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第13回NICe関東・頭脳交換会 福島出張版レポート



  

    

2012年9月11日(火)、福島県で初となるNICe頭脳交換会が、福島市のコラッセふくしまで開催された。この会は、NICe関東・頭脳交換会にたびたび参加している福島県伊達市在住のNICe正会員・竹内竜哉氏が、「地元福島県でもNICeの頭脳交換会をやりたい!」と声を上げ、その熱意に応えたNICe関東のメンバーが地域の枠を越え、「第13回NICe関東・頭脳交換会“福島出張版”」として企画したもの。福島県をはじめ、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県の関東圏のほか、秋田県、宮城県、さらに愛知県、大阪府、兵庫県からも参加者がかけつけ、NICeの集まりには初参加という8名を含む計25名が、頭脳と頭脳をかけあわせて課題解決へとつなげていくNICe頭脳交換会を体感した。


■オープニング



  

“福島出張版”の実行委員長を務める竹内竜哉氏が参加者に感謝の言葉を述べ、ファシリテーターを務める小林京子氏へバトンタッチ。進行方法とルール説明をした後、全員の自己紹介を促した。一般的な自己紹介は名前・地域・業務内容だろうが、小林氏はいつもユニークなお題を出す。今回は持ち時間ひとり30秒で、「今日ここに来るまでどこで何をしていたか&名前」。十人十色の自己紹介に場内の緊張も一気にほぐれたところで、いよいよ頭脳交換会がスタートした。




■頭脳交換会



頭脳交換会とは、プレゼンテーターが抱える事業の悩み・課題などを聞き、異業種・異世代・異地域のみんなの頭で考え、建設的にディスカッションし、解決策をさぐっていくNICe流の勉強会のこと。課題解決に向かうプレゼンテーターがアイデアを得られるだけではなく、参加者もまた、知恵を出せる人間なのだと自分自身に対しての発見があるところにこの会のメリットがある。自分の業種のことしかわからない、知らないと思いがちだが、意外なところで、自分は役に立てるのだと強みを発見できるのだ。さらに、他者の視点やアイデアから、自身の事業に生かせるものを見出す機会にもなる。仲間のためになり、自分のためにもなる頭脳と頭脳のバトル。それをNICeでは頭脳交換と呼んでいる。

今回は、初参加者が多いことから、これまでとは若干形式を変えて実施された。プレゼンテーターは伊達市内で理容店を経営する竹内竜哉氏。さて、どんな頭脳交換会になったのか。


●プレゼンテーション

テーマ:「地域活性と業界活性を目指し、これからの理容店の繁盛モデルに!」
プレゼンテーター:POPLA オーナー兼スタイリスト 竹内竜哉氏 




伊達市で理容店POPLAを経営する竹内氏は、まず店舗情報と事業内容を説明した。創業は1980年、竹内氏の母親きよさんが開業。竹内氏はUターンした2000年から母親と共に店舗を営むようになった。2010年、竹内氏の考えで事業を刷新し、ヘッドスパを導入した。併せて店舗改装も行ない、それ以降はヘッドスパに注力している。ヘットスパは、マッサージ系と頭皮改善&頭皮トラブル解消の2種類を提供。広報宣伝は、Webサイトと新聞折込み広告がメインで、新規顧客は月に2〜3人。利用者の年齢層は、男性は30代、女性は30〜60代と幅広い。

店舗は、福島市中心部から車で20分、伊達市中心地から5分の住宅街にある。店内は自然志向をコンセプトに改装し、無垢の床板、珪藻土壁、高天井など落ち着いた雰囲気で統一している。エントランスのある1階は、陶芸暦20年・日展入選歴4回の母親きよさんの陶芸作品が陳列されたギャラリーとなっており、中2階が理容スペース、2階はフリースペースの3フロア構造。理容スペースには椅子が2台あり、カーテンで仕切って個室になる造り。

竹内氏は課題として、事業と業界のそれぞれを挙げた。事業課題としては、新規客のリピート率が低いこと。理容店であるため女性客が定着しにくいのではと思うこと。人口減少により実労働のみの収入だけでは不安があること。また、業界の課題として、技術者人口の減少と、人口減少による顧客人口減少を挙げた。

