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全国交流セミナー

第14回 NICe全国定例会in十勝 第1部 基調講演レポート


   
  

2012年5月26日(土)・27日(日)、北海道帯広市で第14回NICe全国定例会in十勝が開催された。1日目は、NICeの増田紀彦代表理事の基調講演、ビジネスプランをもとに全員で知恵をかけあわせるNICe頭脳交換会、そして懇親会は廃校を再利用した芽室町の生涯学習施設「カッコウ」にて、“日本の食料庫”十勝ならではの食材満喫バーベキュー大会とキャンプファイヤーを。2日目は、早朝に日の出を鑑賞し、その後、農家さんで収穫体験した食材を朝食でいただき、さらに農業と観光についてのプチ頭脳交換会も行われた。参加者は地元十勝地方を中心に、北海道、東京都、神奈川県、愛知県、そして沖縄県から70名が結集。その様子は、十勝毎日新聞の記事にも掲載された(参照http://www.nice.or.jp/archives/10183)。

プログラムのうち、第1部・NICe増田紀彦代表理事による基調講演をこちらにレポート。第2部〜
6部のレポートはこちらをご覧ください。
http://www.nice.or.jp/archives/10593


■第1部 基調講演


●オープニング

第14回NICe全国定例会in十勝・実行委員の小島裕充氏の司会でスタート。まずは、実行委員長・河村知明氏があいさつし、参加者への感謝とともに開催の趣旨を伝えた。


▲実行委員長の河村知明氏

「道外からも多くの方が集まり、とても嬉しいです。私は5年前、全国津々浦々走り回っている増田さんと出会いました。NICeは全国の仲間がつながるよう、SNSとリアルの場を通じて、日本を元気にする活動をしています。みなさんが今日ここでつながって、また各地で日本を元気にするように発展できればと思いますし、今日のご縁をつないで、何かアクションをする人をみんなで応援する、全国に仲間がいるのだということを忘れず、協力し合えるような仲になればと思います。思う存分楽しんで、思う存分アイデアを出していただいて、思う存分交流してください」

続いて、司会の小島氏がタイムスケジュールを説明。これから登壇するNICeの増田代表理事について、『うらほろフォーラム2007』の翌日に養老孟司先生と昆虫採集に同行した時のエピソードを交え、プロフィールを紹介した。


▲司会を務めた実行委員の小島裕充氏


■基調講演


一般社団法人起業支援ネットワークNICe 増田紀彦代表理事

テーマ
『経営者は、自社の「機会」と「売り物」を見逃している!
   企業を不滅にする4つの事業選択肢
 道内企業の実例などに学ぶ、目からウロコの経営資源発見法』






小島氏からの紹介に少し照れながら登壇した増田氏は、感謝の意を述べた後、さっそく講演をスタートした。
「博識とご紹介くださいましたが、私は養老先生の話に適当に相づちちを打っていただけです(笑)。ただ、先生が何をしたいのかな、どうしたいのかな、と想像して先回りして、なるべく察知して失礼のないように接しました。コミュニーションとは、知識ではなくそういう間合いで十分なのではないかと思います。今日もそんな話です。特別難しい知識ではないのです。

想像して先回り、と言いましたが、世の中はどんどん変わっていきますよね。経営者はそれを敏感に感じ、その中から危険を避けて、チャンスをつかまないとやっていけません。多くの人は変化に対して、『イヤだな、まぁしょうがない』、と思いながらもその流れに乗るしかないでしょう。ですが、今日ここにいらっしゃるみなさんは、自らが進路を決める権利を持っていらっしゃる方です。変化に対応して、むしろ変化をチャンスにしていく姿勢を持つ。そういう視点でやっていけば、世の中が変わっても、必ずその中に活路がある!という話を今日はしようと思います」


増田氏は前年12月7日に帯広を訪れ、講演したことを振り返った。その時のテーマは、「デフレとTPPを、つながり力で乗り越えよう! 〜NICeが取り組んでいること、目指していること〜」。その当時、マスコミ報道では盛んに、『国内農産物の打撃を受けるのではないか。一方で、工業製品を輸出する業界は有利』と報じられていた時期だ。


