一般社団法人起業支援ネットワークNICe

ユーザーログイン
最新イベント


お役立ちコラム



Column
新たなつながりで誕生した新たなビジネス事例、その起点となる発想と実現へのポイントを紹介
「事例に学ぶ! 新事業実現法」第30回/平井良明さん(福岡市中央区)人と人の絆を深めるシステムと場を提供。コミュニケーション力up&ビジネスコラボ支援事業へ


■□■───────────────────────────■□■
    「事例に学ぶ! 新事業実現法」

    第30回
    人と人の絆を深めるシステムと場を提供。
    コミュニケーション力up&ビジネスコラボ支援事業へ

     
■□■───────────────────────────■□■



┌───────────────────────────────┐
 福岡市中央区/NICe協力会員・平井良明(ひらい・よしあき)さん
 株式会社イーハイブ 取締役統括責任者
  http://www.i-hive.co.jp/
 オープンイーハイブ
  http://open.i-hive.co.jp/
 NICe会員情報はこちら
  http://www.nice.or.jp/category/members/members-kyusyu
└───────────────────────────────┘

◆より使いやすく、役に立ち、人が集まり幸せになるIT環境を

今年4月に名古屋で開催されたNICe東海スペシャルで、
増田紀彦代表理事はこう語った。
「作家・建築家・音楽家・芸術家そして、起業家。
専門性が高い職業名には“家”がつき、“家”がつく人は、
その分野で何度も何度も勝負し続ける人のことを言う」。
大学院時代に最初に起業した平井良明さんも、そんな起業“家”のひとり。

「アメリカ帰りの教授から、現地の学生は95%が起業すると聞いて、
“起業”がインプットされました」

当時、Windows 95が広まり、購入したものの使えない大人が多数いた。
「これだ!PC家庭教師だ」と。
平井さんは研究室の先輩に『起業しましょう』と持ちかけた。

その後、代表だった先輩が東京への異動を理由に会社をたたむと言い出す。
もったいない!平井さんは代表を継ぐことに。
そして事業をアプリ開発、検索システム開発へとシフト。


◆守りの受注から攻めのデータベース&システム開発、積極外交へ

アメリカ大統領予備選をヒントに、ネット世論調査システムを開発し、
2000年、日本初の選挙情報専門サイト「ELECTION」を立ち上げる。
第42回衆議院議員総選挙の投票日、データから当確を分析し、
選挙速報をWeb配信。その反響はすさまじく、取材もHP作成依頼も急増。
だが平井さんは、その次を考えた。

小規模経営者がホームページを持っていても、更新するためには
制作会社に依頼し、その分の費用もかかり苦しいという声を耳にしていた。
とはいえ更新しないホームページに意味はない。

「ブログの仕組みで簡単にホームページを更新でき、
ポータルな場も提供すれば、人も集まり、発信側も読者も役にも立つ。
形が残りにくい知恵や情報も、データベース化できて活用できるのでは」
その思いから、2004年に自社独自開発の
ブログ型ホームページシステム『COMLOG(コムログ)』を実現。
同時に政治家専門ポータルブログ『エレログ』も立ち上げた。

画期的な開発を進める一方で、経営体制も見直した。
2005年、投資を申し出てくれた人から助言を受け、
経営陣は平井さんを含め全員が平取締役に。
代表取締役から取締役統括責任者となった平井さんは、
ブログの楽しさとビジネス活用の可能性を自ら広めるため、
東京と福岡に営業所を構え、セミナーや講演活動を開始した。


◆人と人、企業間をつなげるソーシャルメディアアドバイザーに

2011年には、中小企業や独立間もない個人事業者向けに、
自分で気軽に更新でき、SEOにも強く、ECカートシステムも可能な
ブログ型ホームページ『コムログクラウド』を発表。
さらに平井さんはネットメディアの特性とビジネス活用法を
各地のセミナーで解説し、有効利用を広めることに尽力。

そんな活動を通じ、起業家仲間やNICe増田代表理事とも親交を深め、
異業種交流の場づくりにも貢献。
2012年から九州を中心に、ビジネス交配会をスタート。
中小企業経営者や個人事業者が、互いの資源を開示して補い合い
ビジネスコラボを生み出していこうという取り組みだ。また同年、
ソーシャルメディアをビジネス活用するための基本と実例をわかりやすく解いた
著書『読み書きそろばんソーシャルメディア!(梓書院)』も出版。
さらに2014年からは、誰でも気軽に無料で相談できる場をと、
「オープンイーハイブ」を東京と福岡で定期開催。

子どもの頃、人前で話すことも、文章を書くことも苦手で、
授業中に正解がわかっていても挙手できず、
極力目立つことを避けていたという平井さんだが、まるで別人のよう。

待ちの姿勢では、どんなに良い商品やサービスを生み出しても広まらない。
事業も経営者も自己を開示し、情報発信することでやり取りが生まれ、
つながって、やがてビジネスコラボも生まれてくる。
そのためのコミュニケーション力は欠かせないと説く。
平井さんはメディアとリアルをフル活用し、
人と人を結ぶコミュニケーションの大切さを有言実行で推進している。


2015.5.21 
「つながり力で起業・新規事業!」 メールマガジンVol.30

プライバシーポリシー
お問い合わせ