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NICe東海スペシャル頭脳交換会 in 名古屋 レポート








2016年6月18日(土)、名古屋市の名鉄イン名古屋金山にて、NICe東海スペシャル頭脳交換会が開催された。「NICe東海」は(社)NICeの公式な活動機関として、愛知県・岐阜県・三重県の東海エリアのNICe会員が中心となって運営している地域活動。定期的に名古屋市内で頭脳交換会を開催しているが、今回はそのスペシャル版として、NICe小林京子理事もかけつけ、3部構成の特別プログラムで実施。名古屋市内をはじめ愛知県内各地、岐阜県、大阪府、神奈川県から20名が参加した。


▲プロのナレーター梶田香織さんの司会進行でスタート
▼NICe東海の代表・菅沼之雄さん。参加者の約1/3がNICeの集いに初めて参加。この後あっという間に打ち解けていく


NICe東海の代表・菅沼之雄さんから開会のあいさつとNICe概要説明に続き、広報・岡部から熊本報告をさせていただいた。東日本大震災発生以降、復興・事業支援を続けているNICeは、2016年4月、熊本地震で被害を受けたNICeな起業家たちへの支援も開始。その協力呼びかけに真っ先に名乗り出てくれたのが、東海の仲間たちだった。熊本の経営者たちの現状、今後の取り組みについて、レポートに補完する形で追加報告を行った。

※参考:熊本のNICeな起業家報告1 http://www.nice.or.jp/archives/35515
    熊本のNICeな起業家報告2 http://www.nice.or.jp/archives/35548


○第1部 つながりワークショップ
ファシリテーター 小林京子理事



最初のプログラムは、NICe恒例「つながりワークショップ」。これはNICeオリジナルの交流ワークで、名刺交換や肩書きだけではわからない、その人の“人となり”、人としての経験や資源や想いを短時間でわかり合うというもの。参加者には、ひとり1枚ずつ、A3サイズのシート『つながりQ8(キューハチ)名古屋スペシャルヴァージョン』が配布されている。記入後に、考案者の小林理事が数名の記入例を紹介し、各グループごとにそのシートを使って自己紹介。初対面でもわすか数分で和やかな雰囲気に包まれた。





○第2部 自分と仕事 再発見!ワーク
ファシリテーター 小林京子理事


続いて行われた「自分と仕事 再発見!ワーク」では、起業家・経営者として“己を知り・活かす”ためのヒントを確認していくワークを3つのステップで行った。まず、自分の資質・天賦の才は何か。次に、自分はどのようなリーダータイプなのか、その現状把握と理想。最後に、ビジネスを通じて大切にしているもの・こと・考え方などを各自分析。小林理事によると、「今回は凝縮したダイジェスト版」とのことだったが、3つのステップを重ねることで改めて自身を見つめ、どのようなリーダーを目指すのか、その方向性を意識するきっかけになったに違いない。




▼休憩タイムには、飛騨・さるぼぼの焼き印入りさつま芋餡、いまや全国区の知名度を誇るブラックサンダー、愛知県知立市名物あんまき、熊本土産など、持ち寄りのお菓子が振る舞われた



○第3部 スペシャル頭脳交換会 
ファシリテーター 菅沼之雄さん野田哲也さん


頭脳交換会とは、プレゼンターが発表した自身の事業プランや課題をもとに、参加者全員が「自分だったら」という当事者意識で建設的なアイデアを出し合い、ブラッシュアップや問題解決を図ることを目的に行うNICe流の勉強会のこと。ブラッシュアップと同時に、互いの経営資源を生かし合って、やがては参加者同士が連携し、新規事業を生み出そうという取り組みだ。今回はふたりのプレゼンターに登壇いただき、みなさんからアイデアや知恵を募り、経営者としての視点・消費者(利用者)の双方の視点から意見交換を行った。