これら課題改善に向けて現在取り組んでいるのは、集客と定期的な情報提供&収集だ。Webサイトの改良、美容検索サイト登録、ソーシャルメディアの取り組み、新聞折込み、新規客へのDM、自身のスキルアップのためヘッドスパメーカー主催の勉強会参加などを挙げた。また、実労働以外の資源として、自身と母親の理容師以外の特技を列挙した。これらを活用して、新たな事業展開を図りたい考えがあるものの、あくまで理容業が本業なため、注力するだけの時間的な余裕がないのが現状だという。

理容店POPLAとしての強みは、やはりヘッドスパ。一般的にはマッサージ中心と思われがちだが、POPLAではカウンセリングを重視し、ひとり一人の顧客に合わせた個別メニューで施術している。福島市内でヘットスパを提供している店舗は7店あるが、東洋医学に基づき施術しているのはPOPLAのみとのこと。また個室というくつろぎの環境も差別化のひとつだと思うと述べた。

以上のことから、人口(顧客)減少をカバーする事業の強化策、次代の理容師育成のための店舗展開、首都圏からの集客にも取り組んでいきたいと語り、プレゼンテーションをしめくくった。


●質疑応答

質疑応答の前に、この後の進行方法とテーマが小林氏から示された。進行は、3ラウンドに分けて話し合うとのこと。まず第1ラウンドは、全員でディスカッション。第2と第3ラウンドは、グループごとに話し合い、発表するスタイルだ。そしてそのテーマは、第2ラウンドが、新規客獲得とリピート率を上げるには? 第3ラウンドは、理容室としての実労働以外の商品展開と売り方についてだ。これらを踏まえて、質疑応答を始めた。

 

Q:リピートに関して。回数券などの販売はしているか?
竹内氏:していません。
Q:何かポシリーがあって?
竹内氏:以前に販売しましたが、あまり効果はないと感じたのでやめました。

Q:女性の来店目的は主にヘットスパか? 
竹内氏:はい、多いです。
Q:マッサージ系と頭皮改善系と、どちらの割合が多い?
竹内氏:半々です

Q:新規客はどういう経緯でPOPLAを知ったのか? そのデータは取っているか?
竹内氏:新聞折込み広告が多く、次がWebサイトです。
折込み広告は今年1月から開始しています。
Q:広告で来店する顧客の年齢は?
竹内氏:女性のお客さまは40代、50代、60代以上の方もいらっしゃいます。男性は30代の方が多いです。

  

Q:集客に一番つながっていると思われる媒体は?
竹内氏:折込み広告です。ネットをあまり見ない年代が多いと思います。
これまでFacebookからの集客はありません。ブログは去年の年末から書いていません。
Q:タウン誌は?
竹内氏:出稿していません。
Q:折込み広告が配布される範囲は?
竹内氏:県内です。

Q:車での来店が多い? それとも徒歩の方が多い?
竹内氏:車です。地元の方よりも、車で20、30分くらいのところから来店くださるお客さまが多いです。

Q:業界のつながりはあるか?
竹内氏:東京のセミナーで知り合った市内の方とは情報交換をしています。それ以外は特にありません。

Q:ヘットスパに初めて来た方に、カウンセリングして施術する。そうなると継続的に2回、3回と続けると思うが、そういうプランはあるか?
竹内氏:特にプランはありませんが、どのくらいのスパンでとイメージングしていただくことも大切なので、次回の来店日のご相談をして、2週間後くらいの予約をしていだだいています。



Q:新規顧客のリピート率は50%とのことだが、それは折込み広告を始める以前の数字か?
竹内氏:正確にはデータを取っていません。感覚値として新規顧客のリピート率は50%ぐらいだと感じています。業界での新規リピート率の平均は70%です。

