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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」181 電線は地下か、地上か?



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<最近の期待> 電線は地下か、地上か?
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千葉県を襲った台風15号の爪痕を伝える映像が、連日放送されている。
家屋の損壊もひどいが、
倒れたり、「くの字」のように二つに折れたりしている電柱も目立つ。
容易に復旧しない送電と、電柱・電線の損壊との関係も大きいのだろう。

戦後、国は電線を地中化すると定めた。
が、復興ままならない中、当面策として電柱を用いた地上の電線網を広げた。
その「とりあえず」が延々続き、「地上」が事実上の正規方式になってしまった。

ニュースで千葉の惨状を見ながら、電線を地下化していれば……、
そう思った人も少なくないと思う。

しかし、今ある電線をすべて地下化しようとすれば、
想像を絶するコストを要してしまう。
インフラ整備は経済成長と両輪で進んできた。
今の時代、そんな巨大投資をしたところで、リターンは見込めない。
だから「景観が良くない」だけでは、とても手は着けられないのが実際だ。

ならば、防災の観点から地下化を進める必要はどうだろう?
少なくとも電柱の倒壊や電線の切断は起きないはずである。
台風の威力が増すばかりの昨今。「金がない」とばかりも言っていれない。

ただし、地下化すれば事故は起きにくいかもしれないが、
一度何かがあれば、今度は復旧作業が容易ではなくなるかもしれない。
復旧作業だけでなく、定期的なメンテナンスも今より何倍も大変になるだろう。

あっちを立てればこっちが立たず、こっちを立てればあっちが立たず。
悩ましいところだ。

でも、この悩ましさが、新たな技術、新たな装置や設備、
そして新たなビジネスを生み出す源泉だと私は思う。

きっと専門家の方々や関係機関はすでに動いていると思うが、
電線の地下化を進めるための低コストの土木技術と、
地下溝の管理や電線の補修などを行うロボット技術の確立が待ち遠しい。

人々の生命と生活、そし地域の産業と経済を守ってくれるビジネスなら、
いくらでも大儲けしてもらって構わない。

この国の安全の確保のためには、絶対に起業家精神や事業家精神が不可欠だ。


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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第181号(2019/0917発行)より一部抜粋して掲載しました。
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