1.プレゼンター:伊藤麻美さん
  テーマ「「東海の女性が本当に受けたい『起業支援』を考える」




社会保険労務士の伊藤さんは、女性経営者交流会や支援団体を立ち上げるなど、長年にわたり東海エリアの女性自立支援に尽力している。政府も近年、女性の活用を今後の成長の柱と位置づけ、「ウーマノミクス」(「ウーマン・女性」と「エコノミクス・経済」を組み合わせた造語)を推奨し、女性活躍促進法4月施行、大手企業パートタイマー 106万円年収で社会保険加入義務化など、女性の社会進出を後押しする法律の施行、改正も行われている。だがその一方で、行政と、実際に女性が働く現場との距離感が否めないのも現状だ。そこで伊藤さんらの経験と実績・信頼が見込まれ、東海地区の他女性支援活動団体と連携による「東海女性自立支援団体連絡協議会」が起ち上がることになった。連絡協議会では今後、東海女性団体の連携強化事業、東海女性起業家ビジネスプランコンペティション運営事業、女性の起業に関する情報収集やデータ化などに取り組む計画だ。そこで今日は、女性が起業する・起業した後でどのような問題が生じ、その問題解決に向けてどのような支援や事業が望まれるか。また支援者として提供できるリソースや知恵など、女性視点・男性視点からもリアルな声をいただきたく、プレゼンに登壇したと語った。

▼3つのグループに分かれて約10分間ディスカッションし、その後、グループリーダーから発表。自らの経験から具体的な課題や当時欲しかったサポート、女性起業を促進するための中長期的なアイデア、ローカルの小さな活動団体への支援案、性別を問わない連携の必要性など活発な意見が寄せられた



▲2016年7月17日(日)には東海女性自立支援団体連絡協議会の主催により「東海女性起業フォーラム2016」が開催される。プログラム第1部では、NICe増田紀彦代表の講演も予定されているほか、第2部のトップ会談には、増田代表と伊藤さんもパネラーとして登壇
詳細および参加申込みはこちらから 
https://www.facebook.com/events/1556472884648652/



2.プレゼンター:甲斐丈嗣さん
  テーマ「人工乳房作製技術を活かすアイデア募集」




甲斐さんは人工乳房製作の技術指導経験を生かし、2014年、オーダーメイドの人口ボディパーツ製作販売会社を起ち上げた。「今ある幸せを大切に」との思いから社名をARCIA(アルシア)とし、3Dスキャンと最新3Dプリンターにより、オーダーメイドのシリコン人工乳房や乳房再建を受けられた方のための人工乳頭・乳輪など生活ケア用品をはじめ、出産・入卒園・結婚式・お孫さんへなどの記念品や贈答品としてシリコン足形・手形などの製造。赤ちゃんに関するオーダーメイドの額入れギフト、専門セミヤーや企業・劇団向けの人体模型、ストラップなども手掛けていると紹介。人工乳房など生活ケア用品は、医療従事者や利用者からのご紹介とWebサイトからのコンタクトが主で、デリケートな話題でもあるため、広告宣伝はあえて控えているとのこと。また出産・入卒園の記念品に関しては、本来であれば幼稚園などの教育機関へアプローチをしたいところなのだが、甲斐さん自身が独身男性であるため、ハードルを感じて控えているのが現状だ。自社の人工乳房と、足形・手形の記念品を、どうすれば世の中へ広めることができるか。また、作製技術をほかの製品に活かすアイデアもうかがいたいとプレゼンを締めくくった。

▼グループディスカッションに入る前に、サンプルの製品を回覧。参加者から、具体的な価格は? 他社との相違は? 女性スタッフは? などの質疑応答が行われた後、約10分間ディスカッション。その後の発表では、ピンクリボンなど他団体との連携、製品別のWeb活用法、幼児教育現場の実情、他製品の開発アイデアとアプローチ案などが寄せられ、さっそく着手したい!という案も

ARCIA http://www.arcia.jp/






取材・文、撮影/岡部 恵

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