小林氏:店内写真の説明を
竹内氏:国道4号線から1本入った場所にあります。
店を知る参加者:ちょっとわかりにくい場所ですね。



Q:住宅街の中ということですが、周りはマンションですか? 一戸建てですか? 
ほかに店舗は?
竹内氏:ベッドタウンの中にあり、一戸建てが多いです。近くに商店はありません。

小林氏:1階はお母さまの作品のギャラリーですね
Q:お母さまの作品は販売もしている?
竹内氏:陶器のランプシェードが人気です。6,000円から2万円ぐらいです。販売は個展で行いました。

 

Q:Tシャツは?
竹内氏:ほとんど自分の趣味のようなものですが、ロゴを入れてつくっています。地元中学校のユニフォームなどもつくりました。

 

Q:2階は主にどのように使っている?
竹内氏:お客さまの待ち合いスペース、打ち合わせスペースです。


●第1ラウンド
テーマ
「資源を洗い出してみる!
 竹内さんに、あるもの・ないもの。
 POPLAに、あるもの・ないもの。とは?」


本人がすでに自覚している資源、気付いていない資源、また、ないものの中には、今後必要なもの、そうではないもの、代用できるもの、補完できるものがあるかを全員で共有し、それらを生かして、第2、第3テーマのアイデア出しに活用していくのがこの第1ラウンドの目的だ。NICe内外から集った25名は、それぞれ竹内氏と知り合った時期もバラバラ。旧知の仲も初対面の人もいる。その親密度により、様々な資源が飛び出した。以下が参加者から出た資源の結果だ。

  

  

竹内氏にあるもの/
・気さくな性格
・いい人柄
・真面目さ
・人を見ぬく力
・笑顔
・頼もしい体格
・ハンチングが似合う
・つっこみ甲斐がある
・過去の栄光がある
・陰がある
・趣味が多い
・トークが面白い
・女性受けする
・独身
・安心感
・顔そりの技術
・東洋医学の知識
・商工会活動などの役職
・地域貢献
・パソコン知識
・年代を飛び越える

竹内氏にないもの/
・ギャグの面白み
・つめが甘い
・カリスマ性
・怒り



POPLAにあるもの/
・お母さまのきよさん。トーク、料理もおいしい
・陶芸作品
・創業32年の信頼と実績
・来店すれば気に入る、満足するヘッドスパ
・わざわざ行く、相談したい人が来る。一般の理容ではない
・駐車場がある
・居心地がいい
・入店するのに敷居がある=隠れ家的
・2階スペース
・庭で野菜
・犬がいる

POPLAにないもの/
・国道4号からの入り道がわかりにくい、サイン(看板など)がない
・目立たない
・ヘッドスパそのものが何のことかわかりにくい
(どんな悩みを解消してくれるのか、わかりやすくすればいいのでは)
・折込み広告の写真から事業が伝わりにくい
(こういう悩みを相談してくださいとポイントで出しては。詳細はWebサイトへと誘導する)
・ビフォーアフターがない
・立ちより客がいない
・周辺に集客施設がない

 



●第2ラウンド
テーマ
「新規客獲得とリピート率を上げるには?」

4グループに分かれて15分間のディスカッション!

   

   

著者が参加したグループでの意見
・小さな子どもはママと離れると泣いてしまうので、2、3歳の子どもを持つお母さんたちはなかなか美容院へは行けない。キッズルームは無理でも、親子で安心していけるサロンとすれば
・子育てでストレスもたまっているはず。ママを癒す、安らげるテーマはどうか
・出産後のストレスも多いので、地域の産婦人科にむけてアピールする
・ママが行きそうなところ、病院、産婦人科、保育園、保健所も
・子どもをきよさんに看てもらえるか
・キッズの陶芸教室。その間にママは竹内さんのヘッドスパを受ける
・庭もあるので、遊具を置いて子どもが遊べるようにするとか
・安心して子どもを連れて行ける店
・ママの交流の場、お店の中に掲示板のようなものを設置
・ママ同士のアンテナステーションの役割にもなる
・ネットを利用しない年配世代にもいいのでは
・おススメ情報を楽しみに来店してもらえる
・ヘッドスパやカットは来店理由にひとつで、ほかの楽しみ、動機付けにもなる



