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最新情報:NICeな日記

第13回 本山実里さんのNICe日記『最近納得したこと』


全国各地の異なる業種・地域・世代の人々が出会い学び合うNICeのSNSの中から、
ご本人の承諾を得て、投稿したNICe日記を転載。
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何かをなくすという経験の意義。
松之山、殊に浦田で育ったあたしは、
ある時まで自分がいる環境は不変で揺るぎないものだと安心していた。
家も、近所の風景も、家族も、あたしが生まれる前からあって
これからも同じように季節を重ねていくものだと疑うことはなかった。

それは、松之山の長くゆっくり流れる時間と出入りの少ない人間環境が
そうさせたのかもしれない。その安心が、人間と自然の存在について
ゆっくり考える有余の土台を養ってくれたと思ってる。

最初に不変神話が揺らいだのは小学校卒業の時。
ランドセルからセーラー服に変わる自分の変化についていけなかった。
季節が変わる毎に自分も周りも移ろいでいることに気づいて、謎に恐怖を感じた。

ついに不変神話が崩れたのは高校卒業前。
自分が松之山から旅立つのはわかってたけど、
自分がいない松之山の時間が始まっていくのが怖くなった。
客観的事実とは正反対に、
自分の一部のように思っていた故郷に捨てられるような思いがした。

そして山村留学施設も閉園して、拠り所のような場所をなくすという初体験をした。
それまで人の死に遭ったことはあったけど、
存在というか場所のようなものをなくしたのは初めてだったと思う。

数年後、地震で家をなくした。

家族の絆のなんていう脆さもこれぞとばかりに知って、不変神話は粉々に散った。

浦田小学校も閉校した。

人の死とは、また違う喪失の経験。

どちらかというと、
まだ生きてる人との決別に近いような、残尿感(笑)みたいなのがある。

不本意な卒業?みたいな

納得して消化して、自分の言葉で位置付けるまでにちょっと時間が要るような経験。


なくしたものがなくなってよかったとは思えないけど、
なくすことを知ってよかったこともある。

「生かされている」 から、もうちょっと前のめりになって、
「生きようとする」になる。
どうにかもがきながらも、新しく環境をつくろうとする。
たくましく、図太く、そして丁寧にこれまでの時と対話しながら。
この「生きようとする」力は、
ある程度厳しい条件下に曝された方が身に付くのかもしれない。
それがいつか、気付いたら
安定してた時よりも深みがましてたりするのかもしれない。

だから、
ありきたりなセリフになってしまうけど、
これまで起きたことすべてがあたしに必要な章だったんだと思う。

より、深みのある日常に。


※2013年10月16日投稿
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 新潟県十日町市/NICe協力会員・本山実里(もとやま・みさと)さん
 十日町市役所職員
 NICe会員情報はこちら
 http://www.nice.or.jp/category/category/members/members-koshinetsu

●NICeのSNSの中に投稿されている、フレンドからの紹介文
「初めて会ったのは、新潟県十日町で開催されたNICe棚田クラブでした。
みじょいみじょい(かわいいという意味の方言)と聞いていたのですが、
なんてしっかりした大学生だろうと驚いたのが最初です。
変な大人に交じっても(笑)、動じない、
かといって、無理に背伸びもしない、とてもナチュラル。

その後、大学院生となり、NICeとの共催で勉強会も主催して、
学生さんにも私たちにも、たくさんの刺激と発見を与えてくれました。
そして今は十日町市役所にお勤め!  たくさんの刺激と発見を、
これからも故郷で、地域で、NICeで、発信していってくれることでしょう。
みなさんにもぜひ、つながってほしいNICeのホープです」




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「つながり力で起業・新規事業!」NICeメールマガジンVol.13
(2013.1224配信)より「pickup! NICeな仲間の日記から」を抜粋して転載しました。
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