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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」27 お家芸



女子選手へのセクハラや体罰問題で揺れた全日本柔道連盟。
今度は、裏金問題が取り沙汰されている。
すでに第三者委員会が使途の追及を始めているが、
肝心の領収書がシュレッダーにかけられてしまい、お手上げとか。

そこで考えた。
仮に裁断された領収書の紙片が残っていたら、それは復元できるのか?

シュレッダーの裁断方法にもよると思うが、
幅1㎜程度の素麺状にするストレートカットなら、手作業でも修復可能。
だが、縦方向に加えて横方向からも裁断していく
クロスカットが相手だと、修復はかなり困難になるだろう。

ましてや国産シュレッダーの第一人者、明光商会が開発した、
紙片を2㎜四方に裁断してしまうスパイラルカットではお手上げだ。
この方法だとA4の紙がおよそ1万5560枚に断裁される(増田の計算)。

だが、コンピュータの力をもってすれば、このレベルでも復元可能とか。
紙片1枚1枚をスキャンし、それぞれにIDナンバーを付し、
あとは復元専用ソフトを使えば、アッという間に元通り。
この技術を用いて稼いでいるのが、アメリカのChurchStreet社だ。

同社を創業したコディ・フォード氏は、
かつて、大型粉飾決算で倒産した、あのEnronに勤務していた人物。
当局の調査前に証拠書類をシュレッダーしている同僚の姿を見て、
紙片の復元の必要性を痛感したのだという。

とんでもない不祥事は、新たな技術を生み出すきっかけになる。

ということで、日本の技術者にも大いに期待したい。
全柔連の不祥事から、何か新たな技術を生み出すことはできないか。

「困った」から「便利」を生み出すセンスと執念深さは、
柔道に負けず劣らずの、日本のお家芸だと信じている。


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増田紀彦NICe代表理事が、
毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)にお送りしている
【NICe会員限定レター/「ふ〜ん なるほどねえ」スモールマガジン!】
増田通信・第27号(2013/05/07発行)より、抜粋してお届けしました。
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