●第2ラウンド発表タイム

Dチーム

 
・営業時間は19時30分までとのことだが、23時頃まで営業すれば、仕事を持っている女性が帰宅時に寄りやすくなる。営業日、営業時間を増やしては
・ソーシャルメディアを活用する。たとえば、予約をツイッターやfacebookでも受けられるようにする
・facebookでのチェックイン割引サービスを行う
・ネタもうんちくも豊富なので、ブログも書くべき。ブログとfacebookに同じ文章でもかまわないので投稿する。キャラもトークも面白いので、タケちゃん→タケさん→タケさまと呼ばれるくらいのカリスマとなってほしい。照れずに人柄をソーシャルメディアで伝えてほしい
・2階スペースを使って無料セミナーを開催する。シャンプーなどの業者と提携してサンプル配布などを組み合わせる。頭皮ケアのための話とすれば興味関心がある人がいるのでは。子連れもOKとする
・同伴のお子さんのカット1人まで無料にするサービスはどうか
・折込みチラシの写真はもっといいものに差し替えたほうがいい


Bチーム

 

・3つのアイデアがまとまった。
・1つ目は2階のスペースを活用する方法。
・理容室であり竹内さんが男性、ということで、女性客には敷居が高いのではないかとのことだが、ここに心理的なハードルがあるかもと考えた。解決策として、竹内さんと女性見込み客との間に、女性というクッションを一度入れてはどうか。そのために
2階スペースを、まつげエクステ、ネール、占い、カウンセリングなど、様々な仕事をしている女性陣に貸して活用していただく
・市内・県内で起業している女性、あるいは起業したいと勉強している女性に格安で貸し、理容室に行くこと自体の敷居を下げていただく。それで、「ここでヘッドスパもやっているのね?」と向けていく
・ママは2階でネール、子どもはカットというセットもアピールできるのでは
・2つ目は自然志向の人向けの新規拡大。頭皮ケアは竹内さんが講師をするとして、東洋医学に関する勉強会を行ってはどうか。自然志向に的を絞ることで、自然系の人脈も広がり、リピートにもつながるし紹介の輪が広がるのではないか
・3つ目は、目立たない場所にあり、少子化による人口減少もあるので、店舗にとどまらずに出張系。
・たとえば高級老人ホームに対してサービスを提供する。これは将来的に、巡回できるサービスあるいはポータブルな商材展開も考えられる。カットサービスは既存であると思うが、ヘッドスパはまだないはず
・ほかにも、震災復旧のために設置されている工事現場事務所にも同様に出張サービスができるのでは。
終日ヘルメットをかぶっての作業、また長期滞在による頭皮トラブルもあるはずなので、そういう企業や職種のところへ訪問し、サービスを提供する。
・アロマが得意&陶器を組み合わせた商品展開もできるのでは


Aチーム

 

・2階スペースの活用
・犬がいるので、お客さんもペット同伴OKとし、トリミングもしてはどうか
・庭は野菜やハーブも栽培しているということなので、それら加工品も提供する
・あるいはレストランなどとコラボを組み、ヘッドスパも料理も楽しんでもらうのもあり。スパランチ!
・出張系としては2つアイデアが出た。ひとつは、小中学校に出向いて、子どもの時から頭皮ケアの大切さを伝える。子どもから聞いた保護者も来店するのでは
・もうひとつの出張系は、飯坂温泉の宿泊客を呼ぶ。送迎は温泉街や地元の同業者と組んではどうか


Cチーム

 

・2階スペースの活用。ママ同士、ネットを使わない年代の交流の場にする
・あるいは、町内会や地域活動にも解放し、地域のアンテナステーションとなる
・親子で安心して来店できることをアピールする。ママの疲れを癒す間、子どもは陶芸教室、庭や犬で遊ぶなどのサービスを提供する
・頭皮だけでなく、剃りも得意とのことなので、ブライダルもアピールできる。一般的なブライダルエステは、顔だけ、ダイエットが中心だが、ヘットスパ&背中の剃りもニーズが高い。ここを訴求する

 


ここまでの竹内氏の感想/

「発見がすごくありました。2階の資源を生かし、外部とコラボレーションして、その人たちが持っているお客さんで広げていくという発想はまったくなかったです。また、出て行くというのがキーワードだと思いました。今ある定着型のものを生かす、自分だけ、母親とだけでなく、ほかともつながっていくことは考えていませんでした。ブログもチェックインサービスも今すぐにできるかなと思います」

 


●第3ラウンド
テーマ
「理容室としての実労働以外の商品展開と売り方について」


4グループに分かれて8分間のディスカッション!

