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特別号 増田紀彦代表から3.11メッセージ【消えない余震、放射能、そして心の傷  応援と交流が、被災地と日本の未来を拓く!】



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                        2017.3.10 
   「つながり力で起業・新規事業!」 メールマガジン特別号
     起業支援ネットワークNICe http://www.nice.or.jp/

       【増田紀彦代表から3.11メッセージ】

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このメルマガは、NICeの活動に参加された方々、
またはNICe代表理事・増田紀彦と名刺交換をされた方々、
および全国の起業家、経営者、中小企業支援・創業支援機関、
一次産業支援機関の方々へ送信しています。

特別号として
NICe増田紀彦代表より3.11メッセージをお届けします。



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      NICe増田紀彦代表から3.11メッセージ

     消えない余震、放射能、そして心の傷
    応援と交流が、被災地と日本の未来を拓く!
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【「6年前」は、確かに昔かもしれない】

卒業式を目前に控えた小学校を、あの日、あの津波が襲った。
難を逃れた卒業生たちは、翌月、中学校へ進学、
さらに3年後には高校へ進学し、ついに今月、その学舎を巣立っていく。
ある人は進学し、ある人は仕事に就いて社会人になる。

まるで昨日の出来事のように思える「3.11」だが、
子供の成長を追うと、それなりに時間が経過したことを実感する。

6年間……。

大地震が発生し、福島第一原発が事故を起こしたのは、確かに過去の話だ。
しかし、そのことによって起きた災害は、今も多くの人々を苦しめている。
暮らしを、仕事を、そして何より、被災者の心を。


【癒せない傷を負った人たちが、この国にはたくさんいる】

震災に限った話ではないが、ある日、何の前触れもなく、
大切な人の命が奪われてしまうという出来事に遭遇した場合、
人の心はそうそう元には戻らない。
私個人の感覚でいえば、何年も、何十年も、元には戻らない。
というか、生涯、傷ついた心が修復することなど、ないとすら思う。

「死んでしまうのだったら、ああしておけば良かった、
あれはしなければ良かった。これは言っておけば良かった」。
悔いても仕方ないこととはいえ、残された人の後悔は果てし無く続く。

昨年は、熊本地方でも多くの生命が失われ、
言葉にはならない苦しみを味わっている人たちがたくさんいる。
先月、熊本市内を歩いていて、あちこちの墓地の墓石が、
いまだに倒壊したままなのを目にして胸が痛んだ。
東北と、それは同じ風景だった。
放置せざるを得ない現実の中にいる人々の気持ちを思うと、言葉がない。

今、日本には、悲しみや苦しみをこらえながら、
日々と向き合っている人たちが、どれほどたくさんいることだろう。


【他者を思い、他者とかかわる力が、日本の未来を拓く】

国をはじめ行政ができることは、物質的な支援だ。
傷ついた人々を思い、励まし、ともに歩むことができるのは、
私たちひとりひとり、つまり個人なのだと思う。

そして他者を思い、他者とつながり、力を携え合って、
次へと進もうとする、人と人とのつながり力こそが、
日本の未来を明るいものにする根源的な力だと私は確信している。

地震活動活発期に入った日本に生きる私たちにとって肝要なのは、
「人は当てになる。他人は頼りになる」と、
多くの人が、心からが思える社会をつくり出すことだ。
人が人を信じられなくなってしまったら、
この災害列島で、いったい、どうやって生きていけばいいというのか。


【昨年11月、再び津波がやってきた】

別の角度からも、「6年間は短い」という話しをしたい。

昨年11月22日、福島県沖を震源とする地震が発生し、
福島県や宮城県の沿岸に津波が到達した。
福島県相馬市では、1メートルを超す津波が観測された。

その日、私は福島県の会津若松市に滞在していた。
朝6時ちょうど、ホテルの部屋が激しく揺れ、緊急速報が鳴り響いた。
やがて、ホテル内が轟音に包まれた。
部屋を飛び出してみると、エレベーターホールの中を、
滝のように、水が流れ落ちていることがわかった。
屋上の給水タンクが転倒し、パイプが断裂したらしい。

幸い、私に被害はなかったが、心配なのは沿岸部だった。
ニュースではアナウンサーが、「至急避難を」と叫び続けていた。

もし、再び津波が沿岸部の人々を襲ったら……、
もう、誰も再起することはできなくなってしまう……。
原発も、まだ、そのまま、その場所にある。
「頼むから、津波を起こさないでくれ」と、神仏に祈り続けた。


【余震は、あと300年続くという、恐ろしい現実】

この3月に入っても福島県沖で地震が発生し、震度5弱を観測。
11月の地震も今月の地震も、あの3.11の余震だと気象庁は発表した。
そうだと思う。すでに3.11直後に、
「今後、余震は300年程度続く見通し」と、発表されていたのだから。

人間にとっての6年間は、それなりの長さだが、
300年も余震を起こすような地球にとっての6年間は、短い。
あってほしくないが、
東北沿岸部では、今後もたびたび大きな地震が起きる、ということだ。

そういう場所で、たくさんの人々が今も暮らしを営み、
なおかつそこに女川や福島第一・第二、東海などの原発がある。
そういう現実の中に、今の日本はある。


【プルトニウム239の半減期は2万4000年】

もうひとつ、放射能の除去という観点に立っても、
6年間など、あってなきような短さである。

ご存じの方も多いと思うが、福島第一原発の正門付近では、
原発由来のプルトニウム239と同240が採取されている。
プルトニウム240の物理的半減期はおよそ6500年、
239にいたっては、2万4000年と言われている。

むろん人間の努力により、いつかは放射能問題をクリアする日が来るだろう。
だが、それが今日や明日の話でないことは、間違いない。

起きた問題の大きさは、
私たちが日常生活において思う6年間の意味を、はるかに超越している。


【忘れる力と、忘れない力】

人間は、辛い過去をある程度忘れることができる。
本当は忘れていなくても、その記憶を鎮めることができる。
それが人間の生きる力だ。

一方で、人間は辛い過去を忘れないから、
より良い未来を切り拓くことができる。
「二度とあんな思いをしたくない」という動機もまた、
人間が豊かに生きるための力だ。


【3月18日、福島県郡山市で会いませんか?】

今年もまたNICeは福島県において頭脳交換会を開催する。
3月18日(土)13時30分から、
福島県郡山市のビッグパレットを会場に、
福島県内はもちろん、東北各地、さらには全国各地から、
経営者や生産者、自治体関係者が集って、
この日本で豊かに生きていくための智恵を出し合う予定である。

まだ一度もNICeの集まりに顔を出したことがない、という方も、
ぜひ、この機会を利用して、役に立ち合える仲間と出会ってほしい。
心から、心から、そう念じる、6年目の春。

一般社団法人起業支援ネットワークNICe 代表理事 増田紀彦


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【3月18日開催 福島のチャレンジに続け! 
東北発!全国の起業家応援スペシャル NICe頭脳交換会】

 参加お申込みはこちら専用フォーム
 https://ws.formzu.net/fgen/S82818925/

 プログラムおよび詳細情報はこちら
 ・NICeトップページ
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 東北発2017318PDF

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