本経済と地域社会の未来を拓く!」ために
不可欠だと考えたからです。

1年前の1月は新SNSのカットオーバーから始まりましたが、
今年の1月は、実に7回に達する各地のリアル活動から始まります。

非力なNICeも、仲間たちの努力のおかげで、
ジワジワと活動を深化させてきたと自負する次第です。


◆◆◆  激動の時代だからこそ、自己を見失わない!  ◆◆◆ 

2012年の日本経済・国民経済は、内憂外患そのものの状況です。

外には、欧州危機あり、米国とドルの凋落あり、
中国経済や朝鮮半島情勢の不安定さがあり、
内には、デフレと円高とTPPと増税と放射能と雇用不安があります。

もう、「何となく」や「運良く」という具合に、
仕事や生活を営んでいけるような時代ではありません。

では、どうすればいいのか?

ここまで来たなら、むしろ、達観したほうがいいと考えています。
少なくとも、決してあわてないことです。

めまぐるしく変化する内外情勢を
ひとりの人間が追いかけ、分析し、対応を考え、
手を打っていくのは、相当に困難なことです。

変化する景色に眩惑されることなく、
むしろ自分は何者なのか、自分は何ができるのか、
何がしたいのか、自分はどうあれば幸福なのか……。
それをしっかり答えられるような人間でいることが
実は何より肝要だと思っています。

もっとも、「自分を考える」と言ったところで、
ひとりで考えて考えつくようなものではありません。

それは、他者とかかわるなかで自ずと見えてくるものです。
徹底的にかかわれば、
自分が持てるものの何が有用で、何がそうでないかが、
明々白々となっていきます。

難しい時代ですが、
自己の社会(共同体)における役割と喜びを自覚し、
その能力を存分に発揮して、家族や仲間の役に立っていく。
この、人間として当たり前の生き方ができるのなら、
私たちは、さして、何かを恐れるようなことはないはずです。

今こそ、私たちは人間らしくあろうとすべきだと思います。


◆◆◆  一次産業そして建設業。今こそ原点に  ◆◆◆ 

私たち日本人の多くは、食べることにことかかず、
家に住むことにも、道を通ることにも困りません。
豊かさが当たり前過ぎて、それを豊かだとすら思わないのが実際です。
この状態は永遠に続くものなのでしょうか?
そんなことはありません。

道路や高架も、橋梁やトンネルや港湾も、そして様々な建物や施設も、
地震によって一瞬にして奪われてしまうことを
私たちは十分に認識したはずです。
もちろん地震がなくても、これらは放置すればダメになっていきます。

また、TPP議論のなかで、安全性の不確かな食品が、
大挙して日本に押し寄せてくるかもしれないことを知りました。

この国は地震列島であり、原発列島であり、食糧自給に乏しい国です。

私たちが、人間らしく生きる、ということには2つの側面があります。

ひとつは前述したように、自らの特性を共同体において発揮し、
感謝され、また、感謝しながら、その使命を果たしていくこと。

もうひとつは、安心して生きていけることです。
安全な食べ物や、安全な道路・建物が存在していることです。

果たして、2012年のうちに舵が切られるかどうかは言明できませんが、
必ず、人間が生きていくうえで不可欠なことを優先する社会が訪れ、
経済もまた、そこを基軸にして循環していくようになるでしょう。


◆◆◆  起業は「し続けるもの」である。だから…… ◆◆◆ 

世の中には、実にいろいろな仕事があります。
一次産業や建設業だけでなく、そのすべてが社会を動かす力です。

しかし、時代の変化のなかで、
ニーズが変化していくのもまた事実です。

いつまでも同じことをしていて通用するわけではありません。

だから私たちは、繰り返し訪れる変化に対応し、
新しい取り組みに挑むことが不可欠です。

もちろん小手先の対処などで挑戦が成就するわけもありません。
自らの人生をかけて、それは取り組まれるべきものです。

つまり、何度でも何度でも起業する気概が私たちには必要なのです。

NICeは、その挑戦者魂を互いに鼓舞し、激励し、
その魂を叶えるために、
現実的な機会と資源とを提供し合うネットワークです。
だからこそ、NICeは、起業支援ネットワークなのです。

初めての起業を準備する人にも、
すでに起業を果たし、新たな挑戦に取り組む人にも、
NICeは有用の存在でありたいと思っています。

そうあるために、2012年、私はさらに持てる知恵と力を注ぎ、
みなさんとのつながりを得て、このNICeを、
もっともっと多くの人から必要とされる活動に高めるよう努めます。

NICeユーザーのみなさんの倍旧のご利用、ご支援、ご協力を、
心の底よりお願い申し上げて、新年の挨拶とさせていただきます。


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