著者が参加したグループでの意見
・マッサージの方法をDVD化して、クリームとのセット
・個別のパーソナルセットもできるのでは
・オリジナルのロゴを入れて、シャンプーなども売れるのでは
・どこでも買えるのではなく、POPLAでしか買えないものがいい
・お店のあの雰囲気で購入したい、と思うようなもの
・福島県にあまりないものは差別化になる
・まったく違う業界のものとか
・「こんなのが理容室にあるんだ?!」みたいなもの
・ヘッドスパをした帰りに、買って帰りたいもの。ウィッグとか、帽子とか、おしゃれ系
・家族でのフォトブック。ここで記念撮影して、足していけるもの
・成長記録みたいな!
・手軽にできるし、定期的に来店する動機にもなる
・ロケーションはいいので、絵になる
・アルバムにロゴ入れる
・家族でもいいし、自分だけのも欲しくなる
・わざわざ写真館へ行かなくても、ここで撮影サービス
・撮影は撮影のプロに頼めばいい。
 何もかも竹内さんがひとりでやることはない。
・そのほうが仲間も人脈も広がるし、新規の顧客開拓に広がる!


●第3ラウンド発表タイム

Cチーム



・フォトブック
2階のお洒落なスペースで、カットやヘッドスパ後に撮影して、ためていく。
それを来るたびに見られるようにして、マイボトルのように。
それを数年後にプレゼントする


Bチーム



・アイデアは2つ。ひとつ目は高級老人ホームに行く前提で考えた。
季節の○○、アロマとかポプリ、お花、ジャムなど、季節の変化を感じられるような商品提供は喜ばれるのではないか。
・竹内さんのデザイン力を生かして、素敵なカタログにしてもいいし、人柄の良さも生かして、「掲載していないものでも欲しいものがあれば僕が買ってきます」とご用聞きもするようなサービスはどうか
・ほかにもデザイン力を生かして、帽子やタオル、犬グッズのデザインなどを展開するのもありでは


Aチーム



・アロマや東洋医学の知識を組み合わせて書籍またはPDFでの販売
・ジャムやハーブなどをお母さま手づくりのオリジナル容器(陶器)入りで販売する
・Tシャツは印刷会社と手を組むことで広げられるのでは。NICeの人脈を生かせば可能


Dチーム



・ハサミを収めている革製品のように、オリジナルの革製品にロゴを入れてデザインして販売する。革製品づくりを得意とするNICeの仲間がいる
・ネイルができる看板娘と結婚していただき、2階を夜はバーにする
・ファンをつくる、真似したいと思わせるファンを増やすこと

竹内氏:みなさん、どうもありがとう!!




■エンディング

●5月開催 第10回NICe関東(参照レポート)でプレゼンテーターを務めた
前田政昭氏からその後の報告

 

「NICeの中から生まれた写真絵本『てくてくま』ですが、そこから発展して、NICeのみなさんの得意分野を生かした様々な展開があります。そのひとつ、アンドロイド用の万歩計ウィジェット “てくてくまんぽけい”を横山岳史さんが開発してくれて、9月24日午前0時、グーグルストアにてリリースされることが決まりました。今日はそのデモを後でご覧いただけます。NICeのSNSまたはfacebookでも見ていただけます。ぜひご覧いただき、ダウンロードして可愛がっていただければと思います。写真絵本もまだありますので、どうぞよろしくお願いします」
※グーグルストア「てくてくまんぽけい」こちら


