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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、 始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。 そんな先輩たちの実体験から学ぶ「起業あるある!」&ワンポイントガイド。
第33回 新天地でゼロからスタート、つながりがないなら自分から動く。自分軸をぶらさず、ピンチのたびに気持ちを切り替えることで好転



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「先輩経験談 あるある!ピンチ&リカバリー」

第33回 
新天地でゼロからスタート、つながりがないなら自分から動く。
自分軸をぶらさず、ピンチのたびに気持ちを切り替えることで好転

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起業したては誰もが新人。独立してから遭遇する、
始動して初めてわかる、直面するピンチや悩みの数々。
そんな「起業あるある!」事例から学ぶシリーズ。

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 関 美佳さん 2010年創業
 富山県富山市
 
 寺子屋つながリンク 代表
 https://terakoyatsunagalin.wixsite.com/tunagalink
 
 一般社団法人 小さな冒険学舎(2021年3月設立) 専務理事
 https://chisanabouken.wixsite.com/bouken

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未就園児から小学生高学年までを対象に、
子どもたちの生きる力を育む、様々な体験型教室を展開している関さん。
だが起業当時は、夫の転勤に伴い、縁もゆかりもない
新天地でゼロからのスタートだった。
「知り合いがいないならば、つくるしかない。
自分から外へ出て、知り合うしかないのだ」との思いで動き出した。
その気持ちの切り替えと、ゼロからコツコツと育んできたご縁が、
これまでの数々のピンチを救ってくれて今がある、という。

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「起業してからあれこれピンチに見舞われていますが、
私の場合、不思議なご縁でピンチを乗り越えられたかなと。
それどころか、クリアする以上に、良い方向へ向かっていると感じています。

起業時は親子で外に出て英語であそぶ『青空えいごサークル』から始めて、
今は外で遊ぶキャンプ教室、英語教室、そして今春からは、
屋内でも遊ぶ『うんどう教室』、親子向け『うんどうえいご教室』、
さらに心身の軸を養う『RODYYOGA®』も開催しています。
何事もなくスムーズに来たのではなく、やりたいことをどうすればできるか、
その思いとご縁で、少しずつステップアップできたかなと思います。

常にピンチなのは、スタッフの確保。特に屋外キャンプ教室は、
初めて参加するお子さんや低学年のお子さんの動きが読めないので、
子どもの人数分だけ大人のスタッフも必要です。
その人員確保が大変でした。しかも始めてから数年は、
企画から計画準備、告知、募集、事前対応、実施まで、
私ひとりで何もかもやっていたので……。

それが5年程前に、かつて私が新潟県十日町市で山村留学の指導員だった時の教え子が、
活動に共感してくれて、なんと新潟から移住して、
ディレクター兼インストラクターとして専属で手伝ってくれることになったのです。
さらには、以前は参加者だったお子さんの保護者の方やそのお知り合いも、
共感してスタッフとして手伝ってくれたり、
また、2年前、看護師さんも当日のスタッフにお願いしたいなぁと考えていたら、
ママ友が手伝うよ!と。
いいご縁がつながっているのが本当にありがたいです。

つい最近も大ピンチでした。
昨年から計画してきた寺子屋事業のために借りる予定のスペースが、
突然、契約できなくなってしまったのです。
キャンプのような非日常空間ではなく、
平日にも交流できて信頼関係を築ける日常の場が欲しかったんですよね。
さすがに直前キャンセルはショックで、落ち込みました。
が、知り合いから連絡があり、
『まさに寺子屋をやっている人がいて、場所を貸してくれるって』と。
本当にありがたい!
もし、予定通り自分の拠点を持っていたら、毎日のことなので、
必死になってその拠点運営に頭が行ってしまったかもしれません。
今思うと、ピンチ転じてラッキーでした。

つい先日も、運動プログラムをお願いしていた先生の都合が悪くなり、
これ以上かかわれないと申し出があって、正直どうしようと思ったのですが、
切り替えて、自分が担当していた英語のプログラムと合体し、自分でやろうと。
嬉しいことに好評で、これまで運動と英語を分けてきましたが、
一緒でいいんだ、と目からウロコでした。

コロナ禍のピーク時は、野外キャンプや体験教室が実施できませんでしたが、
その時も気持ちを切り替えて、オンラインの子ども会議を毎日開催しました。
子どもたちには自粛期間中に家でだらだら過ごさずに、
わくわくを探してほしかったので、毎朝時間を決めて、
『この時間につなげば、みかねぇに会える』を浸透させていきました。
毎朝、『今日は何するの? どう過ごす?』と声掛けするのです。
みんな、何を言うかを考えるようになり、表情も生き生きしてきました。
自分で考えること、その力が本当に大切だなと改めて実感しました。

ピンチが来ても、「常に気持ちを切り替える」が、リカバリーを呼んだかなと思います。
ピンチのたびに気持ちを切り替えると、ピンチのたびに、ご縁や新しい発想が生まれる。
おかげで着実に前へ進んでいるかなぁと思えます。

『あそぶ』ことで、自分が得意なことや苦手なことを知り、
自分を知り、自分の力を知ることができる。
加えて、集中力、思考力、挑戦力、さらに、
運動能力や体力、筋力やバランス力、身体だけでなく心にも力がつきます。
今後もぶれずに、活動を広げていきたいと考えています。
子どもだから大人だから、健康だから障害があるから、
日本人だから外国の人だから、そんな線引きをせず、
のびのびと人生を切り開いていってほしい。
子どもたちには、自分の人生、自分の世界を自分で歩く力、
切り開いていける力をつけてほしいと思って活動していますし、
そう思っている自分が、まず、そういう人でありたいと思って行動しています」


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   あなたの挑戦を応援しマッスー☆
      ワンポイントガイド
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関さんは行動派の起業家です。もちろん、万全の計画を
立てたうえで事業に着手するという考え方もありますが、
準備に固執すぎると、タイミングを逸する危険も出てき
ます。とくに、人の問題は重要です。関さんも人員に関
しては悩みのタネのようですが、「人手を確保してから
やる」と考えないところに、彼女の強みがあります。関
さんのように、「まずやる。自分でやる」という方針で
臨み、その取り組みの魅力や課題を他者の目に届くよう
にすることで、協力者や支援者の獲得につなげていけば
いいわけですから。「思っているだけではダメ」。そん
な当たり前の大切さを、あらためて関さんから教わった
気がします。そしてもうひとつ。他者に頼らずに自分で
作り上げた事業は、突然、人が欠けた場合でも、自分で
何とかすることができるものです。他者も大事な戦力。
我も大事な戦力。常にそういう意識を持つことが、小規
模ビジネスの生命線だと感じました。(ますだ)


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「つながり力で起業・新規事業!」メールマガジンVol.164
(2022.5.11配信)より抜粋して転載しました。
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