「農業か工業化という、二元論が頻繁な時に、私は『そういう話ではありませんよ』とみなさんにお話しました。
アメリカの存亡をかけた世界戦略として、経済維持と雇用確保のため白羽の矢を立てたのが、日本の個人資産と公共事業。特に簡易保険と共済だと。アメリカはどうしてもそこを狙いたいが、法律や規制の壁がある。そこで、日本のTPP加盟を通じて、その壁を取っ払ってもらおうというのがアメリカの期待だと。都市部に暮らす者にとっては、簡易保険や共済はさほど身近ではありません。しかし地方では大きいですよね。世界から見て、日本はお金がある国、というだけでなく、約束を守る国です。アメリカは必死です。そういうお話をしました。もちろん金融だけではなく、農業、工業、医療、雇用も然りです。関税以外で加盟国間の取り引きの障壁となるもの、これまでの法律や条例や基準などの非関税障壁が、環太平洋圏で撤廃されていくのです。あたかも自由貿易のように聞こえますが、逆に、太平洋圏の中だけのブロック経済をつくる、ということです。ここにヨーロッパも中国もロシアも入らない。それらとは別の経済圏をつくっていく、ということです。

かつて、それが進んで何が起きましたか? 世界の各エリアで経済圏をつくって、市場の再分割や地域ブロック化する。それで何が起きたでしょうか?」

増田氏は参加者にマイクを向けた。

「摩擦?」

「そうですね。摩擦が起きます。さらに摩擦が起きると、何が起きるでしょうか?」

再び、別の参加者にマイクを向けた。

「競争が激化します」

「そう、激化しますよね。摩擦が起きて、競争が激化していくと、あちこちで我慢できなくなります。歴史的にこれまで、それで何が起きましたか?」

その答えを、数人の参加者が小さく声に出した。


「そう、戦争です。三たび繰り返してはいけないですよね。厳しくなると争いごとがたえなくなっていきます。今までのような戦争の脅威だけでなく、地球環境の変化、自然破壊、エネルギー問題、どんどん世の中が変わっていくでしょう。その中で、どうなろうとも、悪いことに加担するのではなく、変化の中でいいチャンスをつかみ、そこに温かなものを提供していく。何が何でも儲かればいいという価値観ではなくなってきています。でも一方で、生き残らないとならない、食わなくてはいけない。厳しいですね。

人間とは、矛盾した難しい課題をなんとか解決して歴史をつくってきました。食わなければならないけれども、人間として、無茶なことはしたくないでしょう? 地域や環境や世界と争わないで、人らしく過ごす。人と人は違うからこそ助け合ってやっていけないのか。そういう意識が、日本にも世界にも芽生えていると思います。

微妙な変化の時代です。まだまだ20世紀型の、大企業優先の価値観が根強くありますが、ここにいるみなさんように、小さな単位で活動されている方もだんだん力を付けていると思います。これからの時代、変化を誰がつかんで、チャンスをつかんで、新しい時代をつくっていくのか。そういうことが問われる時代になってきています」




●経営者の普遍的な任務と、遂行するための必要能力とは

激動する世の中で、経営者はどのように時代の変化をつかみ、それをチャンスとし、人の道に反れることなく生きていけるか。今日の講演の本題に突入した。

プロジェクターに映し出された図は、3つの“力”が矢印で丸くつながっている。

・やることを決める=「洞察力」
・決めたことをやる=「実行力」
・やめることを決める=「決断力」




「企業経営に関して、キーワードは変化、です。業を起こす、経営者が必ずやることです。やることを決める。次に、決めたことをやる。決めたことを実行する中で、競争相手もいるし状況により変化もします。そういうことにも次々に手を打つことも含まれます。

次がもっとも、難しいです。やめることを決める。
やることを決め、決めたことをやって、頑張ってきた。ここまでも十分に大変です。ですが、やがて市場が冷える、必要とされていない状況になった時。もっといいものが台頭して苦しくなった時。それでもまだ頑張ろうとします。商品やサービスの値下げをしたり、今まで10回頭を下げていたものを100回下げたりします。その分、コストも増していきます。やがて資金が回らず、借り入れる。そして、マイナスを抱えてお手挙げ、となる……。こういうこと、たくさんありますよね? では、お手上げしない、倒産しないために、どうすればいいか。というと、やめるのです。成長の可能性を失っていることは、やめなければなりません。この判断がえてして遅れがちになります。


