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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」171 「攻撃は最大の防御」の真意



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<最近の進言> 「攻撃は最大の防御」の真意
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野球中継で、アナウンサーが「まさに攻撃は最大の防御」と話すのを聴いて、
「ちょっとおかしいぞ」と感じた。
今シーズンの開幕以来、とあるチームはやたらと失点をするのだが、
打線が好調で、失点以上に得点をするものだから、
結果、大きく勝ち越している状況を指してのコメントだった。

だが、このケースでの、この言葉の引用は間違っている。

「攻撃は最大の防御」の真意は、
「まず徹底的に防御を固めろ。そして敵の攻撃に隙が見えたら、
こちらから攻撃を仕掛けろ。そうすれば相手は益々攻撃が出来なくなる」、
といったところである。

つまり、あくまでも防御の重要性を説く言葉であり、
さらに、この文意から考えるとわかるが、
戦う相手は、自分よりも強大な存在であることを前提としている。

まさに私たち小規模企業は、絶えず大きな力との戦いを強いられている。
強い権限を持った発注元、無理難題を押し付けてくる依頼主、
融通が利かない役所、融資を渋る金融機関、無責任なネットの「声」、
何より、資金の規模も人材の規模も自社より大きい同業他社……。

こうした力に、まともにぶつかっていけば、まず、やられる。
だから、私たちはそうならないよう、常に考えを巡らせ、手を打ち続けている。
これを、防御と呼ぶ。
そして、大きな相手の弱点や隙を探り、チャンスがあればここぞと攻め込む。

つまり私たちにとっての攻撃とは、相手を壊滅させる行為ではなく、
防御をより確実にするための戦略にほかならない。

ひとときの勢いに任せて、無闇に売上拡大を図ったり、
経験も準備も足りない新規事業に打って出たりするなど、論外。
いわんや強大な相手をなめたり、侮ったりするなどもってのほかである。

「いかに潰されないか」。
小規模企業の経営者は、この言葉を常に懐にしたためていて欲しい。

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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第171号(2019/0415発行)より一部抜粋して掲載しました。
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