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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」182 私は「遅れてやってきた天才」か?



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<最近の能力> 私は「遅れてやってきた天才」か?
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多分、4、5年前からだと思う。
突如、頭の中にいろいろなメロディーが浮かぶようになった。
時にはバラード、時には行進曲、またある時は……得たいの知れない曲。

最初は街頭で耳にした短い曲の続きが浮かぶ、というパターンだったが、
やがて、一曲まるまる作れるようになっていた。

とはいえ、譜面に残したり録音したりしていないので、
ほとんどのメロディーは忘れてしまった。

あらためて、自分のこの「変化」について考えているうちに、
ある傾向が存在することに気づいた。

飲酒した後だと、いきなり長いメロディーが浮かんでくるのだ。
いっぺんに何十小節分とか、そんな感じだと思う。
往年のミュージシャンたちが薬物を摂取するといい曲が作れる、
と言っていた感覚が、少しわかる気がする。私は薬物はやっていない。

このことについて、正直今まで、どうとも思ってこなかった。
それなりの歳月を生きれば、そういうこともあるのだろう、くらいに。

ところが、最近読み終えた小説の中に衝撃的な話が描かれていて、
「もしかしたら私の脳に何かが起きているのかも」と、思い始めた。、

その衝撃的な話とは、後天性サヴァン症候群。

脳に何らかの障害を持つ人の中には、
特定分野において天才的な能力を発揮する人がいると聞いたことがある。
また、そうした人たちを指してサヴァン症候群と呼ぶことも知っていた。

しかし、それは先天的な特徴とばかり思っていたのだが、実は違った。
事故などで脳に損傷を受けた人の中にもサヴァン症候群が存在するという。

ある時まで「普通の人」として生きてきた人物が、
事故をきっかけに天才に変貌してしまう……。
にわかには信じがたいが、脳の神秘性を物語るエピソードだとも感じる。

私は、後天性サヴァン症候群に関するネットのあらゆる記述に目を通した。
世界に数十人はいると言われる、その人たちの能力は凄まじいばかりで、
私の「鼻唄乱造能力」など、まるでお話にならないと思い知った。
考えてみれば、そもそも私は近年、脳に重大な衝撃を受けてはいない……。
つまり、私は「遅れてやってきた天才」ではなかった。これが厳正なる結論だ。

それでも……、と、思う。
60年間、持っていなかった(あるいは気づいていなかった)能力が、
自分の中に芽生え始めた(あるいは覚醒し始めた)ことは間違いない。

別に天才でなくてもいい。
この歳になって「新たな自分が生まれる可能性」を感じられるだけで、十分。

もしかすると、こういうことが起きるのが、「人生100年時代」かもしれない。

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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第182号(2019/1007発行)より一部抜粋して掲載しました。
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