事業を始めるのは勇気が要ります。ですが撤退には、それ以上の勇気が要ります。でも、撤退するだけでないのですよ! その市場がダメになったということは、変化なのです。何かの変化が起きている、ということです。その変化を見据えていくことが重要なのです。『これはやめるけれど、自分の持っているこの能力や資源を生かせるかもしれない』。そういう転換をすることが重要なのです」

「今日、一番、重要なことを今言っています」

増田氏はひと呼吸置いてあえて強調し、間を置いてから言葉を続けた。




「やめるだけではなく、ここまで培ってきたり、蓄えてきたりした経営資源を、この市場ではニーズはないが、これからおきてくるこの市場用に転用すれば、いけるかもしれないと気付くことです。再び、やることを決める、決めたことをやる、とっていくわけです。そしてまたんつかは、やめることを決める。この回転をサボらずに続けることが、経営者にとっては大事なのです」


●成長を続けるための4つの視点

変化に則して何かをやめる、と同時に、何かを生かし、そして始める。その見極めこそが重要だと再度念を押したうえで、次の4つの視点を説明した。


誰に売る? 何を売る? を見直して成長を続けるための4つの視点

1、新規マーケットに、従来商品・サービス
2、従来マーケットに、新規商品・サービス
3、従来マーケットに、従来商品・サービス
4、新規マーケットに、新規商品・サービス




増田氏は木炭を例に挙げた。時代とともに木炭は燃料用としての需要は激減したが、有害物質吸着、消臭、湿度調節、遠赤外線など、さまざまな効果が着目され、素材としての需要が高まっている。これまでは暖をとる商材だったが、別の市場へ、新しい市場へと展開中だ。一方で、まったく燃料用としての木炭に需要がないかと言えば、そうではない。どうしても木炭が必要な業界がある。たとえば炭火焼を売りにした飲食店。かつて暖をニーズにしていたマーケットには別のものとして、また、どうしても従来の木炭としての用途が必要なマーケットには、より高品質な木炭を。

「つまり、チャンスが2つに広がるということです。木炭が売れないからお手あげ、ではないのです。木炭の新規商品・サービスはほかにもあります。たとえば、木炭を仕入れるルート、その保管方法、木炭をくるんでいたワラも然りです。木炭に用はないが、ワラを欲しがっている人は居るかもしれない。そっちを商品にできるかもしれない、という発想が大事なのです。

自分は何々屋だ、と思っていると、どうしてもメインの商品に目が行きがちですが、実はその商品を扱うための材料や、その事業を遂行するための業務や、技術や、関連業界に精通している、など、一見商品とは思えないことの中に、売れるもの、資源がたくさん潜んでいます。

そういう事例をこれからいくつか紹介します。市場は変化します。けれど、それでお手上げではありません。自分が持っているものを棚卸しして、自覚して、変化に対応すれば必ず、やっていけます、それを念頭において、話を聞いてください」

 



増田氏は参加者に質問しながら、まず3つの事例を紹介した。

「新規マーケットに、従来商品・サービス」の事例として、宿泊をやめたことで“大浴場付きの高級居酒屋”になり、都内周辺の市場を獲得した東京文京区の老舗旅館を。「従来マーケットに、新規商品・サービス」の事例として、お米から重量介護用品へとシフトし、従来の常連客に喜ばれている大阪府の老舗お米屋さんを。「従来マーケットに、従来商品・サービス」の事例として、カット・パーマ・カラーをやめて、セット専用にしたことで接客業の女性に大人気となった福岡県のヘアサロンを紹介した。何をやめて、何に絞り、誰に売ったか。増田氏が語るたびに、会場の参加者からは「へ〜〜っ」と驚きの声が上がった。

 


「全部を変えなくても、何かを残しておけば、変化に対応して十分に強みを発揮できるのです。あるいは、従来マーケットの中でもセグメントを絞る。たとえば、お客さんの数が年間1000人だとしても、売上額は個々で異なりますよね。上位20%が売り上げの80%を支えているというパレートの法則というのを聞いたことがありますか? また、顧客を様々な指標で十分割して、上位顧客の共通点を探るデシル分析という経営分析があります。そこで把握した共通点を見つけて、そこをめがけて、もっと喜ばれるようにシフトすると、お得意さんは喜ぶし、まだお付き合いのない同じような層を引き寄せることもできます」

