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どうする?日本経済

増田紀彦という名に隠された産業競争力向上の秘密


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    「増田紀彦の視点 どうする?日本経済」

     第41回 
     増田紀彦という名に隠された産業競争力向上の秘密
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増田は、もともと「枡田」と書いた】

私の氏名に、日本の産業競争力強化のカギが潜んでいる、という話。

増田という姓。これはポビュラーな苗字で、全国で90位。
もうひとつ、同じ読みをする益田姓があり、こちらは220位前後。
1万種類を超す日本人の姓にあって、どちらも相当な人数だ。

ところで、この増田や益田の語源をご存じだろうか?
本来「ますだ」は、枡田(桝田・升田)と書く。
枡は、計量のために使う、あの「ます」のこと。
つまり枡田とは、枡のように真四角で平らな田を指す名詞だ。
その枡の字に、佳字である、増や益を当てたのである。


【収益性の高い、四角い田んぼを求めて】

昔の人は、それほどに枡田を素晴らしいものと考えていた。
というのは、元来、田は傾斜地に作られていたからだ。
水田は、水を引いたり切ったりする。そこで山の斜面を利用し、
水を上の田から下の田へと導いたのである。
しかし、傾斜地での農作業が大変だし、
斜面を削って作った田は不規則な形になり、
苗を植えたり、穂を刈ったりする上でも、効率的ではなかった。
その点、スペースに無駄がなく、かつ、作業がしやすい枡田なら、
まさに「増益」が望めるというわけだ。

その願いは成就した。
水を田に自由に供給する灌漑技術が確立し、発展を遂げたからだ。
米をたくさん作るために、そしてその米で稼ぐために、
先人たちは、農業技術と土木技術を融合させて、
高度な生産システムを築き上げてきたのである。
「増田」には、そういうストーリーが隠されている。


【紀彦の「紀」は紀伊の紀、では紀伊とは何か?】

次に名前の「紀彦(のりひこ)」。これは、紀州男児という意味。
増田家は、代々、和歌山県で暮らしてきた。

ではなぜ、和歌山県は、かつて紀伊国(きのくに)と呼ばれたのか?
由来は単純で、もとの呼び名は「木の国」。
ここでもまた、佳字が用いられ、木が紀になった。
では、紀伊の伊は何?
実は、和歌山地方では、木のことを、「き」とは発音せず、
「きい」と、母音を強く発する傾向がある。
「きい」だから「紀伊」(ほんと)。

紀伊国は日照が多く、半面、雨も多い土地柄で、
おまけに地域の大半が山地なので、実によく木が茂る。
当然、林業が栄え、また、果樹農業も栄えた。

ちなみに、私に紀彦という名を付けた父は、
水産増殖の研究と開発に一貫して取り組んできた人物。
おかけで私は子供の頃からウナギ三昧、ブリ三昧だった(笑)。

農業につながる「増田」、林業につながる「紀彦」、そして水産業の父。


【日本独自の自然環境や気候風土を、競争力の源に】

さて、大事な話はここから。
農林水産業を伸ばせば、日本の産業力が高まる、
というほど、私の見解は単純ではない。

しかし、上記のように、日本の農林水産業は、
日本の国土の特徴である山や木や、海や川を生かすかたちで、
独自の発展を遂げてきた。
この「独自」というところに、ポイントがある。

日本独自の自然環境や気候風土に根ざした資源を「素材」にして、
それらを現代の市場が求める「モノ」や「コト」に仕上げる。
換言すれば、独自性と市場性を兼備した事業を開発すれば、
海外企業は、真似をしたくてもできなくなるのである。
敵の土俵では戦わない。それが日本の企業の戦い方だと私は考える。

「グローバル・スタンダードに乗り遅れるな」ではなく、
むしろ、そこから少し降りて、日本の優位性をあらためて検証し、
日本だからできる、日本人だからできる、日本の企業だからできる、
そういう産業を考え、準備することが必要ではないだろうか。

言うまでもないことだが、我が国独自の、そして我が国最高の資源は、
勤勉かつ器用かつ協調性が高い、日本人自身である。

<一般社団法人 起業支援ネットワークNICe 代表理事 増田紀彦>

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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.51
(2017.2.21配信)より抜粋して転載しました。
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