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NICe代表理事の増田紀彦が、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポ ーターへ送っている【NICe会員限定スモールマガジン増田通信】の中から、一部のコラムを抜粋して掲載しています。
増田通信より「ふ〜ん なるほどねえ」155 祝! ララ~ラのおじさん40周年



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<最近の発見> 祝! ララ~ラのおじさん40周年
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百歩譲って、サザンオールスターズを知らない、という人はいても、
サザンが大嫌いという人は、千歩譲ってもいないと思う。まあ中には、
桑田佳祐の、あの砂まじりっぽい歌い方がいやだ、という人はいるだろうが。

あらためてサザンの皆さん、デビュー40周年おめでとうございます。

さて、その40年前、突如ラジオから流れてきた、
『勝手にシンドバッド』には、度肝を抜かれる思いだった。

とにかく「今何時?」と「胸騒ぎの腰つき」以外の歌詞は、ほぼ聞き取れず、
ラテンなのかロックなのか歌謡曲なのかもかわからず、
そもそも、何故タイトルが『勝手にシンドバッド』なのかもわからない……。
わからないだらけなのに、我が青春のシャイなハートはガッチリ彼らに掴まれた。

長年放置してきた、そのタイトルの謎が解ける日が、ふいに訪れた。
「そう言えば、同じ頃『渚のシンドバッド』が流行ってたな」と、
思い出したのがきっかけになり、ラララ-ララララララ~~と想像が広がり、
「あ、『勝手にしやがれ』も同じ頃だった」と気付いた次第である。

調べてみると、正解だった。『勝手にシンドバッド』は予想通り、
『勝手にしやがれ』と『渚のシンドバッド』の合わせ技だったのだ。
ともかくこの発見で、サザン人気の秘密の一端が見えた気がした。

ところが実際のネーミングの経緯は、私の想像を超えるものだった。
最初に『勝手にシンドバッド』という合わせ技を考えついたのは、
桑田佳祐その人ではなく、何と、あの天才、志村けんだったのだ!
伝説の人気番組『8時だョ!全員集合』の中で、
志村がそういうギャグをやっているのを見た桑田が、「これ、使おう」と……。
いやいや驚いた~。40年経って、それこそもう一度、度肝を抜かれた。
でもおかげで、本格的にサザン人気の秘密がわかってきた。

結論。サザン人気の要因の一つには、桑田佳祐の類まれなパクリ能力がある。

勘違いしないで頂きたいが、悪口じゃない。パクリとは、
みんながいいと思っているものを、あらためて讃え合う機会の提供、
もしくはそれを世の中から消えないようにする取り組み、そんな意味だ。

あらためて定義すると、桑田佳祐のパクリとは、
「いいもの」を、ちゃんと原形がわかるよう配慮しながら、
その価値を増幅させるという、いわば社会的連携創作活動なのである。

そう言えば最近も、「なんてったって最強なのはアイドル」と歌うサザンを見た。
ほんと、イケてる(笑)。愛しのパクリ魂、40年経て、なお健在である。

この観点、言うまでもなく、ビジネスにも共通する。
すでに社会から広く認知されている「人気もの」をベースにして、
さらにその価値を高めたものを世に出そう、という取り組みのことである。
ただし生半可にパクって、元より劣るものを出してしまったら、最悪。

パクリを成功させるためには、
元ネタに対するリスペクトと、元ネタを是が非でも超えようとする情熱と、
そもそも元ネタなどなくても何かを生み出せる実力、この3つが不可欠だ。


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増田紀彦NICe代表理事が、毎月7日と14日(7と14で714(ナイス)!)
に、NICe正会員・協力会員・賛助会員、寄付者と公式サポーターの皆さん
へ、感謝と連帯を込めてお送りしている【NICe会員限定レター「ふ〜ん
なるほどねえ」スモールマガジン!増田通信】。
第155号(2018/0907発行)より一部抜粋して掲載しました。
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