●7月開催 第12回NICe関東(参照レポート)でプレゼンテーターを務めた
竹内香織氏その後の報告



「福島の子どもたちに安心なお水を送るハッピープロジェクト。今日はちょうどその
作業所にお邪魔してきました。NICeのみなさんからも多くの協賛をいただき、どうもありがとうございます。これからもよろしくお願いします」


●NICe関東・代表/石井英次氏からあいさつ。



「今日はNICe関東の出張版ということでやらせていただきましたが、頭脳交換会を福島でやりたい!という思いに、少しでもいい後押しになれたらと思っていました。今後、ぜひまた福島での開催を頑張ってください!!」








■プレゼンテーター&実行委員長 竹内竜哉氏の感想と今後の抱負


「今回プレゼンテーターを務めさせていただいて、一番感じた事は、“自分の事業への意欲がさらにあがったこと”です。
みなさんの他人目線でのありがたいアイデアに、『そんなやり方もイイナぁ』や『やっぱり同じことを考えるな……、よし、やはり実践しよう!』と、いろいろな想いを巡らせていました。
なまじ利益率が高い業種であるせいか、危機意識が低いのが理容業界です。顧客を見据えない技術力向上や、うわべだけの新規サービスばかりに目をとらわれずに、顧客を見つめ直す機会が必要だと感じていました。
今回こういった機会を与えていただき、ありがたいと思いました。よく”経営者って孤独”と言われますが、今回の体験で『ひとりじゃないな』と思うと同時に、もっといろんな方に頭脳交換会のプレゼンテーターを体験して欲しいと思いました。
ありがとうございました。
みなさんにたくさんのご支援をいただいたので、事業にしっかりと生かして実績をつくります。進捗状況と結果などをNICe内のSNSで逐一ご報告していきます。報告からまた新たなつながりや、発見が共にできたらいいなぁと思っています。

そして、このNICe関東頭脳交換会“福島出張版”の開催から約3週間後の10月1日に、NICe福島設立の承認をいただきました。
設立にあたり、私の想いは“産業復興”です。

被災地なので官民双方から手厚いご支援をいただいていますが、悲しい現実として、そういったご厚意を“一時的な支援”にしてしまっている現状もあります。
本当の復興を目指すためには、産業がしっかりとその地に根付き、経済が景気良く循環している、そんな状態を目指していかなければいけない、そう考えております。
そのためには、商売の基本である“顧客の幸せのためにどうするか?”を追求し、無理の無い事業展開を目指す企業が増えていくことだと考えております。
“何をする(売る)”だけの脆弱な経営理念では、この時代では生き残れないのです。他人目線で事業計画を立案する頭脳交換会を通じ共に学び、自分たちが先ず“良き経営者”となり、それを学びたい仲間を増やし、それが地域経済の一助になるよう活動していきたいと考えております。
若輩者ですので皆さまにご尽力賜ることが多くなると思いますが、ご指導ご鞭撻のほどなにとぞよろしくお願い申し上げます」




●●● NICe事務局よりお知らせ/「NICe福島」が誕生しました ●●●

関東、東海、関西のNICeユーザーが中心になり、頭脳交換会や勉強会を開催してきた、NICe関東、NICe東海、NICe関西の地域活動は、これまで一般社団法人起業支援ネットワークNICeの機関でしたが、2012年9月より、(社)NICeが承認した任意の活動グループとなりました。「NICeの名称を用いる場合の地域活動に関する規定」に基づき、代表理事の承認を得た方々を各地域代表者として、NICe関東、NICe東海、NICe関西、さらに、10月1日にはNICe福島も正式に誕生し、その仲間に加わりました! NICe福島の代表者は、もちろん竹内竜哉氏です。

次回のNICe福島は、10月16日(火)18時~20時 福島県伊達市にて開催。詳細はこちら
次々回のNICe福島は、11月21日(水)頭脳交換会を開催予定です。詳細が決まり次第、活動予定を掲載します。
なお各勉強会、イベントには、居住地域に関わらず全国どこからでも参加OKです。


取材・文、撮影/岡部 恵

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