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復興・事業支援 熊本のNICeな起業家報告2





東日本大震災発生以降、復興・事業支援を続けているNICeは、2016年4月、熊本地震で被害を受けたNICeな起業家たちへの支援も始めました。熊本報告1(http://www.nice.or.jp/archives/35515)に続いて、ふたりのNICeな起業家の現状と取り組みについて報告します。



○広瀬美貴子さん(熊本市中央区)
http://fine-produce.co.jp/
http://www.nice.or.jp/category/members/members-kyusyu

株式会社Fineプロデュース代表取締役・NPO法人ライフ&キャリア教育サポート 理事長の広瀬さんは、ファイナンシャルプランナー、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、心理相談員、進路アドバイザーとして、熊本県内の小・中・高校、専門学校、大学などでの授業や講演をはじめ、民間・公共機関での就労支援、また九州各県にとどまらず中国地方へも赴き、より幸せな働き方・生き方のサポート事業を展開している。震災後は、県内各地が休校となり、授業や講演も中止延期が相次いだ。だが休校の間も、震災により不安が増した就職活動中の学生からは相談や問合せが寄せられ、広瀬さんは個別に対応。さらに同じように不安を募らせている学生のためにと、キャリアカウンセラー仲間らにも呼びかけ、4月28日から5月7日までの9日間、大学生・専門学生を対象に、臨時の無料キャリアカウンセリングルームを市内で開設(開催費用にNICeの震災復興活動資金を活用いただいた)。また、ご夫婦で益城町へ支援物資を届けに出向くなどしたほか、公益財団法人のボランティアにも参加し、避難所および自宅避難している被災者から個々の事情を聴き取るリサーチ活動なども行った。ゴールデンウイーク明けから学校は徐々に再開されたが、何らかの事情でまだ登校できない学生もおり、進学・就職支援にとどまらない細やかなサポートの必要性を感じている。一方、中小企業も原状復帰まで時間も費用も要することが予想され、状況変化に注視しながら、人材育成と雇用促進・企業とのマッチングを図り、復興に貢献していきたい考えだ。


▲この日は午後から市内の高校で、保護者と高校生を対象にした進学マネープラン講座に登壇。学資保険や奨学金の制度活用法など金銭に関わることだけではなく、生涯を考え、夢を叶えるためにも、親子のコミュニケーションの大切さ、話し合える関係づくりを提唱
撮影:熊本市東区にて


○西田ミワさん(熊本市東区)
http://dolphin-w.com
http://shinsei-labo.com/
http://www.nice.or.jp/category/members/members-kyusyu



ドルフィンワークス株式会社代表取締役、女性の自立と起業支援スタンドアップ代表の西田さん。震災後は、自ら運営する起業支援サロン「新生ラボ」で避難生活を送りながら、会場を解放し、仕事場や打ち合わせ場所に困っている起業家のワーキングスペース、交流の場として無償提供。また4月30日には、熊本でがんばる起業家および熊本の復興を願う有志に呼びかけ、同会場で慰労会も開催した。Webに関する相談も増えたことから、「Wixカフェ&オープン新生ラボ」の定期開催も始動。さらに6月11日には、「第3回NICeなビジネスプランコンテスト」で第3位を受賞した、『21世紀を生き抜く力を育てる「親子起業塾」』の無料体験説明会を初開催した。

「親子起業塾」とは、西田さんがこれまで長年にわたり、創業塾講師やキャリアガイダンス講師、キャリアカウンセラー、大手再就職支援会社嘱託職員などの現場経験を積む中で、起業希望者・再就職希望者の声・要望を聴き取り、その現状課題と将来予測から、親子で体験学習することを重視した事業プランだ。母と子がチームを組み、4段階のカリキュラムを通して一緒に起業家体験学習することで、起業に必要なノウハウだけでなく、対人・交渉・表現力などのコミュニケーションスキル、IT スキル、キャリア教育、金銭教育、起業家教育など、「自分で考え、自律的に行動する」思考を定着させ、会社や社会に必要とされる人物として生き抜く力・自分で未来を切り開く力を、自然と身に付けることを目的にしている。この日、初となる無料体験説明会には3組の親子が参加。まずは楽しみながら積極的にアイデア出しができるよう、工夫を凝らしたプログラムとワークが行われ、子どもたちには「自分で考え、表現する」楽しさが、また母親たちにも「我が子の意外な資質や成長ぶり」を発見する好機になった様子。西田さんは今後も親子起業塾説明会&体験会を開催し、前述の広瀬さんら講師仲間とも連携して、夏休みを目処に本格始動へ向け準備に取りかかりたいと語った。



取材・文、撮影/岡部 恵



○震災復興支援活動資金ご寄付ご協力のお願い
ご支援いただける方は、ご協力をよろしくお願いいたします。
NICeはこれからも、東北および熊本への震災復興支援活動を継続的に実施します。
NICeの震災復興支援活動は、NICeの正会員・協力会員・賛助会員の会費の一部をはじめ、全国各地におけるチャリティーセミナーや勉強会での募金、さらにはNICeユーザー内外からの寄付金をNICe事務局でまとめた「NICe震災復興支援活動資金」によってまかなわれています。
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世田谷支店
普通口座 / 5467774
口座名義 / 一般社団法人起業支援ネットワークNICe

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