デジル分析により狙う顧客を定め、徹底したサービスにシフトし、市場を広げた印刷会社の事例も紹介した。

そして、4つ目の「新規マーケットに、新規商品・サービス」では、大阪府の製造請負業の事例を紹介した。

「ここの代表取締役は、NICeの仲間でもある永山仁さんです。永山さんの会社は、大企業の化学工場の敷地内にあります。製造請負業の三代目です。大企業内にあるほどの製造請負業ですから、労働災害さえ起こさなければ安泰でした。ところが、リーマンショックで業績が下がり、いわば雇用の調整弁のような請負会社は打撃を直に喰らいます。大打撃です。でも、永山さんは、従業員をクビにしたくない、熱い男です。何か新しい事業をと考えました。今までのお客さんは大企業であり、経営資源は製造技術。ですが、ほかにできることがあったのです。何だと思いますか?

想像してみてください。大工場の中で生産された製品は、倉庫やトラックへと運びますよね。その時に使うものは、何でしょうか?」

またまた参加者に突然マイクを向けた。
 
「フォークリフト?」

「です! フォークリフトって、工場だけでないですよね? ショッピングセンターや大きな本屋さん、市場や港湾でも使われます。ということは、フォークリフトに乗れる技術、免許を欲しい人が、世の中には多いのです。結論から言うと、彼らはフォークリフトの教習所をつくりました」

「ほ〜〜〜っ」と会場内に感嘆の声が広がった。

仲間が讃えられて嬉しくないわけがない。増田氏はますますヒートアップし、場内を歩きながら言葉を続けた。
「もともと永山さんの会社でも従業員にフォークリフト運転免許を取得させなくてはなりませんでした。それまでは、ほかの大企業の関連会社の教習所に通わせていたのです。ですが、あまりにも対応が悪い。客を客とも思っていない。『それじゃ自分たちでやったろか?!』と始めたわけです」

「ここからがすごかった! 教習コースなんて持っていません。でも、決めたことをやる。土日に空く工場の駐車場を使おうと考えついたのです。でも、それをお役所が認めない。何回も何回も申請して、許可を得たのです。私が永山さんに会ったのもその頃です。NICeの集まりで初めて会って、その話を聞きました。『それはいいですね!ぜひ頑張って』と激励しました。業務としてやっていることが商品になる、いけるから、頑張ってくださいと。

その事業も今は3年目で、年間売り上げ7000万円に成長し、教習科目も増え、大阪の2カ所で運営しています。すごいですよね!!」

「ほ~~~っ」と会場内にまた感嘆の声が広がった。

 

「私は思うんです。永山さんの会社・日鐘(にっしょう)さんが、いつの日かフォークリフト教習をやっていることが当たり前の大企業になっていて、またその途中でやっていく何かが、次の事業の種になると。そうなればDNAのように、延々とそれをやるためにやっていた何かが、商品やサービスになって、また次の種になる。それがまた、次の種にと……。こうしていくとビジネスは不滅なのだと」



●事業再成長を図るために、いかにして資源を発見するか


「今日は農家の方が多いと思いますが、もちろん農家にとっては作物が商品ですが、生産するための土地、農機具、あるいは自然条件を読み取るノウハウ、その中にもいっぱい資源があると思います。商品は作物だと思うでしょうが、それを生み出すためにやっていることの中に、実は資源があるのです」


増田氏は事例として、北海道の海底炭坑会社を紹介した。炭坑会社の商品と言えば、もちろん石炭。だが、燃料としての石炭は時代とともに市場が激減。この会社の資源は、安全管理の必要性から生まれた数々の技術だという。作業工程の必要性から生まれた火花が出ないのこぎりや、電気を使わずにガスを探知する光干渉式センサー、そして何よりもスゴいのが、超高度レスキュー技術だと増田氏は語った。

「これら、安全に石炭を掘るための技術や道具を、他へ持って行けばいいのです。同社の海底炭鉱は、今は細々と掘られている程度ですが、かたや中国をはじめ海外で石炭採掘が注目されていてるので、それらに対する技術供与や教育・サービスとして同社は頑張っていらっしゃいます」





「ここまで、大きく4つの事例を紹介しました。時代がどんなに変化してもやっていける、この4つの視点でご自身のビジネスをチェックしてください。
むしろ変化というのは、先輩が崩れてくるチャンスです。大企業は一度崩れると大変です。むしろ小さな企業、自営業者は、身軽に動けます。この変化をチャンスととらえ、4つの視点で新たに生き延びてやっていく、その結果、大きく伸びるチャンスになるかもれません」

