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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ〜ん なるほどねえ」115 正しく損して、得取りまくれ



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<最近の計> 正しく損して、得取りまくれ
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「損して得取れ」は、元来、「損して徳取れ」だという説があるが、
本当だろうか。にわかには信じがたい。

そもそも徳とは何か? 今どきの言い方をすれば人間力だろう。
人徳のある人と言えば、人間力の高い人と解釈できる。

では、あえて損をすることで、人間力が高まるのだろうか?
そんなことはないと思う。

「損を取る」という判断は、至極、意図的だからだ。
いろいろな意味での恩恵があると思えばこその、損の選択ではないのか。
「徳を積むためにわざと損をする」などと考える人がいたら、気持ち悪い。
少なくとも、そんなふうに考える人は、起業家や経営者には向かない。

「得をしたい」という、人の率直な思いから目を逸らすべきではない。
同時に、そうだからこそ、損と得は、機会均等でなければならない。

得ばかりを求めていると、反撃を喰らい、大損をするかもしれない。
そうならないよう、平素から適度に損をしておくことが肝要だ。

要するに損得とは、価値の循環である。つまり経済だ。

ところが日本経済は、「損して得取れ」の原則から逸脱し続けている。
企業はもろちん、個人も、そしてまた政府までもが、
お金を貯め込んだまま、一向に使おうとしない現実がある。
余剰があるなら投資せよ、還元せよ、あるいは消費せよ、適度に損せよ。

お金を使わないから供給が過剰になり、供給過剰だから物価が上がらない。
物価が上がらないから、企業利益が減少する。
企業利益が減少するから、またまた投資や消費が抑制される。
絵に描いたような、デフレスパイラル。
このままでは、この国で事業を営むことがどんどん厳しくなっていく。
いい加減、この流れに楔(くさび)を打ち込み、反転攻勢に出るべきだ。

2017年、投資や消費を増やそう。少しでもいいから増やそう。
その上に立って、支出で得た価値を活用し、収益をがんがん伸ばそう!
合言葉は、「正しく損して、得取りまくれ」。

バランスの取れた経済活動を営む経営者に、徳は、自ずとついてくる。



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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第115号(2017/1/6発行)より一部抜粋して掲載しました。
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