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代表から

増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」15 逆手に取る技術




創業45年目の『味とめ』という居酒屋が東京の三軒茶屋にある。
元は割烹だが、時代変化と地域性を考慮して業態転換した店だ。

過日、NICe事務局の面々とそこへ出向いた時、
女将さんがこんなことを言っていた。

「ウチは高級食材って言われるモノでも安く出しますよ。
フグもクエもアラもウナギも何百円って値段で。
だって、このご時世ですよ。高値じゃ営業できないでしょ。
かといって、よそと同じ料理じゃ魅力がないしね」と。

事実、他店でそれらを注文すれば、一品で何千円も払うことになる。
実にありがたい話だが、一体どんな秘密が?!

「簡単な話ですよ。一人前の量を減らせばいいだけ(笑)」。

魚の話だからという訳ではないが、目からウロコが落ちた。

実はこの日、平均年齢50歳以上のNICe事務局にしては、
ずいぶんいろいろな料理を堪能したと感じていたのだ。
この年齢で、旨い料理を何種類も口にできるのは、何よりの幸せ。
その幸福感の理由(秘密)が、それだったのか。

この法則を記号化するとこうなる。

・品質◎ ・価格○ ・数量△

これはまことに中高年の欲望と財布と胃腸にやさしい仕組みである。
もちろん世代が違えば物足りない料理かもしれない。
が、人生の後半戦に突入した世代にとっては何かにつけ、
「質は高め、値段はほどほど、量は少なめ」が、ありがたい。

ボリュームダウンによる価格抑制=価格競争力維持は、
重量、数量、サイズ、時間など、あらゆる単位で応用可能だ。

それにしても不景気を逆手に取るとは! さすが激戦区の老舗である。


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増田紀彦NICe代表理事が、
毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)にお送りしている
【NICe会員限定レター/「ふ〜ん なるほどねえ」スモールマガジン!】
増田通信・第15号(2012/11/07発行)より、抜粋してお届けしました。
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