最後に実例として、同じくかつて賑わった炭鉱の街・九州の久留米にあるふたつの足袋店の話を挙げた。槌屋足袋店、しま屋足袋店。明治維新以降、日本中に足袋が普及し、後に石炭産業とともに足袋から地下足袋へと転換し、炭坑、建設現場、農業ても活用され成長した。しかしその後、時代は変わった。石炭産業の衰退とともに地下足袋の需要も減った。

「では、この2社はどうしたか。倒産したでしょうか? していません。槌屋は、『この先、人間は足を守る、保護するようになるんだ』と目覚めていきます」

プロジェクターに、槌屋の現在の社名が映し出されると、会場から「ほ〜〜〜」と声が上がった。槌屋は靴へと転換し、月星化成(現ムーンスター)になったのだ。一方、しま屋はゴムの可能性に着目し、ブリジストンタイヤになっている。




「ライバルというのはいいですね。負けるもんか!と競って、靴屋になる、ゴム屋になる。そうして成長していったのです。炭坑閉山でつぶれそうになっても、培ってきた技術の可能性に着目し、成長した2社です」


「ピンチはチャンスとはよく言いますが、本当です。その時にもうダメだ、ではなく、自分が培ってきたものがダメなのではなくて、培ってきたノウハウや資源や道具や人脈やいろんな資源を別のものに使えるのではないか? という考えでいけば、むしろ成長のチャンスになるのです。

みなさんも、すでに挫折があったかもしれない。あるいは順調かもしれない。でも市場は変化します。全部ダメダメではなくて、培ってきたものを確認して、あらゆる可能性、新しい可能性を発見する機会にぜひしていただきたい。最後に、『種の起原』の中に書かれている有名な言葉を紹介します」

チャールズ・ダーウィンの名言をプロジェクターに映し出した。

「生き残る種というのは、
 最も強いものでもなければ、最も知能の高いものでもない。
  変わりゆく環境に最も適応できる種が生き残るのである」

増田氏は言葉を続けた。
「ぜひみなさん、生き残る種、を、生き残る企業、あるいは農家、という言葉に置き換えて考えてみてください。ピンチもあると思います。変化も直撃すると思います。でも、ここ帯広から、十勝から、月星やブリジストンを超える企業あるいは人物が出てくることを期待しています!」


■第2部 頭脳交換会


休憩をはさみ、増田代表理事ファシリテーションのもと、スタートしたNICe頭脳交換会。頭脳交換会とは、ひとりのプレゼンテーターが自身の事業プランをプレゼンテーションし、その発表をもとに、参加者全員が建設的に考え、アイデアや意見を出し合い、事業のブラッシュアップを図るNICe流の勉強会だ。
この2部の模様と、その後の懇親会、翌日の6部までの様子は、別レポートhttp://www.nice.or.jp/archives/10593につづく。


■NICe全国定例会in十勝・実行委員長・河村知明氏から一言

「開催日が農繁時期なため、農家の方の参加はあきらめていたのですが、午前中の雨で奇跡的に農家の方にも多く参加いただけました。まさに恵みの雨でした。

頭脳交換会では、農家や地元の人と、よそ者の視点が融合したおかげで、普通ではなかなか思い浮かばない楽しいアイデアがたくさん集まり、参加したみなさんから、とても良かったと言う声をたくさんいただきました。さらに、この機会を通して初めて会った方々が、また新しいつながりを持って、いろんな取り組みが生まれたのが大きな収穫でした。

元廃校へ移動して行ったバーベキューは、地元のみなさんと沖縄のみなさんの食材提供のおかげで、超絶豪華な懇親会になりました。ワイルドなおもてなしに協力していただいて感謝の気持ちでいっぱいです。

早朝の朝食Getツアーなど、かなり眠かったと思いますが、他ではできない体験をみっちりしていただき、概ね好評だったようですので、とても嬉しかったです。

ご参加いただいたみなさま、そして協力していただいた地元のみなさま、本当にありがとうございました。いろんな所で恩返しをしていこうと思います」




UST配信/近藤達氏
撮影/河村知明氏、岡部 恵
取材・文/岡部 恵



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