増田通信より「ふ~ん なるほどねえ」320号 お~い、フラグが立ってるぞー!

・
──▼─────────────────────────────────
<最近の老婆心> お~い、フラグが立ってるぞー!
──▼─────────────────────────────────
ネットの書き込みを眺めていると、「フラグ」という単語によく出くわす。
連ドラに関係するコメントで使われている印象が強い。
例えば、朝ドラの『アンパン』の登場人物・「釜じい」が変な咳をしていると、
次の週あたりで「お迎えが来るぞ」という「フラグ」になるわけだ。
もちろん、「死亡フラグ」だけじゃなく、
男女の指先が触れたときの二人の表情によっては「恋愛フラグ」になるし、
善良そうな人が、下を向いてニヤっと笑えば「犯人フラグ」になる。
要するに、「このあと、話が次の段階に進むよ」ということを、
それとなく匂わせることを、「フラグを立てる」と言うのだろう。
そう考えると、事業経営なんて、フラグの宝庫だと言わざるを得ない。
●頻繁にやり取りしていた得意先からの連絡がパタッと途絶えた。
→契約解除フラグ
●売上が数カ月間、横ばいだったが、ついに前月比マイナスになった。
→販売不振フラグ
●たびたび「支払いを待ってくれ」と言ってくる取引先がある。
→回収困難フラグ
●顧客や取引先からのクレーム件数がジワジワと増えてきた。
→品質低下フラグ
●仕入れ先から、またしても原材料値上げの連絡があった。
→利益縮小フラグ
●銀行の担当者が新しく赴任してきた上司を連れてこなかった。
→融資謝絶フラグ(※融資謝絶とは銀行が融資を断ってくること)
●従業員同士が急に仲良くなり、反対に経営者に対してよそよそしくなった。
→大量退職フラグ
●レジの中の現金が、時々足りないことがある。
→ネコババフラグ
もちろん、いい出来事を予感させるフラグもあるが、
経営者たる者、やはり、問題の発生につながる「兆し」に敏感でありたい。
帳簿をよく見る。従業員をよく見る。機械や設備、施設をよく見る。
顧客や取引先をよく見る。同業他社をよく見る。世の中の動きをよく見る。
ほらっ、けっこうフラグが立ってるでしょ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)に、
NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さんへ、
感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜んなるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第320号(2025/7.14発行)より一部抜粋して掲載しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━